コウモリの侵入経路は?入り込まれたときの対策もプロが解説!
「最近、コウモリを家の中で見かけるようになった。一体どこから入り込まれたのだろうか?」とお困りではないでしょうか。
コウモリは、1〜2cmほどのわずかな隙間があれば、家の中に侵入できてしまいます。コウモリの侵入経路として多いのが、扉や窓の隙間や換気口、室外機の配管です。屋根や瓦の隙間から侵入してくることもあります。
毎年のようにコウモリに侵入されたり、隙間を塞いだものの侵入を許してしまったりといったご家庭では、見落としている侵入経路があるかもしれません。
今回は、コウモリの代表的な侵入経路や、実際に入り込まれたときの対策を害獣駆除のプロ目線で分かりやすく解説します。コウモリを追い出した後にやるべきことや、駆除時の注意点も紹介していますので、被害の拡大を防ぎたい方は、ぜひ本記事をご覧ください。
目次
コウモリの代表的な侵入経路
コウモリは小さい体と空を飛ぶ能力を生かして、さまざまな隙間から家の中に侵入してきます。以下に、コウモリの代表的な侵入経路をまとめました。
- 扉や窓周辺の隙間
- 換気口
- 室外機の配管
- 屋根や瓦の隙間
それぞれの侵入経路に見られる特徴を把握しておき、ご家庭での対策にお役立てください。
扉や窓周辺の隙間
閉め切られていない窓(特に古い窓枠)には隙間ができやすく、コウモリの侵入を許してしまいやすいです。扉の下部や周辺の隙間も、コウモリが家に入るための侵入経路の一つとして考えられています。
前述のとおり、コウモリは、1〜2cmほどのわずかな隙間があれば、家の中に侵入することが可能です。「しっかり扉や窓を閉めているのに、コウモリが入ってくる」という方は、閉めたつもりになっていないか改めてチェックしましょう。
換気口
換気口は家の通気のために必要な設備ですが、コウモリが家の中に入り込むための経路として使用されてしまうこともあります。
コウモリは非常に小さな隙間を通り抜けられるので、一見すると安全に見える換気口の穴のサイズでも侵入できてしまうことが多いです。換気口は暗く、人の目が届きにくいため、コウモリにとって隠れやすい場所でもあります。
換気口の入り口を覆っている部分に破損がないか、確認してみましょう。長期間使用していない部屋の換気口はコウモリの住処にされやすいため、特に重点的なチェックが必要です。
室外機の配管
コウモリの侵入経路の中でも見落とされがちなのが、エアコン室外機の配管周りです。室外機の配管は建物の外壁を通じて家の中とつながっているため、コウモリにとって快適な場所に侵入できる経路であることに変わりはありません。
そのうえ、室外機の配管は人間の目が届きにくい場所に設置されていることが多く、コウモリが隠れやすいです。室外機の配管については、エアコンの配管を通すスペースに隙間が開いていないかチェックしましょう。
屋根や瓦の隙間
屋根や瓦の隙間は、空を飛べるコウモリにとって寄りつきやすい場所です。屋根や瓦の隙間から屋根裏に侵入すれば、コウモリにとっては天敵から身を守れる快適な住処となります。
屋根や瓦は時間経過とともに隙間が発生しやすく、コウモリの侵入経路になりやすいです。人間の目に届きにくい点も、コウモリにとって家の屋根や瓦が侵入経路に選ばれやすい要因といえます。
コウモリに入り込まれたときの対策
家の中に入り込まれた状態を放置していても、コウモリが自然に去っていくことはありません。むしろ、住み着いて繁殖されてしまうことで、被害が深刻化するおそれがあります。
被害の拡大を防ぐためには、コウモリに入り込まれたことが分かった段階で、一刻も早く対策に乗り出さなければなりません。
コウモリに入り込まれたときの対策としては、以下のいずれかの方法を取るのが基本です。
- コウモリと接触しない場所で出ていくのを待つ
- 忌避剤を用いて追い出す
それぞれの方法について順番に分かりやすく解説しますので、ご家庭で取りやすい対策を実践すると良いでしょう。
コウモリと接触しない場所で出ていくのを待つ
まず紹介するのは、接触しないよう注意しながら、コウモリが外に出ていくのを待つ方法です。これは、室内もしくは換気口にコウモリが侵入した場合に効果的な方法とされています。
室内に侵入してきたら、窓やドアを開けて、コウモリが自然に出ていくのを待ちましょう。換気口に侵入してきた場合には、換気口の入り口を覆っている外蓋を取り外し、コウモリが外に逃げられるようにします。
