コウモリのフンが洗濯物につく!?被害内容や有効な対策をプロが解説
「最近、洗濯物にフンがついていて、どうやらコウモリのものらしい……。ニオイも気になるし、汚いのでどうにか対策したい」とお困りではないでしょうか。
害獣駆除のご依頼を受ける中で、ベランダ・庭などに干していた洗濯物にコウモリのフンがついているという被害に遭っているご家庭は少なくありません。
特にベランダは雨風を防げたり隠れたりできるためにコウモリが寄りつきやすく、洗濯物を干しているとフンの被害を受けやすいです。コウモリのフンには、洗濯物を汚すだけでなく、悪臭や感染症の発症リスクなどもあるため、一刻も早い対策が欠かせません。
そこで本記事では、コウモリのフンが洗濯物につくことで生じる被害の内容や効果的な対策方法について、害獣駆除のプロ目線で分かりやすく解説します。根本的な被害解決策も紹介していますので、今後コウモリのフンに悩まされないためにも、ぜひ本記事をご参考ください。
目次
コウモリのフンが洗濯物につくことがある
ベランダや庭などに干していた洗濯物にコウモリのフンがつくことは、決して珍しいことではありません。ただし、コウモリのフンが洗濯物につくと、さまざまな被害が発生するおそれがあるため注意が必要です。
はじめに、洗濯物が汚れてしまう被害が挙げられます。コウモリのフンは乾燥すると硬くなりやすく、洗濯物につくと取り除くことがなかなか難しいです。特に白い洗濯物についた場合、もとの色合いに戻せなくなるおそれがあります。
独特の悪臭を放つという点も、コウモリのフンが洗濯物に及ぼす被害の一つです。洗濯物にコウモリのフンがつくと、そのニオイが移ってしまい、通常の洗濯では完全に取り除けないことがあります。
コウモリのフンには、さまざまな病原体が含まれている点も留意しておきましょう。例えば、コウモリのフンからは「ヒストプラスマ菌」と呼ばれるカビが発生し、ヒストプラスマ症への感染リスクが懸念されています。
特に乾燥したフンは風で飛散しやすく、それを吸い込むことで呼吸器系の感染症を引き起こすおそれがあるため注意しましょう。コウモリのフンが洗濯物についていたとしても、絶対に素手では触れないでください。
洗濯物にフン被害を生じさせるのはアブラコウモリ
外に干していた洗濯物にコウモリのフンがついていた場合、ほとんどのケースでアブラコウモリ(別名:イエコウモリ)と呼ばれる種類のコウモリによるものと考えられます。
アブラコウモリは、体長5cm程度の小さなコウモリです。体毛はそれほど密に生えておらず、背面は灰色がかったオリーブ色で、白色も若干混じっています。
出没する時期は主に3月〜10月です。それ以外の冬季でも、暖かい日には外を飛び回ることがあります。昼間は家屋を隠れ家としており、壁の中・壁と壁板の間・瓦の下・天井裏・戸袋の中などを利用することが多いです。
また、夜行性であり、日没から10~30分後に建造物・洞窟などの住処から餌を求めて外を飛び回ります。5月~8月の期間には日の出前にも餌を求めて飛び回ることがありますが、10月は日没後のみとされています。
なお、日本でアブラコウモリが生息しているのは、本州・四国・九州・沖縄地方などで、北海道では見られません。
参考:国立環境研究所 侵入生物DB「アブラコウモリ 」
国土交通省「ほ虫類 アブラコウモリ」
夕方以降がコウモリの洗濯物被害が起こりやすい
前述のとおり、コウモリは夜行性の動物です。夕方以降の時間帯になると、コウモリは飛び回って食事を探し始めるようになり、飛行中にフンを頻繁に排出します。その結果、外に干していた洗濯物がコウモリによるフンの被害に遭ってしまう可能性が高まるのです。
これが夕方以降、洗濯物にコウモリのフン被害が起こりやすい理由とされています。以上の点を踏まえて、夕方になる前に洗濯物を室内に取り込む、あるいは洗濯物を干す場所を屋内にするなどの対策を講じることで、コウモリのフン被害を最小限に抑えることが可能です。
注意!コウモリ対策の方法は限られている
洗濯物へのフン被害を解決するためには、コウモリを家の近くに寄り付かなくさせる必要があります。ただし、法律の規定によって、コウモリ対策として講じられる方法が制限されている点に注意しなければなりません。
