ムクドリの嫌いな匂いとは?柑橘系やハッカの香りで対策する方法を解説

「ムクドリのフン被害や鳴き声に困っていて、自分でどうにか対処したい」と考えていませんか?住宅地やベランダ周りに集まるムクドリは、衛生面や騒音で深刻なトラブルを招くことがあります。
そこで注目されているのが「ムクドリの嫌いな匂い」を利用した撃退法です。
本記事では、ムクドリが苦手な匂いについて詳しく解説します。実際にその匂いを使った忌避剤の使い方、使用する際の注意点まで分かりやすく紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
目次
ムクドリの嫌いな匂い

ムクドリは特定の匂いを本能的に嫌がり、近づかなくなることがあります。こうした性質をうまく利用すれば、ムクドリ被害の予防や対策に役立てることが可能です。
ここでは、ムクドリが特に苦手とする代表的な匂いを3つ紹介します。
柑橘系の匂い
レモンやオレンジなどの柑橘系の香りは、ムクドリが嫌う代表的な匂いです。一見すると果実を好むムクドリにとって柑橘系も好物のように思えますが、実はそうではありません。
ムクドリは果実類を好んで食べるものの、柑橘類に多く含まれるショ糖(砂糖の主成分)を分解する「スクラーゼ」という消化酵素を体内に持っていません。そのため、柑橘系の果実は消化の負担になるため、本能的に避ける傾向があります。
この性質を利用し、柑橘系のアロマや果皮を用いた忌避剤は、比較的安心・安全に使用できる対策として有効です。
ハッカの匂い
ハッカもムクドリにとって不快な匂いのひとつです。実際に、多くの鳥類用忌避スプレーには、ハッカやミント由来の成分が配合されています。
ハッカに含まれるメントールは、スーッとする独特の刺激臭を持ち、ムクドリの嗅覚を強く刺激します。この刺激がムクドリにとって「危険な場所」という印象を与え、近寄らせにくくするのです。
さらに、ハッカ油を使えば自宅でも簡単にスプレーを自作できます。無水エタノール10mlに対してハッカ油を数滴混ぜ、水90mlを加えてよく振って使うことで、手軽に忌避スプレーとして活用できます。
ムクドリを撃退するスプレーについては、以下の記事で詳しく解説しています。
参考:健栄製薬株式会社「天然由来だからお子さまにも安心|ハッカの防虫・虫除けスプレー」
天敵の匂い
ムクドリは本能的に天敵の存在を察知し、避けようとするため、フクロウやタカなどの猛禽類の匂いを模した忌避剤にも効果が期待できます。
市販品には、天敵の尿やフェロモンの成分を再現した成分が使われているものがあります。こうした製品はムクドリに強い警戒心を与える一方、人間にとっても刺激臭となるものもあるため、設置場所には注意しましょう。
設置する際は、庭先やベランダなど、ムクドリの出没が頻繁な場所にピンポイントで使うと効果的です。
匂い以外にも個人でできるムクドリ対策については、以下の記事で詳しく解説しています。
ムクドリの嫌いな匂いを使った忌避剤の使い方

