ムササビが屋根裏に入る可能性はある!被害例や対策方法を紹介!

屋根裏から奇妙な音がしたり、夜になると天井で何かが動いている気配があったりする場合、それはムササビかもしれません。
ムササビは日本に生息する夜行性の動物で、木の上で生活する習性があります。しかし、都市部や住宅地に近い地域では、屋根裏や軒下などに侵入し、巣を作るケースが増えています。
ムササビが屋根裏に住みつくことで、さまざまな被害に悩まされる可能性があります。 騒音や糞尿による悪臭・シミ、建材の損傷などが主な被害例です。屋根裏の断熱材を巣材として利用することで、建物の断熱性能が低下することもあります。
本記事では、ムササビが屋根裏に侵入したときの被害や効果的な対策方法について詳しく解説します。適切な対応を知って、ムササビ被害の拡大を防ぎましょう。
目次
ムササビはなぜ屋根裏に入るの?生態や特徴を踏まえて解説

ムササビが屋根裏に住みつく理由を知るには、ムササビの生態や習性を理解する必要があります。生態や特徴を踏まえると、ムササビが屋根裏に住みつく理由は以下の3つです。
- 安全な住処を求めているため
- 繁殖期に適した環境であるため
- 餌場の近くに住みたがるため
それぞれの理由を順番に解説します。
安全な住処を求めているため
ムササビは天敵(フクロウ、イタチ、ヘビなど)から身を守るため、安全な場所に巣を作る習性があります。本来は木の穴(樹洞)を使いますが、都市部には適した樹木が少なく、屋根裏や軒下などが「ムササビの代わりの巣」として選ばれるようになってきているのです。
特に木造の家や屋根裏に隙間のある家は、ムササビにとって絶好の巣作りスポットだといえます。
繁殖期に適した環境であるため
ムササビは年に1〜2回(初夏・冬)、繁殖のために巣を作ります。繁殖期になると、親ムササビは安全で暖かい場所を探し、子育てに適した環境を選ぶ傾向があります。
屋根裏には、外敵の侵入を防ぎやすいうえに雨風をしのげて、十分なスペースがあるため、ムササビの子育てに適した環境として選ばれやすいです。
参考:鹿児島市 平川動物公園「ムササビ(キュウシュウムササビ)Japanese Giant Flying Squirrel」
餌場の近くに住みたがるため
ムササビは木の実や葉を食べるため、エサが豊富な場所の近くに巣を作る習性があります。 そのため、家の近くに果樹や大きな木がある場合、ムササビが屋根裏に住みつきやすいです。
ムササビが屋根裏に侵入した場合の注意点