具体的には、鳥獣保護管理法(鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律)と呼ばれる法律によって、無許可でのコウモリの捕獲・駆除(殺傷含む)が禁止されています。この規定に違反すると、1年以下の懲役もしくは100万円以下の罰金に処せられるためご注意ください。
法的なトラブルを避けたうえでコウモリ対策を講じるためには、事前に行政から許可を得るか、以下のアイテムを活用するのが基本です。
- 防獣ネット
- 忌避剤
これら2つのアイテムを使った対策について順番に解説します。
防獣ネット
ベランダに干している洗濯物をコウモリのフンから守りたい場合、防獣ネットの活用が効果的です。ベランダを取り囲むように防獣ネットを張っておくことで、コウモリが近づけなくなり、洗濯物にフンがつくのを避けられます。
ただし、集合住宅の場合、防獣ネットの使用が禁止されていることがあるためご注意ください。外から建物を見たときにネットが張られた家があると目立つことから、景観を維持するために管理組合がネットの設置を禁止しているケースがあります。
アパートやマンションなど集合住宅で防獣ネットを使用する場合、事前に管理組合に確認しておくことが大切です。
忌避剤
これはコウモリの嫌いな成分が入った忌避剤を使って、家に寄り付かなくさせる対策です。コウモリはハッカやナフタレンなどのニオイを嫌がる傾向があり、うまく活用すれば家に寄り付かなくなります。
忌避剤の種類は、くん煙タイプ・スプレータイプ・ジェルタイプなどさまざまです。
その中でも、庭やベランダなど屋外で使用する場合は、ジェルタイプの忌避剤で効果が期待できます。これは、くん煙タイプ・スプレータイプなどは屋外では効果が薄まりやすく、忌避の効果が発揮されにくいためです。
ジェルタイプの忌避剤を用いる場合、専用のトレーにジェルを入れ、軒下に設置しておくだけで簡単に対策できます。環境に配慮した成分で作られており、約1年と長時間にわたる忌避効果を期待できる点も魅力です。
ただし、ジェルをトレーに多く入れすぎてしまえば、コウモリが絡まって死んでしまう可能性があります。前述のとおり、許可なくコウモリを殺傷すれば、鳥獣保護管理法に違反してしまうため注意しましょう。
コウモリ駆除については私たちにお任せください!
コウモリのフンが洗濯物につくと、汚れや悪臭、感染症への感染リスクなどさまざまな被害が起こる可能性があります。コウモリのフンが洗濯物につくということは、コウモリが庭やベランダに来ていることを意味し、家に入り込まれるリスクがあることも把握しておくことが大切です。
コウモリが家に侵入すれば、屋根裏に巣を作って糞尿だらけにされたり、噛みつかれて怪我したりなど、被害が深刻化しかねません。被害を未然に防ぐためには、コウモリの侵入経路を封鎖する対策が求められます。
コウモリの侵入経路として主に考えられるのは、以下の箇所です。
- 換気口
- 屋根瓦の隙間
- 壁の亀裂
ただし、コウモリの侵入口は多岐に渡るうえに高所も多く、自力ですべてを発見して封鎖するのは非常に難しいです。
コウモリの駆除や侵入経路の封鎖を確実・スムーズに行いたいなら、専門の業者に相談しましょう。信頼できる駆除業者をお探しでしたら、私たち「害獣BUZZ」にご相談ください。無料の現地調査を通じて各ご家庭の被害状況を把握し、適切な対策プランをご提案いたします。
侵入経路の封鎖やコウモリが寄り付かない環境を整えるといった対策だけでなく、ベランダや庭の清掃・除菌を含めて、徹底した再発防止策を講じることが可能です。
ささいな違和感へのご相談はもちろん、実際の被害によるお悩みのサポートまでお気軽にお問い合わせください。
まとめ
コウモリのフンが洗濯物につくと、汚れや悪臭、感染症への感染リスクなどさまざまな被害が起こるおそれがあります。洗濯物への被害をなくすためには、コウモリを家に寄り付かなくさせる対策が欠かせません。
ご家庭でのコウモリ対策は決して簡単なものではなく、確実に被害を解決できるとは限らないのが実情です。
また、コウモリ対策の方法としては、防獣ネットや市販の忌避剤などの購入が求められることもあります。これらのアイテムを購入する前に、早い段階で専門業者に対策を依頼してしまった方が、結果的に費用を安く済ませられることが多いです。
害獣BUZZでは無料の現地調査を実施しております。コウモリ対策について不安があれば、お気軽に害獣BUZZにご相談ください!
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