ネズミに寄生虫はいる?被害にあわないための対策も紹介
「最近、家でネズミを見かけた……。不衛生なイメージがあるし、家にネズミがいることで寄生虫のような被害が発生することはあるのだろうか?」とお困りではないでしょうか。
結論から述べると、家の中に侵入してくるネズミには、寄生虫がついていることがあります。ネズミについている寄生虫は、ご自身・ご家族の健康面に悪影響を与えるおそれがあるため注意が必要です。
本記事では、ネズミについていることがある代表的な寄生虫の種類や被害にあわないための対策について、害獣駆除のプロ目線で分かりやすく解説します。
確実かつスムーズにネズミ対策を講じるための方法についても紹介していますので、これからネズミと寄生虫による被害に悩まされないためにも、ぜひ本記事をご活用ください。
目次
主なネズミの寄生虫
ネズミには、主に以下のような寄生虫がついている可能性があります。
- イエダニ
- ノミ
- ツツガムシ
- マダニ
それぞれの寄生虫について、概要と人間・ペットへの被害例を順番にご紹介します。
イエダニ
家の中に入ってくるネズミには、主にクマネズミ・ドブネズミ・ハツカネズミという3つの種類があります。これらのネズミには、イエダニと呼ばれる寄生虫がついていることが多いです。
イエダニはネズミが住む巣に多く存在し、ネズミを吸血して生きています。宿主であるネズミが巣を去ったり、死亡したりした場合、イエダニは新しい食事源を探すために動き出すでしょう。そのときに人間・ペットなどに出会うと、これらを吸血するため、結果的にかゆみ・皮疹などを引き起こすおそれがあります。
イエダニは人間の腹部や太ももを吸血する傾向があり、特に冬場に被害が多発する点が特徴的です。家の中にネズミの巣がある場合、イエダニによる被害にあうリスクが高いことを把握しておきましょう。早めの駆除対策を行うことで、被害を未然に防ぐことが可能です。
参考:東京都福祉保健局「ネズミ・生活害虫の対策」
アース製薬「ネズミを知る」
ノミ
ノミも、家の中で見かけるネズミについている寄生虫として一般的です。イエダニと同様に、ノミも人間やイヌ・ネコだけでなくペットも吸血します。また、跳躍力が非常に優れており、体長の200倍も跳ねることが可能な点も特徴的です。
ノミに刺されると激しいかゆみが起こり、紅色丘疹(皮膚の表面から隆起した状態の発疹)を主体に、水ぶくれ・かさぶた・色素沈着などを引き起こすことがあります。
また、ノミは感染症を媒介することも知られており、具体的な事例を挙げると過去にはノミを通じてペストが大流行したことがあります。
1927年以降、日本ではペストの感染例はありませんが、適切な対策を講じることで、ノミによる健康リスクを最小限に抑えることが可能です。
参考:アース製薬「ノミを知る」
国立感染症研究所「ペストとは」
ツツガムシ
ツツガムシも、イエダニと同様にネズミに寄生しているダニの一種です。ただし、こちらは野山で見かけるネズミ(野ネズミ)についている寄生虫として知られています。ツツガムシには、ツツガムシ病と呼ばれる感染症を発症させるリスクがあるため注意しましょう。
ツツガムシ病は、野ネズミについているツツガムシに吸着されることでかかる感染症です。病原体に刺された後、10日から14日ほど経つと初期症状が表れます。
具体的な症状としては、急な高熱・強い頭痛・全身の筋肉痛・著しい倦怠感などが生じるのが一般的です。このような体調変化があれば、ツツガムシ病の可能性を考慮に入れましょう。
なお、ツツガムシ病は適切な治療が遅れると、肺炎や脳炎といった深刻な合併症を引き起こし、最悪の場合は命に関わる可能性があります。山野に出かけた後で上記の症状が現れた場合、ただちに医療機関に相談することが大切です。
マダニ
マダニも、ネズミの寄生虫として知られているダニの一種です。マダニは、山の中だけでなく、身近な場所(例:庭・畑・公園など)にも生息しています。
マダニはネズミをはじめとする動物に寄生して吸血する際、さまざまな病原体を媒介することがあります。
