屋根裏に動物がどこから入るのか気になったらまずここをチェック!

屋根裏に動物が住み着いてしまうと、騒音・悪臭・建物の損傷・健康被害など、さまざまな問題を引き起こす可能性があります。被害の発生・拡大を防ぐには、屋根裏に動物がどこから入るのかを特定し、適切な対策を講じることが重要です。
ネズミやコウモリ、ハクビシンをはじめとする屋根裏に入るする動物は、わずか数cmの隙間からでも入り込めるため、知らないうちに侵入を許してしまっていることがあります。
そこで本記事では、屋根裏に動物がどこから入るのかを特定するためのポイントを詳しく解説します。侵入口を知ることで再発防止策をしっかりと講じられ、害獣トラブルのリスクを大幅に減らすことが可能です。
まずは、動物が屋根裏に入りやすい場所をチェックすることから始めましょう。
目次
動物は屋根裏へどこから入るのか

屋根裏に入る動物は、ネズミやコウモリのような小型のものから、ハクビシンやイタチ、アライグマといった中型〜大型の動物までさまざまです。それぞれの動物が通れる最小の隙間は異なりますが、わずか2~3cmの隙間から侵入されるケースも多くあります。
以下に、特に屋根裏に入られやすい場所をまとめました。
- 屋根裏の通気口
- 換気扇の隙間
- 配管・配管の引き込み口
- 外壁の破損や亀裂
それぞれの侵入口について、順番に詳しく解説します。
屋根裏の通気口
屋根裏に動物が入る最も一般的な経路の一つが、通気口です。通気口は建物の換気を目的として設置されていますが、サイズや構造によっては害獣が簡単に入り込める侵入口となるため注意が必要となります。
通気口は、金網やカバーで保護されているのが通常です。しかし、以下のような状況では、動物が容易に侵入できる可能性が高まります。
- 通気口の金網が劣化・破損している
- もともと大きめの隙間がある
- ネットや防護策がない
特に経年劣化した金網は、動物が爪や歯で簡単に突き破れるため、屋根裏の通気口が絶好の侵入口となってしまいかねません。
換気扇の隙間
換気扇の隙間も、屋根裏に動物が入る経路になり得ます。換気扇は、外気を取り入れたり、屋内の空気を排出したりするための設備です。しかし、以下のような状態になっていると、動物にとって格好の侵入口となってしまいます。
- 換気扇の周囲にすき間がある
- フィルターやカバーが劣化、破損している
- ダンパー(逆流防止弁)が故障している(経年劣化で閉まらなくなっている)
ネズミやコウモリなどは2〜3cmの小さな隙間でも通り抜けできるため、換気扇のカバーにわずかな穴が空いているだけで侵入を許してしまいかねません。また、ハクビシンやアライグマのような力の強い害獣が換気扇のカバーを破壊して侵入してくるケースもあります。
配管・配管の引き込み口
配管や配管の引き込み口も、屋根裏に動物が入る経路の一つです。配管周りは建物と屋外をつなぐ重要な部分ですが、施工時の隙間や経年劣化による破損などにより動物の侵入経路として使われてしまうことがあります。
エアコンや給湯器といった配管の引き込み作業で直径数cm程度の穴を開けていることが多く、適切に塞がれていない場合は害獣の侵入口となり得るでしょう。
外壁の破損や亀裂
外壁は、風雨や紫外線の影響で経年劣化が進みます。台風や地震などの自然災害が原因で亀裂や穴が発生することもあるでしょう。以下のような損傷を放置すると、害獣が侵入しやすい経路となるおそれがあります。
- モルタルやコンクリートのひび割れ
- サイディングの継ぎ目の隙間が広がっている
- 風雨による塗装の剥がれ、腐食
特にハクビシンやアライグマのような大型害獣は、すでにある亀裂をさらに広げて侵入することもあるため注意しましょう。
屋根裏に入り込む動物の種類

屋根裏に入り込む動物は、小型から中型の哺乳類や鳥類が多く、それぞれ異なる方法で侵入し、さまざまな被害をもたらします。以下の表に、代表的な動物の特徴をまとめました。
動物の種類 | 主な被害内容 |
ネズミ | 配線の破損、鳴き声による騒音 |
コウモリ | 糞の悪臭、羽音による騒音、感染症リスク(例:サルモネラ症、レプトスピラ症) |
ハクビシン | 糞尿の悪臭、足音による騒音 |
アライグマ | 屋根裏の断熱材破損、襲いかかられることによる怪我・健康被害 |
「夜間の物音」「糞尿のニオイ」「天井のシミ」などの兆候があれば、すでに害獣が住み着いている可能性が高いです。屋根裏の動物は種類によって被害が異なるため、早めの対策が求められます。
参考:厚生労働省 検疫所「サルモネラ症(チフス以外)(ファクトシート)」
国立感染症研究所「レプトスピラ症とは」
屋根裏の動物を放置すると起こる被害

