ムクドリの駆除は市役所で未対応!?詳しい内容を解説

「ムクドリの鳴き声がうるさい」「電線の下がフンだらけ」など、ムクドリによる被害に悩まされていませんか?ムクドリは群れで行動するため、一度棲みつかれると対策が難しく、日常生活に支障をきたすこともあります。
本記事では、市役所が対応してくれるケースや支援内容、自分でできる追い払い対策まで、ムクドリの駆除に関する具体的な方法を詳しく解説します。専門業者に依頼すべきタイミングや注意点についても紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
目次
ムクドリの駆除で市役所が対応してくれるケースは限定的

ムクドリの被害に困ったとき、まず市役所に相談しようと考えるのは自然な流れです。しかし、自治体が実際に駆除を行うケースは非常に限られています。
まずは、市役所が対応してくれるケースと対応が確認できなかったケースについて解説していきます。
対応してくれるケース
市役所が対応してくれるのは、駅前広場や公園など行政が管理する場所での被害や、地域全体に影響を与える場合に限られます。例えばムクドリの大量発生により通行を妨げられたり、フンによる衛生被害で多くの苦情が寄せられている場合です。
こうした場合、自治体が業者を手配したり、職員が追い払い作業を行うことがあります。ただし予算や人員の都合で、恒常的な対応は難しいのが現実です。
実際に、ある自治体では駅前公園におけるムクドリ対策として、以下の対応が取られた実例があります。
- 木の枝を減らす剪定
- ムクドリの苦手な超音波を出すスピーカーの設置
- 防鳥テグスの設置(鳥の侵入を防ぐ釣り糸)
ただし、こうした対策も効果は一時的にとどまり、周辺住民への被害拡大を防ぐため、対処方法には慎重な判断が求められるとされています。
このように、ムクドリの被害が公共の場で顕著に表れ、地域全体に影響を与えると判断された場合には、市が主体的に一定の対応を行う可能性があります。
参考:高崎市「高崎駅東口におけるムクドリの鳥害について(令和5年8月)」
対応が確認できなかったケース
一方で、一戸建てやアパートなど個人宅に対して市役所が直接駆除に乗り出したケースは確認されていません。私有地の管理責任は所有者にあるため、自己対応を求められるのが一般的です。
ただし、以下のようなサポートは受けられることがあります。
- 駆除方法に関する情報提供
- 駆除機材の貸し出し制度の案内
- 害鳥駆除業者の紹介
このように、市はあくまで「間接的な支援」にとどまるのが現実です。
参考:会津若松市「市街地におけるムクドリ・カラスの鳥害対策を実施しています」
市役所がムクドリ駆除についてサポートしてくれる内容

ムクドリ駆除の対応が限定的とはいえ、自治体によっては以下のサポートをしてくれる場合があります。
- 駆除機材の貸し出し
- 情報提供
- 業者の紹介
ここからは、市役所が行っている上記3つのサポートについて順番に詳しく解説します。
駆除機材の貸し出し
一部の自治体では、ムクドリ対策に使用する駆除機材の貸し出しを行っています。
貸し出し機材 | 効果 |
拍子木、コンパクトメガホン | 音による威嚇でムクドリを驚かせて追い払う |
LEDヘッドライト、レーザーポインター | 強い光でムクドリを刺激し、短期間で追い払う |
高圧洗浄機 | ムクドリのフンを効率的に洗い流す |
これらは比較的手軽に試すことができ、設置も簡単なため、特に市街地周辺では活用されています。
利用には申請が必要な場合があるため、担当課へ事前に確認することをおすすめします。
参考:会津若松市「市街地におけるムクドリ・カラスの鳥害対策を実施しています」
情報提供
市のホームページや窓口では、ムクドリ駆除に関して以下のような情報提供があります。
- ムクドリの生態や習性に関するリーフレット
- 効果的な駆除方法(追い払いタイミングや駆除方法など)
- 鳥獣保護法に抵触しない合法的な対策手順
特に、ムクドリは鳥獣保護管理法により保護されているため、以下2点に留意する必要があります。
- 捕獲には自治体の許可が必要
- 無許可での捕獲や殺処分は法律違反
無許可でムクドリを捕獲した場合、1年以下の懲役または100万円以下の罰金が科せられる可能性があります。
被害が深刻な場合でも、自分で駆除はせずに、まずは自治体や専門業者に相談し、適切な手続きを踏むことが重要です。適切な手続きを経て、専門業者に依頼することで、法令を順守した安全な駆除が可能となります。
被害を最小限に抑えるためにも、自己判断での駆除は避け、専門家の助言を仰ぐようにしましょう。
業者の紹介
市では、信頼できる害鳥駆除業者の紹介を行っている場合があります。特に、専門資格を有した業者や市の指導を受けている業者であれば、対応の質も高く、安心して依頼できます。
ただし、業者に依頼する際の費用は自己負担となる点には注意が必要です。
ムクドリ駆除で補助金はもらえないケースがほとんど

ムクドリ駆除の補助金は、個人に対してはもらえないケースが大半です。
一部の自治体では、農作物被害などの限定的なケースで補助金が用意されていることもあります。しかし、個人宅でのムクドリ被害には基本的に自己対応が原則となります。
自分でムクドリを駆除する方法