2013年1月、日本で初めてマダニが媒介する感染症「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」の症例が報告されました。それ以降は西日本を中心に患者が報告されていますが、致死率が比較的高いため注意が必要です。
重症熱性血小板減少症候群に感染すると、マダニに咬まれてから6日〜14日程度経過した後で以下のような症状が表れるとされています。
- 発熱
- 食欲不振
- 吐き気・嘔吐
- 下痢
- 腹痛
不安な症状があれば、すぐに医療機関を受診してください。
参考:大日本除虫菊「生態と種類を知る | マダニ」
福岡県保健環境研究所「マダニについて」
エキノコックス症は野ネズミから人に感染しない
寄生虫という言葉を聞くと、「エキノコックス」を思い浮かべる方もいるかもしれません。確かに、野ネズミはさまざまな寄生虫を体内に抱えており、その中にはエキノコックスが含まれていることもあります。
しかし、エキノコックス症は、野ネズミから人間に直接感染することはありません。同様に、人から人に感染するリスクもないことを理解しておきましょう。
これに対して、キツネやイヌなどの肉食獣から人間にエキノコックス症が感染することはあります。
感染経路としては、キツネやイヌなどがエキノコックスに寄生された野ネズミを食べることで寄生虫を摂取し、それが獣の排泄物とともに外に放出されます。その後、獣の排泄物内のエキノコックスに汚染された山菜や水などを人間が口に入れることで感染するのが基本です。
なお、人間にエキノコックスが感染しても、すぐには自覚症状が現れず、数年から10数年の潜伏期を経て上腕部の不快感や膨満感などの症状が現れます。しだいに肝機能障害に伴うだるさや黄疸などの症状も現れ、放っておけば肺・脳に病巣が転移し命にかかわることがあるため、早期に発見することが大切です。
参考:北海道「エキノコックス症の知識と予防」
北海道「エキノコックス症について」
ネズミによる寄生虫被害にあわないための対策
ここまで読んで具体的なリスクや症状を把握したことで、「ネズミによる寄生虫被害にあいたくない」と感じたはずです。
ネズミによる寄生虫被害を未然に防ぐためには、以下の対策を講じましょう。
- 寄生虫を屋外から室内に持ち込まない
- 虫除け剤やくん煙剤を使用する
- 身近にネズミがいるなら駆除する
それぞれの対策の方法を順番に解説します。
寄生虫を屋外から室内に持ち込まない
被害から身を守るためには、まず寄生虫を屋外から室内に持ち込まないことが大切です。具体策としては、自然が多い場所に行く際は、寄生虫に気を付けた服装を選ぶことをオススメします。
特に野山には、寄生虫がついている野ネズミが数多くいます。そのため、野山に出かけて帰宅する際は、できるだけ寄生虫を家に連れて帰らないよう、長袖・長ズボンを着用しましょう。少しでも露出を控えることが、寄生虫対策につながります。
また、帰宅の際は玄関に入る前に上着を脱ぎ、叩いたりガムテープを使ったりして寄生虫を落とすことが効果的です。
そのほか、イヌ・ネコなどのペットも、屋外から寄生虫を持ち込むリスクがあります。ペットと触れ合ったり、室内に入れたりする際は、寄生虫がついていないかチェックすることが大切です。
虫除け剤やくん煙剤を使用する
ネズミについている寄生虫から身を守るための対策として、虫除け剤やくん煙剤の使用も効果的です。これらのアイテムをうまく活用すれば、ネズミそのものとネズミが運ぶ寄生虫を家から追い出したり、家に寄せ付けなくさせたりできます。
寄生虫を直接退治する成分が含まれた虫除け剤を使用すれば、ネズミについている寄生虫を排除することが可能です。そのうえで、ネズミの忌避効果があるくん煙剤を使用することで、結果的にネズミと寄生虫を家から追い出せるでしょう。
これらのアイテムの使用は効果的な対策ではありますが、誤った使用方法では効果が十分に発揮されないこともあります。人間やペットに対する健康面へのリスクも考慮する必要があるため、製品の使用方法を正確に理解したうえで、適切に取り扱うことが重要です。
