ハクビシンに有効な駆除剤は?自力で対策しにくい理由もプロが解説
自力でのハクビシン対策をお考えですか?
ハクビシンの駆除は法律が絡むうえに難易度が高いもの。適法に対策するには専門的な知識が必要です。
自力での対処もできなくはないですが、確実な方法は専門家への依頼です。
本記事では適法なハクビシン駆除の方法から有効な駆除剤、また自力で対処しにくい理由について詳細に解説します。
これからハクビシン対策をする場合には、まず適法かつ有効な対策方法が何か押さえておきましょう。
目次
ハクビシンの駆除剤は「忌避剤」が基本
ハクビシンの駆除は「忌避剤」の使用が一般的です。
忌避剤とはハクビシンが苦手なニオイの成分を含んだ薬剤であり、ハクビシンに対して追い出しの効果があります。
なぜ忌避剤の使用が一般的かというと、ハクビシンは追い出し以外の駆除方法が法的には原則NGになるからです。
具体的には鳥獣保護管理法という法律があり、ハクビシンの捕獲・殺傷は禁じられています。
ちなみに違反した場合、1年以下の懲役、もしくは100万円以下の罰金に処せられます。
また仮に届け出を行った場合でも、捕獲や殺処分の方法については厳しい規制があるので、プロとしても駆除は忌避剤に留めておくことをオススメします。
参考:鳥獣の違法捕獲の防止
とはいえ、忌避剤だけで完璧に被害が解決することはほとんどなく、自力での対策の難易度は高いです。
追い出しから再侵入予防まで!ハクビシン駆除グッズ5選
ハクビシン対策によく使われるグッズをご紹介します。
今回ご紹介するのは、以下の表のグッズです。
グッズ名 | 値段 | 手軽さ | 備考 |
---|---|---|---|
激臭シート | 1000~2000円 | ★★★ | 設置だけで使用可能だが設置場所にコツがある |
固形タイプの忌避剤 | 1000~2000円 | ★★★ | 子どもやペットが誤飲しないように注意すべき |
木酢液やウルフピー | 1000~3000円 | ★★ | 木酢液はニオイに慣れられる可能性がある ウルフピーはニオイがかなり強烈なので近隣住民への許可を得てから使用すべき |
獣よけ線香 | 1000~2000円 | ★★ | 使用は屋外に限られる |
侵入経路封鎖用の金網やパテ | 1000~5000円 | ★ | すり抜けられず、頑丈な施工に仕上げる必要がある |
ハクビシンを追い出すためのものと、侵入経路を封鎖して再侵入を予防するものがあります。
どれもメリットや注意点があるので、それぞれについて詳しく見ていきましょう。
激臭シート
激臭シートは、ハクビシンの嫌がるニオイや色によって、設置したエリアにハクビシンを寄り付かせないようにするグッズです。
短冊のような形をした長方形のシートに、ハクビシンの嫌いなニオイを封入したマイクロカプセルが付属しています。
使い方は簡単で、激臭シートを設置したい場所に貼り付けるだけです。
ただし設置場所にはコツがいります。
ハクビシンの侵入口から遠い位置に設置しましょう。
なぜなら、ニオイに耐えられなくなったハクビシンの退路を確保することができるからです。
反対に侵入口から近い位置への設置だと、ハクビシンの退路を塞いでしまうので効果が発揮されません。
激臭シートについては下記記事でも詳しく解説していますのでご参照ください。
固形タイプの忌避剤
固形タイプの忌避剤も、激臭シートと同様にハクビシンの嫌がるニオイを発する駆除グッズです。
カプサイシン、ハバネロ、木タールなど自然由来のものが含有されているケースがほとんどですが、刺激が強いので誤飲してしまうと危険です。
使用の際には、ペットや子どもの手の届かない場所に設置しましょう。
木酢液やウルフピー
木酢液とウルフピーは、いずれもニオイによりハクビシンに対して生命の危険を錯覚させて追い出す手段です。
まず木酢液ですが、これは炭を作る際に出る煙を液体化したものです。
生成の工程からもわかるように煙のニオイがします。
ハクビシンのように本来山林に生息する動物にとっては、山火事は死活問題なので煙のニオイから危険を察知して逃げ出すという原理です。
次にウルフピーですが、これはその名の通り生のオオカミの尿を指します。
なぜオオカミの尿に忌避効果があるかというと、オオカミはハクビシンにとって天敵だからです。
動物にとって尿のニオイはナワバリを表すものであり、天敵のナワバリにいることもまた、ハクビシンにとって死活問題なので追い出しに効果を発揮します。