ムクドリによる被害を防ぐには、以下の3つの方法が効果的です。
- 天敵の模型を設置する
- 音響装置を設置する
- CDやテープなど光るものを設置する
ムクドリは鳥獣保護法により保護されているため、ムクドリを殺傷したり巣を勝手に撤去する行為は禁止されています。そのため、自分で行うムクドリ対策は、あくまで「追い払い」が基本となります。
天敵の模型を設置する
ムクドリは猛禽類に対して強い警戒心を持っています。そのため、タカやフクロウの模型を屋根や電柱の上に設置することで、警戒して近づかなくなるケースがあります。
天敵の模型を選ぶ際は、リアリティと動きのあるタイプを選ぶことがポイントです。例えば、目が光るタイプや首が回転するモデルは、より本物の猛禽類に近く、ムクドリへの威嚇効果が高まります。また、風で揺れる吊り下げ型は常に動きがあるため、静止型よりも効果的です。
天敵の模型は、全国のホームセンターの防鳥対策コーナーにてタカやフクロウの模型が購入できます。また、インターネット通販サイトでも、様々なタイプの天敵模型が取り揃えられています。
設置後は定期的に置く場所や向きを変えて、ムクドリに慣れさせないように工夫しましょう。
音響装置を設置する
ムクドリを追い払うには、音響装置(爆音機や高周波を利用した超音波装置)を活用した対策も有効です。音響装置は、ムクドリにとって不快な音を発生させることで、群れを遠ざける効果が期待できます。
音響装置は、インターネット通販サイトで簡単に購入できます。近隣への騒音を避けたい場合は、音量調整機能や人感センサー付きの超音波タイプがおすすめです。
また、ホームセンターや農協でも取り扱っている場合があるため、実物を確認しながら選ぶのも良いでしょう。
音響装置を設置する際は、近隣に迷惑がかからないように十分配慮し、設置場所を定期的に変えることでより効果が持続できます。
CDやテープなど光るものを設置する
安価かつ簡単にできる方法として、反射素材を使った追い払いも効果的です。
- CDを糸で吊るす
- アルミホイルや反射テープを庭先に設置する
反射素材を設置する際は、風で揺れる位置に吊るすとより効果的です。ただし、CDやテープなどの光るものも時間が経つとムクドリは慣れてしまうため、こまめな配置変更が必要となります。
防鳥ネットやスパイクを設置する
ムクドリを追い払うために、ムクドリがとまりやすい場所を物理的に遮断する方法も有効です。
具体的には、ベランダの手すりに防鳥ネットを張ることで、ムクドリが内部に入り込むのを防げます。また、電線や塀といったよくとまりやすい場所にはスパイクを設置することで、着地できないようにします。
スパイクとは、細い針状の突起が並んだ構造になっている器具のことです。電線などに取り付けることで、ムクドリが足場を失い着地できなくなります。見た目は鋭いですが、ムクドリを傷つけることなく、あくまで「とまりにくくする」ことで追い払うことができます。
ただし、防鳥ネットの設置には注意が必要です。防鳥ネットの貼り方が甘いと、外敵から守られて安全と判断され、逆にネット内部がムクドリの巣作り場所になってしまう恐れがあります。
このように、一歩間違えると逆効果になるリスクがあるため、専門業者に依頼する方が安全かつ確実です。
参考:日本有害鳥獣駆除・防除管理協会「ムクドリを撃退する方法とは?自身でできる対策や業者依頼時の費用を解説!」
ムクドリ駆除はお任せください!
ムクドリ駆除は、自分での対策には限界があり、効果が一時的であることも多いです。設置の不備によるリスクや近隣トラブルも起こり得るため、確実な対策を求めるなら、専門知識を持つ害獣駆除業者に依頼しましょう。
専門業者に依頼することで、安全かつ適切にムクドリ駆除が可能です。専門業者では、以下のような対応が可能です。
- 状況調査から施工、アフターケアまで一貫対応
- 現場の構造や生息数に応じたカスタマイズ
- 法律を遵守した安全な捕獲・駆除
業者選びでお悩みの方は、ぜひ「害獣BUZZ」にご相談ください。ムクドリをはじめとする様々な害獣に対応しており、侵入経路の封鎖から清掃、再発防止までを一貫してお手伝いいたします。
まとめ
ムクドリの駆除は、市役所に頼れる場面が限られており、個人で対応しなければならないケースが多くあります。市は主に情報提供や業者紹介、機材の貸し出しなど間接的な支援を行っているに過ぎません。
補助金も基本的には支給対象外とされており、費用面も自己負担が前提です。
自分でできる対策も一定の効果はありますが、方法によっては逆効果になることもあり、注意が必要です。より確実で安全な対策を行いたい場合には、速やかに専門業者へ相談しましょう。
害獣BUZZでは、無料の現地調査を行っているため、ムクドリの被害でお困りの際はぜひ一度ご相談ください。
運営元情報
サイト名 | 害獣BUZZ |
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代表取締役 | 金谷康生 |
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