ムクドリが苦手とする匂いを活かすには、正しい使い方を知ることが大切です。適切な場所やタイミングを見極めることで、匂いの効果を最大限に引き出せます。
ここでは、実際に忌避剤を使う際のポイントを具体的に解説します。
風向きや天候を考慮して使用する
忌避剤は「空気中に拡散する香り」を利用してムクドリを遠ざける仕組みです。そのため、風向きや天候が大切な要素となります。
ムクドリがとまる電線や木の方向へ香りが届くように、風下側ではなく風上側に設置するのが効果的です。また、雨の日や湿度の高い日には香りの拡散力が弱まるため、天気が安定している日を選んで使用しましょう。
香りの持続性が低下してきたと感じたら、追加で再散布、再設置を行いましょう。
巣の周りに使用する
ムクドリが巣を作ってしまった場合、その周囲に匂いを使うことで「ここは危険な場所」と印象づけることができます。特に、まだ巣を作り始めたばかりの段階であれば、巣作りそのものをやめさせる可能性もあります。
ただし、すでに卵やヒナがいる巣を刺激することは、鳥獣保護管理法によって禁止されている行為です。匂いによる対策でも、法律の範囲内で慎重に行いましょう。
木の密集した場所に使用する
ムクドリは夕方になると集団でねぐらを形成する習性があり、特に木が密集した場所に好んで集まります。公園の樹林帯や駅前の街路樹、大型商業施設の緑地帯などは、ムクドリにとって格好のねぐら候補です。
こうした人通りが多い場所に一度定着されてしまうと、フン害や鳴き声による騒音が深刻な被害になることもあります。そのため、ねぐらになりそうな木の密集した場所に「匂い」を仕込んでおくことで、ムクドリがそこに落ち着くのを未然に防ぐことができます。
特に、ムクドリが飛び始める前のタイミングで香りがしっかり広がるように設置するのが効果的です。また、木の密集した場所では、一定間隔で忌避剤を設置することで、香りの届く範囲を広げ、ムクドリに「ここ全体が落ち着かない」と思わせることができます。
ただし、人通りが多く、安全面に配慮が必要な場所では、事前に管理者や自治体に相談のうえで設置するようにしましょう。
ムクドリ対策をする際の注意点

匂いによる対策は安全で手軽ですが、いくつかの注意点を守らないと逆効果になることもあります。特に法律や鳥の習性を理解せずに行動すると、思わぬトラブルに発展しかねません。
ここでは、安全かつ効果的にムクドリ対策するために、事前に知っておくべき注意点を確認しておきましょう。
ムクドリの駆除に関する法律
ムクドリは「鳥獣保護管理法」によって保護されており、無許可での捕獲・殺傷・巣の撤去などが禁止されています。卵やヒナのいる巣を撤去することも違法行為となるため、注意が必要です。
また、薬剤でムクドリに直接的なダメージを与えることも原則として認められていません。匂いによる忌避は法的には問題ないですが、対象が巣である場合はより慎重な対応が必要です。
違反した場合には、1年以下の懲役または100万円以下の罰金が科されることがあります。
そのため、ムクドリ対策はあくまで「追い払う」ことに留め、巣ができてしまった場合や、ムクドリ被害が深刻な場合には、自治体に相談するか、専門の駆除業者に依頼するのが安心です。
ムクドリ駆除に関する市役所の対応については、以下の記事で詳しく解説しています。
参考:e-GOV法令検索「鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律」
匂いだけで完全に駆除するのは難しい
匂いによる対策は「補助的な手段」として有効ですが、匂いだけの駆除には限界があります。
多くの鳥は、視覚と聴覚を頼りに行動しており、嗅覚はそれほど発達していないとされています。そのため、最初は強い匂いに驚いて避けても、「匂い=危険ではない」と学習すると、次第に慣れてしまうことがあります。
一部嗅覚が鋭い鳥も存在しますが、ムクドリは匂いだけに頼った行動をする種類ではありません。結果として、匂いだけの対策では限界があり、物理的な対策も同時に行う必要があります。
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まとめ
ムクドリの嫌いな匂いを使った対策は、比較的安全で手軽に始められる予防策として効果的です。柑橘系やハッカ、天敵の匂いなどを適切に使えば、ムクドリが寄りつきにくい環境を作ることができます。
ただし、匂いは万能ではありません。鳥はそもそも嗅覚が弱く、すぐに慣れてしまうこともあるため、匂い対策だけでは根本的な解決が難しい場合もあります。
そのため、長期的にムクドリの被害を防ぐには、侵入経路の物理的な遮断やねぐらの撤去などを含めた専門的な対策が不可欠です。ムクドリが屋内に侵入してしまった場合や、被害が深刻な場合は、早急に専門業者へ相談することをおすすめします。
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