屋根裏の動物にバルサンは有効!知っておきたいデメリットも解説

屋根裏に住み着いた動物は、騒音や悪臭、糞尿による被害、建物の損傷などさまざまな問題を引き起こします。そのため、できるだけ早く駆除や追い出しなどの対策を講じることが重要です。

そんな中で「バルサンを使えば屋根裏の動物を追い出せるのでは?」と考える人も多いのではないでしょうか。バルサンは、ゴキブリやダニ・ノミなどの害虫駆除に広く使われていますが、屋根裏に住み着いたネズミやイタチ、ハクビシンなどの動物にも効果があるのか、気になるところです。

本記事では、屋根裏の動物にバルサンが有効かどうか、使用する際のメリット・デメリット、注意点について詳しく解説します。誤った方法でバルサンを使用すれば逆効果になる可能性もあるため、本記事を参考に正しい知識を持って対策を進めましょう。

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屋根裏の動物にバルサンを使うメリットを解説

屋根裏に侵入した動物を追い出す方法の一つとして、バルサンの使用が挙げられます。気密性の高い住宅では、ミスト状の煙と強いニオイの相乗効果により、屋根裏の動物が嫌がって逃げ出す可能性はあります。

ただし、効果を最大限に発揮させるには、煙が屋根裏全体に行き渡るようにすることが重要です。そのため、バルサンを使用する際は、屋根裏の広さに応じて適切な量の薬剤を使用し、十分に充満させるよう工夫しましょう。

バルサンを使う場合の知っておくべきデメリット

バルサンは手軽に使用できる反面、注意すべきデメリットも多いアイテムです。具体的に、バルサンを使う場合、以下のデメリットを知っておくことが大切です。

  • 動物を駆除できる保証はない
  • 火災や爆発のリスクがある
  • 無許可での駆除は違法となる場合がある
  • 動物の子どもが逃げ遅れて死亡するリスクがある

それぞれのデメリットについて順番に詳しく解説するので、バルサンを使用する前に把握しておいてください。

動物を駆除できる保証はない

バルサンの使用に関して、動物を確実に駆除する保証はありません。バルサンはもともとゴキブリやダニ、ノミなどの害虫駆除を目的としたくん煙剤であり、ネズミやイタチ、ハクビシンのような哺乳類を対象としたくん煙剤ではないからです。

動物がバルサンの煙を嫌がって一時的に屋根裏から出て行く可能性はありますが、煙が消えた後に再び戻ってくるケースが多いため、根本的な解決策としては期待できません。

火災や爆発のリスクがある

バルサンに含まれる成分は、害虫を駆除するために煙や霧状の粒子を拡散する仕組みになっています。その際に発生するガスには可燃性の成分が含まれるため、火花や熱源設備があると引火する危険性があります。

また、バルサンを屋根裏で使用すると、発生した煙が火災報知器のセンサーを誤作動させることもあります。感知式の煙探知機が設置されている住宅では、バルサンの煙を火災と誤認し、警報が鳴る可能性が高いでしょう。

バルサンを使用する前に火災報知器をビニールやカバーで覆っておくことが大切です。

煙が家の中に広がり健康被害につながる可能性がある

バルサンは通常、密閉された空間で使用することで害虫を駆除する仕組みになっています。しかし、屋根裏で使用すると、建物の構造上の隙間から煙が漏れ、室内に広がる場合があります。

バルサンに含まれる成分は害虫には強い効果を発揮しますが、人間に対しても以下のような悪影響を及ぼす可能性があります。

  • 煙を吸い込むことで粘膜が刺激され、咳や喉の違和感が生じる
  • 目に煙が入り、かゆみや充血の原因になる
  • 換気が不十分な状態で長時間煙を吸い、軽度の中毒症状が出る