外蓋を取り外したとき、中からコウモリが飛び出してくることもあるので要注意です。外蓋が高所にある場合、自力での作業は危険なので、不安があればプロの駆除業者に相談しましょう。
忌避剤を用いて追い出す
室内や換気口の中はコウモリにとって快適な場所なので、自然と出ていくまでに多くの時間がかかりやすいです。また、屋根裏に侵入した場合には、コウモリの逃げ道を作ってあげるのが難しく、自然と出ていくのを待つのは現実的な対処法ではありません。
上記のような場合、忌避剤を用いて積極的に追い出していく方法が効果的です。忌避剤にはさまざまな種類がありますが、室内で使用するコウモリ向けのアイテムとしては、「スプレータイプ」と「くん煙タイプ」が挙げられます。
スプレータイプの忌避剤は、換気口のような狭い空間にコウモリがいる場合での使用が適しています。コウモリの苦手とするハッカのニオイを放つアイテムが多く、コウモリのいる空間に噴射することで追い出し効果が期待できます。
一方、くん煙タイプの忌避剤は、薬剤を煙状にして空間に充満させることでコウモリを追い出すアイテムです。煙で広範囲にコウモリの苦手なニオイを拡散させて、追い出しを図れます。室内や屋根裏など、比較的広い空間にいるコウモリを追い出す際に役立ちます。
コウモリの追い出し後は侵入経路の封鎖が必要
ここまでに説明した方法でコウモリを追い出したら、侵入経路を封鎖しましょう。コウモリは帰巣本能の強い動物であり、一度侵入したことのある場所に再び入り込もうとする習性があります。再侵入を防ぐためには、家にある侵入経路を発見・封鎖しなければなりません。
本記事の冒頭でコウモリの侵入経路を紹介しましたが、それらはあくまでも代表例です。前述のとおり、コウモリは1〜2cmほどの隙間があれば、中に入り込めてしまいます。
コウモリの侵入経路となり得るすべての隙間を発見・封鎖するのは難しいため、対策に不安があればプロの駆除業者「害獣BUZZ」にお任せください!
コウモリ駆除を行う際の注意点
最後に、コウモリ駆除を行う際の注意点として、以下の2つを紹介します。
- 法律について理解する
- コウモリに触れないようにする
それぞれの注意点についてしっかりと把握し、コウモリ駆除を適切かつ安全に行いましょう。
法律について理解する
コウモリは鳥獣保護管理法によって、無許可での殺傷・捕獲が禁止されています。この規定に違反すれば、1年以下の懲役もしくは100万円以下の罰金が科せられるため、むやみにコウモリを殺傷・捕獲しないようくれぐれもご注意ください。
上記の規定を踏まえると、ご家庭で手軽にコウモリ対策を講じるためには、殺傷・捕獲ではなく追い出しを図るのが基本です。
コウモリに触れないようにする
コウモリの体やフンには、病原体やノミ・ダニが付着しているおそれがあります。これらが人間に接触すれば、病原体による感染リスクやノミ・ダニによる皮膚炎などの被害が発生しかねません。
例えば、コウモリには、ヒストプラスマ症と呼ばれる感染症の原因となる病原体が付着している可能性があります。
参考:国立感染症研究所「ヒストプラスマ症とは」
公益社団法人日本皮膚科学会「Q5ノミに刺されたらどうなりますか?」
公益社団法人日本皮膚科学会「疥癬(かいせん)」
健康面での被害を回避するためには、コウモリに触れないことが大切です。万が一にもコウモリに触れる可能性があるならば、マスクや手袋などを着用することをオススメします。
コウモリの駆除については私たちにお任せください!
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まとめ
コウモリは、わずか1〜2cm程度の隙間から侵入できます。コウモリの侵入経路として多いのが、扉・窓周辺の隙間や換気口、室外機の配管などです。屋根や瓦の隙間から屋根裏に侵入してくることもあります。
コウモリ被害の拡大を防ぐためには、外に追い出したうえで、侵入経路の特定・封鎖が求められます。とはいえ、自力での対策は不十分になりやすく、被害が再発しやすいことから、不安があればプロの駆除業者への依頼をご検討ください。
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