ムササビが屋根裏に住みついてしまうと、建物や衛生面などで被害が発生する可能性があります。しかし、ムササビは法律で保護されている動物なので、許可なく捕獲・駆除できません。適切な対応を取ることが重要です。
ここでは、ムササビが屋根裏に侵入した際に気をつけるべきポイントを詳しく解説します。
駆除しようとすると罰される可能性がある
ムササビは、鳥獣保護管理法の対象となっています。鳥獣保護管理法は生物の多様性や生活環境を守るための法律で、猟具の使用などが制限されています。その中でも、ムササビは「非狩猟鳥獣」に指定されており、捕獲や殺傷が厳しく規制されています。
屋根裏にムササビが入り込んだからといって殺してしまったり、捕獲してしまったりすれば鳥獣保護管理法違反にあたり、一年以下の懲役もしくは100万円以下の罰金が科せられるため、くれぐれもご注意ください。
自己判断で駆除を始めることは避け、事前に自治体に相談しましょう。
参考:e-GOV法令検索「鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律」
放置すると騒音や悪臭の被害に繋がる
ムササビが屋根裏に住みついてしまうと、放置することでさまざまな被害が発生する可能性があります。 以下に、代表的な被害をまとめました。
- 夜間に屋根裏で「バタバタ」「ゴソゴソ」と動く音がする
- 天井裏に糞尿がたまり、異臭やシミの原因になる
- 屋根や壁の隙間を広げて侵入し、家の構造を弱める
- 糞尿が原因でダニやハエ、ゴキブリなどの害虫が家の中で繁殖する
これらの被害は、放置するとさらに悪化しかねません。例えば、繁殖期に入るとムササビの数が増え、騒音や糞尿の問題が深刻化するため、早めの対策が重要です。
健康被害が起きることもある
ムササビが屋根裏に住みつくと、騒音や建物の損傷だけでなく、健康被害のリスクも高まります。ムササビの糞尿が溜まることで発生する悪臭やカビ、害虫の繁殖が原因で、アレルギーなどの健康トラブルが発生する可能性があるため注意が必要です。
また、ムササビは細菌やウイルスを媒介することもあり、その身体や糞尿や体液に触れることで以下のような感染症を発症するリスクがあります。
感染症 | 症状・影響 |
レプトスピラ症 | 発熱、筋肉痛、肝機能障害などを引き起こす |
サルモネラ症 | 食中毒のような腹痛、下痢、嘔吐を発症する |
野兎病 | 突然の発熱(38~40℃)、悪寒・戦慄、頭痛、筋肉痛、関節痛などを引き起こす |
参考:国立感染症研究所「レプトスピラ症とは」
環境省「第2回野生鳥獣に関する感染症対策としての鳥獣保護管理方針検討会資料|リスク評価の考え方と手法」
厚生労働省「野兎病について」
自分でもできる対ムササビの応急処置

ムササビが屋根裏に侵入した場合、すぐに専門業者に依頼できないこともあります。しかし、ムササビを放置すると騒音や悪臭、健康被害のリスクが高まるため、早急に応急処置を施すことが重要です。
屋根裏に入り込んだムササビに対して、自分でできる応急処置の方法は以下のとおりです。
- 忌避剤やくん煙剤で追い出す
- 侵入経路を確認して塞ぐ
それぞれの方法を順番に解説します。
忌避剤やくん煙剤で追い出す
まず紹介するのが、忌避剤やくん煙剤を使ったムササビの追い出し対策です。ムササビが嫌がるニオイや煙を使った忌避剤を選べば、屋根裏から自発的に出て行かせられます。
ムササビの追い出し効果が期待できる忌避剤の種類は、以下のとおりです。
- 木酢液(もくさくえき)
- ハッカ油・ミントスプレー
- 唐辛子エキス
- 市販の害獣用忌避スプレー
スプレーや液体タイプの忌避剤を活用することで、広範囲に効果を持続させられます。使用後は定期的に効果を確認し、必要に応じて追加で使用することが重要です。
また、くん煙剤(煙を発生させる駆除剤)を使用すれば、屋根裏全体に煙が行き渡るため、ムササビの追い出しに効果的です。 ただし、刺激臭のある煙が充満するため、使用前後で家全体の換気やペット・人間の健康面への配慮が求められます。
くん煙剤を使用する場合は、説明書に従い、安全対策を行いましょう。
侵入経路を確認して塞ぐ
ムササビが屋根裏に侵入してしまった場合、最も重要な対策は侵入経路を塞ぐことです。忌避剤やくん煙剤で追い出しても、侵入口をそのままにしておくとムササビが再び戻ってくる可能性が高く、被害が再発してしまいかねません。
ムササビは、わずか数cmの隙間があれば侵入できます。そのため、屋根や外壁の小さな隙間を徹底的にチェックすることが重要です。そのほか、ムササビの侵入口になりやすい場所とチェックポイントをまとめました。
- 軒下の通気口:金網が外れていないか、破損していないか
- 換気口・排気口:穴が広がっていないか、カバーが外れていないか
- 屋根と雨樋(あまどい)の隙間:小さな隙間ができていないか
糞尿の痕跡やムササビの体毛が付着している場所は、侵入経路の可能性が高いです。
ムササビが屋根裏にいる状態で侵入口を塞ぐと、屋内に閉じ込められてしまい、かえって被害が拡大するおそれがあります。まずは追い出してから、侵入経路の封鎖作業を行いましょう。
応急措置として侵入経路を塞ぐ方法は、以下のとおりです。
- 金網やネットでカバーする:通気口や換気口にステンレス製の金網を設置
- ダンボールや板で仮封鎖:応急的に木板や厚紙を使い、隙間を塞ぐ
- 害獣用ワイヤーメッシュを使う:金属製のメッシュを釘やネジで固定し、頑丈に封鎖
上記はあくまでも一時的な対策のため、後でしっかりした封鎖作業が必要です。再発防止策を徹底するためにも、専門の駆除業者に施工を依頼することをオススメします。
プロに任せると安全に解決できる