バルサンの煙は、人間だけでなくペットにも影響を及ぼす可能性があります。特に室内でペットを飼っているケースでは注意が必要です。

バルサンの使用後は家全体をしっかり換気し、煙を完全に排出しましょう。ペットや乳幼児がいるご家庭では、バルサンの使用前に屋根裏から離れた部屋に移動させておくことも大切です。

無許可での駆除は違法となる場合がある

日本国内に生息する多くの動物は、「鳥獣保護管理法」によって守られており、捕獲や駆除、飼育、販売などの行為には許可が必要です。無断で駆除すると、1年以下の懲役または100万円以下の罰金が科される可能性があるため、注意が必要です。

屋根裏に忍び込むことの多いコウモリ、イタチ、ハクビシン、アライグマ、タヌキなどは法律で保護されており、バルサンなどの薬剤を使用することで誤って殺傷してしまうおそれがあります。これらの動物が屋根裏に住み着いている場合は、自治体に相談し、許可を得てから対応することをおすすめします。

一方、クマネズミ、ドブネズミ、ハツカネズミなどの「家ネズミ」は病原菌を媒介するリスクが高いため、法律の保護対象ではなく、駆除する際の許可は不要です。

このように、動物の種類によって対応が異なるため、事前に確認し適切な対処を行いましょう。

動物の子どもが逃げ遅れて死亡するリスクがある

ハクビシンやネズミ、イタチといった害獣も、私たち人間と同じように子育てを行っています。バルサンのような強い煙やニオイが屋根裏に充満すると、親が本能的に子どもを危険から守ろうと避難させようとする習性があります。

その際、親が選ぶ逃げ道の一つとして、煙が届かない壁の中に子どもを隠すことがあります。しかし、壁の隙間が狭い場合、親が後から救出できなくなり、結果として子どもが内部に取り残され、やがて死んで腐敗してしまうケースがあります。

動物が腐敗すれば、悪臭被害や病原体の発生による健康被害などにつながりかねません。

私たち害獣BUZZにも、実際にバルサンを使用した後で「壁の内側から小動物の鳴き声が聞こえる」といった問い合わせが多数寄せられています。このような事態を避けるためにも、安易にバルサンを使用せず、駆除の方法を慎重に検討することが重要です。

バルサン以外で動物を屋根裏から追い出す方法

バルサンを使おうと考えていたものの、前章で紹介したさまざまなデメリットによって心配になってしまった人も多いはずです。そこで本章では、バルサン以外で動物を追い出す方法として以下の4つを紹介します。

  • 害獣用くん煙剤を使用する
  • 忌避剤を使う
  • 光を使う
  • 音を使う

いずれの方法も、動物が嫌うものを設置し、動物が快適な生活ができないような環境づくりに役立つものです。それぞれの方法について、順番に詳しく解説します。

害獣用くん煙剤を使用する

害獣用くん煙剤は、ネズミ、イタチ、ハクビシン、アライグマなどの哺乳類に効果がある煙を発生させ、追い出すための専用製品です。害虫駆除用のバルサンとは異なり、哺乳類に対して強い刺激を与える成分が含まれているため、動物を追い出すのに適しています。

害獣用くん煙剤の大まかな使用手順は以下のとおりです。

  1. 屋根裏の換気口や出入り口を開ける(動物が逃げられるようにする)
  2. くん煙剤を設置し、取扱説明書に従って着火する
  3. 煙が充満するまで1〜2時間待つ(使用中は屋内に煙が広がらないよう換気を調整)
  4. 害獣が逃げたことを確認後、すぐに侵入経路を塞ぐ

バルサンと同様に、害獣用くん煙剤には刺激臭や忌避成分が含まれているため、人間やペットに悪影響を及ぼすことがあります。特にアレルギー体質の人やペットを飼っているご家庭では注意が必要です。

害獣BUZZでは、「日本有害鳥獣駆除・防除管理協会」が開発した一般には販売されていない専用の薬剤を使用しています。人間、ペットに害を与えないので「駆除はしたいが安全面に不安がある…」とお悩みの方はぜひ1度ご相談ください。