屋根裏に入った動物を放置すると、騒音や健康被害など、さまざまな問題が発生します。最初は小さな異変だったとしても、時間が経つにつれて被害が拡大し、修繕費用が高額になるケースも少なくありません。
本章では、屋根裏の動物を放置することで起こる主な被害について3つの観点から解説します。
騒音被害
屋根裏に動物が住み着くと、騒音被害が発生し、日常生活に大きな影響を与えます。特に夜間に活動する動物が多いため、睡眠不足やストレスの原因になりやすいです。早めに対応しないと騒音が悪化し、他の被害へと発展する可能性もあるため注意しましょう。
動物が屋根裏で活動するのは、主に夜間です。ネズミやコウモリ、ハクビシンなどの動物は深夜に活発になり、天井からドタバタと足音が聞こえることがあります。これが続くと、眠れなくなり、ストレスが溜まる原因になるでしょう。
また、特にアパートやマンションの場合、騒音が隣の住民の部屋に響くこともあります。ハクビシンやアライグマ、イタチのような大型の動物が屋根裏に住み着くと、隣人から騒音の苦情が来てトラブルに発展しかねません。
こうした被害を防ぐためには、「屋根裏から物音がする」と感じたら、すぐに点検を行い、早めの対策を講じましょう。
汚染被害
動物の糞尿が屋根裏にたまると、天井の石膏ボードや断熱材が腐食し、劣化が進行します。特にハクビシンやアライグマなどの糞尿は量が多く、放置すると天井が抜け落ちることもあるでしょう。
また、糞尿がたまることで、強い悪臭が発生し、家全体に広がります。糞にはアンモニア成分が含まれており、時間が経つほど強いニオイを発するようになるでしょう。動物の糞尿を栄養源に、ダニ・ノミ・ゴキブリなどの害虫が繁殖することにもなりかねません。
以上のような被害を防止するためには、「屋根裏から異臭がする」「天井にシミがある」と感じたら、すぐに点検して適切な処理を行うことが大切です。
健康被害
動物が屋根裏に住み着くと、糞尿の蓄積や害虫の発生により、空気や住環境が汚染されます。野生動物の糞尿には危険な病原菌が含まれていることもあり、放置するとご自身・ご家族に以下のような健康被害が及びかねません。
- ダニ・ノミなどによるアレルギー症状(例:アレルギー性鼻炎など)
- 感染症リスク
- 呼吸器疾患
- 食品汚染による食中毒
こうした健康リスクは、特に子どもや高齢者、免疫力の低い人に深刻な影響を及ぼしやすいでしょう。
「くしゃみが増えた」「家の中にダニが増えた」と感じたら、屋根裏に動物が住み着いている可能性が高いです。早めにチェックし、安全な住居環境を守りましょう。
参考:バルサン「ダニアレルギーの症状や対策、治療法は? 咳やくしゃみの原因とは」
自力での応急処置は可能だが、完全な駆除は難しい

屋根裏に入った動物に対して、応急処置として一時的な対策を講じることは不可能ではありません。しかし、屋根裏にいる動物を完全に駆除し、再侵入を防ぐためには専門知識・技術が求められます。
適切な対策を取らなければ動物が再び侵入し、被害が拡大する可能性が高いです。本章では、屋根裏に侵入した動物に対する応急処置の方法や、自力での駆除が難しい理由について解説します。
応急処置の方法
以下に、屋根裏への動物の侵入に対して、自力で行える応急処置として主な方法をまとめました。
方法 | 注意点 |
光で追い出す | 一時的な効果しかなく、電源を切ると戻ってくる可能性がある |
音で追い出す | 動物が慣れてしまう場合があるため、一定期間おきに音を変える必要がある |
忌避剤を使う | 動物によっては効果が弱い場合がある |
侵入経路を塞ぐ | 封鎖前に動物が中に残っていないか確認しないと、屋内で死骸となり悪臭が発生するおそれがある |
上記の方法を組み合わせることで、一時的に動物を追い出せる可能性があります。しかし、これらはあくまでも「応急処置」であり、完全に駆除するにはプロの手を借りるべきです。
自力での駆除が難しい理由
自力での駆除が難しい理由は、主に以下の3点にあります。
- 侵入経路の特定が難しい
- 動物の種類ごとに適切な対処法が異なる
- 駆除後の衛生管理や予防対策が困難
これらの問題点を理解せずに対応してしまうと、一時的に追い出せても、すぐに再発する可能性が高いです。
ここまでに紹介したように、屋根裏への侵入経路は複数あり、わずか数cmの隙間からも動物が入り込みます。再侵入を防ぐにはすべての経路を発見・封鎖する必要がありますが、専門知識・技術がない人からすると、これは非常に困難です。
また、ネズミ・コウモリ・ハクビシン・アライグマなど、動物の種類によって適切な駆除方法は異なります。誤った方法で駆除を行っても効果はなく、かえって被害が拡大する可能性が高いです。
健康被害を防ぐには駆除後の衛生管理も重要で、素人では完全に対応しきれないでしょう。
以上の理由から、完全な駆除と再発防止には、プロの手を借りるのが最も安全で確実な方法だといえます。
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屋根裏に動物が入ると、大きなストレスや不安を感じるものです。すぐに解決を図りたいものの、自力での駆除は難しくリスクも伴うため、専門業者に依頼するのが最も安全かつ確実な解決策です。
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まとめ
動物は、通気口や換気扇の隙間、配管・配管の引き込み口、外壁の破損や亀裂などから屋根裏に入ります。侵入経路を特定し、確実に封鎖することが、最も効果的な対策です。
屋根裏に住み着いた動物を放置すると、騒音被害・汚染被害・健康被害・建物の損傷などのリスクが高まります。繁殖力の強い動物の場合、時間が経つほど状況が悪化し、駆除や修復にかかる費用も増大するので、早期な対応が被害の最小化につながるでしょう。
追い出しや侵入経路の封鎖などの対策が、自力での害獣駆除の方法として効果的です。しかし、対策に慣れていないと、自力ですべて済ませるのは難しいので、不安があればプロの駆除業者に相談することをオススメします。
害獣BUZZでは無料の現地調査を実施しておりますので、屋根裏に潜む動物の被害でお困りの際は、どうぞお気軽にご相談ください。
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