ムササビが屋根裏に住みついてしまった場合、自分で対処しようとすると思わぬトラブルやリスクを伴うことがあります。
先ほどもお伝えしたとおり、ムササビは「鳥獣保護管理法」によって守られており、許可なく捕獲や駆除を行うことは違法です。また、屋根裏での作業には転落やケガのリスクもあるため、安全に対処するためにはプロの業者に任せるのが最善の方法です。
以下に、ムササビ駆除をプロに依頼する主なメリットをまとめました。
メリット | 詳細 |
安全に駆除できる | ムササビに噛まれることによる怪我や高所からの落下事故を防げる |
法令に違反しない | 鳥獣保護管理法に則った適切な処理が可能 |
根本的な対策ができる | 侵入口封鎖や再発防止策まで対応 |
清掃・消毒も実施 | 糞尿の撤去や害虫駆除まで任せられる |
屋根や外壁の補修も対応 | 侵入口の修理までワンストップで解決可能 |
専門業者はムササビの生態に詳しく、確実に追い出し・封鎖を行うことが可能です。糞尿の処理や消毒、建物の修繕まで対応してくれるため、被害を最小限に抑えられます。
まずは信頼できる業者に相談し、見積もりを取るところから始めてみましょう。
ムササビ駆除はお任せください!
最近、ムササビ駆除を行う業者の数が増えており、どこに相談してよいか悩んでしまう方も多いはずです。信頼できるムササビ駆除業者をお探しでしたら、私たち「害獣BUZZ」にお任せください。
当社は豊富な駆除実績を持つ専門業者として、まずは徹底的な現地調査を実施します。ムササビの侵入経路を正確に特定したうえで、それぞれのご家庭に最適な対策プランをご提案し、確実に駆除を行います。
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駆除後も安心して暮らしていただけるよう、ムササビが再侵入しないための防止策を徹底しております。ご予算やニーズに応じた対策をご提案し、多くのケースで最長10年の保証をお付けしています。実際にご利用いただいたお客様からも、「長期間安心できる」と高評価をいただいています。
「屋根裏から音がする」「ムササビの気配を感じる」といった小さな違和感でも、早めの対応が重要です。調査・相談のみのご依頼も承りますので、まずは害獣BUZZまでお気軽にご連絡ください。
まとめ
ムササビが屋根裏に住みついてしまうと、騒音や悪臭、建物の損傷、健康被害など、さまざまな問題を引き起こします。 特に、糞尿の蓄積によるカビや害虫の発生は、放置すると深刻な被害へと発展する可能性があるため、早めの対策が重要です。
もし屋根裏にムササビが住みついてしまった場合、自力での対応が難しいと感じたら、すぐに専門の駆除業者に相談しましょう。プロに任せることで、安全かつ確実にムササビの問題を解決し、再発を防げます。
害獣BUZZでは無料の現地調査を実施しておりますので、ムササビのような野生動物による被害でお困りの際は、どうぞお気軽にご相談ください。
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