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忌避剤を使う

忌避剤とは、動物が嫌う成分を含んだスプレーや煙、固形物を使い、特定の場所から追い出すための製品です(害獣用くん煙剤は、煙を使った忌避剤であるとも言えます)。ここでは、煙以外のタイプの忌避剤について紹介します。

忌避剤には以下のようにいくつかの種類があり、それぞれ異なる特徴があります。

種類特徴
スプレータイプ直接吹きかけて使用するもので、即効性が高い。
固形タイプ設置して使用するもので、効果が持続しやすい。
ジェルタイプジェル状なので、凸凹のある場所や狭い隙間にも塗布しやすい。

基本的な使用方法は、害獣用くん煙剤と同様です。忌避剤は比較的安全に使用できる製品ですが、誤った使い方をすると健康被害が発生する可能性があります。

ハッカ油やカプサイシンなど、人間にも刺激を与えるものが含まれているものもあるため、皮膚や目に付かないよう、使用時は手袋やマスクを着用しましょう。使用後は換気を行い、ニオイを室内に広げないことが大切です。

光を使う

屋根裏に忍び込む動物の多くは、暗くて静かな環境を好み、明るい場所を避ける習性があります。特に夜行性の動物(ネズミ、ハクビシン、イタチなど)は、強い光を嫌がる傾向があるため、屋根裏を人工的に明るくすることで居心地を悪くし、自然に追い出すことが可能です。

光を使った害獣対策の具体的な方法としては、LEDライトの設置がポピュラーです。屋根裏にLEDライトを設置し、24時間明るくしておくことで、動物が落ち着かずに移動する可能性が高まります。

また、フラッシュライト(点滅ライト)の使用も効果的です。点滅する光は動物にとってより強いストレスとなるので、時間を置かずに出て行ってくれる可能性があります。

ただし、光を使った対策を講じる場合、動物が光に慣れる可能性がある点を認識しておきましょう。動物は学習能力が高いため、長期間光を当て続けると「安全な光」と認識し、住み続ける可能性があります。

また、電源の確保にも注意が必要です。屋根裏にはコンセントがない場合が多いため、電池式やソーラー充電式のライトを選ぶと便利でしょう。

音を使う

ネズミやハクビシン、イタチなどの害獣は、静かな環境を好むため、屋根裏で定期的に音を発生させることで、「ここは安全ではない」と認識し、自然に出て行く可能性があります。

例えば、害獣は人間の存在を嫌うため、ラジオや音楽を流すことで「人がいる場所」と認識させ、出て行かせる効果が期待できます。また、振動スピーカーは、音とともに微細な振動を発生させ、害獣にとって落ち着かない環境を作り出すことが可能です。

ただし、音の使用についても注意点があります。害獣は学習能力が高いため、同じ音を長期間使うと慣れてしまい、効果が薄れることがあります。また、音を使った対策は、過度に大きな音を発生させると近隣住民に迷惑をかける可能性がある点にも注意しましょう。

屋根裏の動物を放置してはいけない理由

屋根裏に動物が住み着いていることに気づいても、「そのうち出て行くだろう」と考え、放置してしまう人も少なくありません。しかし、屋根裏の動物をそのままにしておくと、さまざまな被害が発生するリスクがあります。

本章では、屋根裏の動物を放置するとどのような問題が起こるのか、その具体的なリスクを詳しく解説します。

騒音被害が起きる

屋根裏に動物が住み着くと、騒音被害が発生することが多くなります。夜行性の動物の場合、深夜や早朝に活動するため、ご家族の睡眠を妨げたり、ストレスの原因になったりすることがあります。