獣よけ線香
獣よけ線香は、蚊取り線香のように線香の煙で追い出すタイプの忌避剤です。
使用は原則として屋内に限られます。
こちらも上記で挙げてきた忌避剤同様に、ハクビシンの嫌いなニオイにより追い出す方法です。
注意点として火を取り扱うので、火災のリスクが潜んでいることが挙げられます。
火種は大きくないですが、燃焼部や灰は高温です。
特に燃焼部分は約700〜800℃あり、紙や布などに引火するとものの数秒で燃えてしまいます。
したがって使用中は常に目を離さないようにしなければなりません。
侵入経路封鎖用の金網やパテ
追い出しに効果があったら、侵入経路封鎖までしておくとより効果的です。
ハクビシンは、8〜10cm程度の隙間があれば侵入してしまうので、すり抜けないように細かい目の金網で通さないようにする、もしくはパテで徹底的に穴を塞ぐ必要があります。
具体的には下記の箇所を金網やパテでハクビシンの侵入経路を塞ぐのが有効です。
- 壁や屋根の穴が空いている場所
- 屋根同士が重なっている隙間
- 通風口
- 床下にある隙間
ハクビシンの駆除は追い出しだけでは不十分
さまざまな忌避剤を紹介しましたが、ハクビシン対策において、実は追い出しだけでは充分な被害解決にはつながりません。
ハクビシンは一度侵入した場所には再侵入を繰り返すからです。
またハクビシンの代表的な侵入経路について前述しましたが、あくまで一例に過ぎません。
心当たりのある隙間を塞いだとしても、他にも侵入経路となる場所がある可能性が高いため、全ての侵入経路を見つけ出して封鎖することは難しいです。
漏れのないように侵入経路を見つけて再発防止まで確実にしておきたい場合には、専門家に相談するのがオススメです。
ハクビシン被害の解決を後回しにするリスク
ハクビシンの被害に対して、様子見で後回しにするのは良くありません。
また一旦忌避剤を使って一時的な追い出しのみも同様です。
前述したように、侵入経路を封鎖して根本的に被害解決につながる対策を打つ必要があります。
なぜ後回しが良くないかというと、ハクビシンが繁殖するリスクがあるからです。
ハクビシンには繁殖期にあたるものがなく通年繁殖が可能です。また2ヶ月に一度妊娠、一度で5匹程度産むので繁殖力自体も高い動物です。
繁殖が進むと、多方面での被害の拡大が進み、被害の解決がより困難になるでしょう。
ハクビシンは雑食性で、果実や野菜等の植物質から、小型哺乳類のような動物質のものまで何でも食べるのでゴミやペットフードの食い荒らしや、農作物や家畜への被害が発生しやすいです。
さらに体長が大きい個体だと60cm近くあり、力も強いので家屋侵入による建物の破損、また糞尿による汚損などの被害も大きな問題になっています。
ハクビシン駆除については私たちにお任せください!
一般の方が自力で市販の忌避剤を使い、ハクビシン駆除をすることは可能ではありますが、難易度は高いです。
理由としては下記が挙げられます。
- ハクビシンは一度侵入した場所には再侵入を繰り返すから
- ハクビシンは狭い隙間でも侵入可能だから
- ハクビシンの繁殖力に駆除のスピードが負けるリスクがあるから
- ハクビシンの侵入経路特定には専門的な知識と経験が必要だから
上記の理由を考慮すると、プロとしては自力での対策をオススメできません。
結局のところハクビシンの存在を疑った早期の段階で、専門家への相談を依頼するのが被害解決への近道であり、確実な道筋と言えます。
また早期の段階で相談すれば、市販のグッズの購入費より結果的に駆除費用が安くなる可能性もあるでしょう。
害獣BUZZは無料の現地調査を行っており、お客様のご予算やご希望に応じて最善のプランをご提案します。
また日本有害鳥獣駆除・防除管理協会にも所属しており、今まで多くのお客様のご要望にお応えしてきた確かな実績もございます。
ハクビシン駆除については私たちにお任せください!
まとめ
ハクビシンは鳥獣保護管理法に守られている動物なので、自力での駆除は原則忌避剤による追い出しに限られます。
一方でハクビシンは再侵入を繰り返す動物なので、根本的な被害解決には追い出しだけではなく侵入経路封鎖が必要です。
漏れのない侵入経路の特定&封鎖となると専門的な知識と経験は不可欠です。
被害が拡大していない早期の段階で、専門家への依頼をすることをオススメします。
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