身近にネズミがいるなら駆除する
寄生虫がついている可能性のあるネズミが家の中にいるならば、駆除する必要があります。
家に中にいるネズミの存在を放置していても、被害が深刻化することはあっても解決することは決してありません。また、ネズミは繁殖力の強い動物であり、瞬く間に増えていくため、家の中にいるならば放置せずに一刻も早く駆除しましょう。
ネズミの駆除は、以下のような方法で自力でも行うことが可能です。
- 粘着シートやトラップによる捕獲
- 毒餌による殺処分
ただし、確実にネズミを駆除するためには、多くの手間がかかるだけでなく、専門的な知識・技術も求められる点に留意しておきましょう。
ネズミを駆除するなら専門の業者に依頼するのがオススメ
前述のとおり、ネズミの駆除は、ご家庭内で自力で実施することも不可能ではありません。ただし、確実にネズミ被害をなくすためには、単純にネズミを駆除するだけでなく、侵入経路を封鎖する作業も求められます。
ネズミの侵入経路として考えられるのは、主に以下の箇所です。
- 壁の割れ目
- 屋根の隙間
- 換気扇
- 住居と基礎の隙間
- エアコン・トイレ・浴室の配管
- 通気口
とはいえ、ネズミは1.5cm程度の隙間があれば侵入できてしまうため、上記以外の予想もつかない経路から侵入することも考えられます。
また、すでに家の中にネズミが巣を作っているならば、寄生虫が家中に広がらないよう清掃・消毒の作業も必要です。
これらの作業には多くの手間がかかるだけでなく、専門的な知識・技術も求められます。自力での駆除が難しい場合、ネズミの駆除をスピーディーかつ確実に行うためにも、専門の駆除業者に依頼することがオススメです。
ネズミ駆除については私たちにお任せください!
お客様の中には、被害がまだ大きくないからと油断して駆除依頼が遅れてしまい、ネズミの繁殖が進んで被害が深刻化したご家庭もあります。寄生虫による被害を確実に避けるためにも、家の中でネズミを見かけたら、すぐに専門業者に駆除を依頼しましょう。
信頼できるネズミ駆除業者選びにお悩みであれば、ぜひ「害獣BUZZ」にお任せください。当社では無料の現地調査で被害状況を把握したうえで、適切な駆除プランをご提案・実行させていただきます。
当社は、一般社団法人 日本有害鳥獣駆除・防除管理協会に加盟しており、市販のものよりもさらに高い効果がある協会オリジナルの薬剤を使用してネズミの駆除を行うことが可能です。
効果と安全性の高い薬剤を低コストで仕入れておりますので、お客様の予算の範囲内でご提案できる駆除プランを多数ご用意しております。ネズミについている寄生虫に関しても、効果的な駆除作業をご提案・実施いたしますので、どうぞご安心ください。
ささいな違和感がある程度でも、相談だけでも対応いたします。家の中でネズミを見かけたら時間を置かずに、まずはお気軽にお問い合わせください。
まとめ
家の中に侵入してくるネズミには、イエダニやノミなどの寄生虫がついていることが多いです。野山で見かける野ネズミには、ツツガムシ・マダニといった特有の寄生虫がついています。
ネズミについている寄生虫は、かゆみ・皮疹だけでなく病原体への感染など深刻な健康被害をもたらすリスクがあることから、一刻も早く対策を講じなければなりません。
自力でのネズミ駆除は不可能ではないものの、確実な対策と再発防止は決して簡単ではありません。
自力での対策では、くん煙剤や粘着シート・トラップといったアイテムの購入が求められることもあります。対策アイテムを購入する前の段階で、専門の駆除業者にすべて依頼してしまった方が、結果的に費用を安く抑えられる可能性が高いです。
害獣BUZZでは、現地調査・見積り作成を無料で実施しております。ネズミ被害が再発しない効果的なサービスをお客様のご予算・ニーズに合わせてご提案いたしますので、どうぞお気軽にご相談ください。
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