動物が発する騒音が天井や壁を通じて、隣家にまで響く可能性もあります。マンションや集合住宅では、クレームやトラブルの原因になりかねません。

屋根裏に動物が住み着いたまま放置すると、繁殖が進み、騒音被害がさらに深刻化する可能性があります。騒音が聞こえ始めたら、できるだけ早く対処に動き出しましょう。

悪臭被害が起きる

屋根裏に住み着いた動物を放置すると、悪臭被害が発生し、家の中にも不快なニオイが広がる可能性があります。動物の排泄物や死骸、巣のゴミが原因となり、長期間放置すると換気をしてもなかなかニオイが取れなくなることもあります。

屋根裏の悪臭は、単なる不快なニオイにとどまらず、健康にも悪影響を及ぼす可能性があります。例えば、動物の糞尿や死骸が乾燥すると粉塵となって空気中に飛散し、アレルギーや気管支炎、喘息を引き起こす原因になります。

換気口や天井の隙間からニオイが漏れ、家の中全体に影響を及ぼすこともあります。アレルギー体質の人や小さな子ども、高齢者がいる家庭では特に注意しましょう。

汚染被害が起きる

屋根裏に動物が住み着くと、糞尿や巣作りによるゴミが蓄積し、屋根裏全体が汚染される可能性があります。汚染が進むと、家の構造にダメージを与えて経済的被害をもたらしたり、ご家族の健康被害を引き起こしたりすることもあります。

屋根裏の汚染が進む前に、早急に害獣対策を行い、快適な住環境を守りましょう。

健康被害が起きる

屋根裏に動物が住み着くと、健康被害のリスクが高まることがあります。動物の糞尿やダニ・ノミの発生、死骸の腐敗が原因となり、アレルギーや感染症、呼吸器疾患などを引き起こす危険性があるため、放置するのは非常に危険です。

例えば、屋根裏に住み着いた動物は、さまざまな病原菌や寄生虫を媒介します。人間の身体に感染することで、健康に悪影響を及ぼしかねません。

また、屋根裏に動物が住み着くと、糞尿がその場に蓄積されます。これが乾燥すると細かい粉塵となり、エアコンや換気口を通じて家の中に広がることがあります。これにより、アレルギー症状が引き起こされるリスクがあります。

健康リスクが深刻化する前に、早めに屋根裏の動物対策を行うことが大切です。

屋根裏の動物駆除はお任せください!

屋根裏に動物が侵入すると、不安やストレスを感じる方が多いでしょう。しかし、バルサンなどを使って自力で駆除するのは難しく、誤った対処をすると状況が悪化することもあります。安全かつ確実に解決するためには、専門の駆除業者に依頼するのが最善の方法です。

「害獣BUZZ」では、屋根裏に潜む害獣の徹底駆除に加え、再発を防ぐための対策まで考慮したプランをご提案いたします。お客様のご予算やご要望に合わせた最適な解決策を提供し、快適な生活環境を取り戻すお手伝いをいたします。

屋根裏の害獣被害でお困りの方は、ぜひ「害獣BUZZ」にご相談ください。迅速かつ信頼できる対応で、安心できる住まいを取り戻します。

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まとめ

「バルサンを使えば屋根裏の動物を追い出せるのでは?」と考える人もいますが、もともと害虫向けの製品であり、ネズミやハクビシン、イタチなどの哺乳類には効果が限定的です。動物を逃げ場のない場所に追い込んでしまい、屋根裏で死骸が腐敗する原因になることもあるため、バルサンの使用には注意が必要です。

オススメは、害獣駆除の専門家に相談することです。専門家であれば、専門的な知識と技術で、安全かつ確実に問題を解決してくれます。屋根裏に潜む動物の被害でお困りの際や具体的な対策についてお悩みの際は、どうぞお気軽に「害獣BUZZ」へご相談ください。

この記事を書いた人

Sato

害獣BUZZ編集部の佐藤カズキです! 2019年にライター活動を開始し、エビデンスに基づき、お客様の不安に寄り添った記事を届けています。自宅にコウモリが侵入し慌てた経験アリ。趣味は映画鑑賞で、サスペンスを中心に年間100本以上の作品を観ています。

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