ムササビに忌避剤はどのくらい効く?意外な〇〇でも作れる!

「夜中に屋根裏でゴソゴソと音がする」「天井にシミができている」といったことにお悩みな場合、ムササビが家屋に住みついている可能性があります。ムササビは可愛らしい見た目をしていますが、家屋に住みつくと騒音や悪臭、糞尿による健康被害など、さまざまな問題を引き起こします。
しかし、「駆除業者を呼ぶのは費用がかかるし、できるだけ自分で対処したい」と考える方も多いでしょう。そこで役立つのが、ムササビを家から追い出すための忌避剤です。
本記事では、ムササビに効果的な忌避剤の種類や自宅で作る方法、使用する際の注意点について詳しく解説します。「ムササビが家に入ってきて困っている」「手軽にできる撃退方法を知りたい」という方は、ぜひ参考にしてください。
目次
ムササビに効果的な忌避剤3選

家の中にいるムササビを自力で追い出すためには、忌避剤が有効です。ムササビは嗅覚が鋭く、特定のニオイや刺激に弱いため、それらを利用した忌避剤を使うことで追い出せる可能性があります。
ムササビの追い出し効果が期待できる忌避剤は、以下の3つに分けられます。
- 固形タイプ
- 液体タイプ
- 煙タイプ
それぞれの忌避剤を順番に紹介します。
固形タイプ
固形タイプの忌避剤は、スプレーや煙タイプと違い、設置するだけで長期間ムササビを遠ざけられるため手軽に対策しやすいのが特徴です。
市販の固形忌避剤には、以下のようなものがあります。
- 害獣用忌避剤ブロック:天然ハーブや化学成分を固めたもの
- 防獣用防臭ボール:強い香りでムササビを寄せ付けない
- 木炭ブロック(くん製処理済):煙のニオイを放ち、ムササビが嫌がる
- 防虫・害獣撃退芳香剤:ミントやユーカリオイル配合で害獣に効果的
固形忌避剤は適切な場所に設置し、定期的に交換することで効果を最大化できます。以下に、オススメの設置場所をまとめました。
- 屋根裏の四隅
- 通気口・換気口
- ムササビが巣を作りやすい暗所(倉庫・物置の中など)
上記のような場所に設置し、1〜3ヶ月ごとに交換することで、長期間にわたり効果を維持できます。
液体タイプ
液体タイプの忌避剤は、スプレーとして手軽に使えるだけでなく、広範囲に効果を発揮しやすいのが特徴です。市販の害獣用忌避スプレーには天然ハーブや化学成分などが配合されており、ムササビが嫌うニオイで追い出し効果が期待できます。
液体タイプの忌避剤を屋根裏全体にスプレーすることで、ムササビが嫌がる環境を作れます。また、侵入口やムササビの通り道にスプレーしておくのもオススメです。ニオイが薄れる前に、1〜2週間に1回のペースで再散布するのが理想的です。
煙タイプ
煙タイプの忌避剤(くん煙剤)は液体や固形タイプと違い、細かい隙間にも浸透しやすいため、屋根裏の広範囲を一度に対策できるのがメリットです。市販のくん煙剤には、害虫駆除効果もあり、ダニやノミ対策にもなります。
以下に、煙タイプの忌避剤を効果的に使用する際の流れをまとめました。
手順 | ポイント |
①侵入口を特定する | ムササビの出入りしている隙間を確認する。 |
②煙を行き渡らせる準備 | 屋根裏の窓や通気口を開け、煙が満遍なく行き渡るようにする。 |
③くん煙を行う | 屋根裏の中心にくん煙剤を設置し、煙を充満させる。 |
④使用後に換気する | 1時間程度煙を充満させた後、十分に換気を行う。 |
家にあるもので作れる忌避剤

ムササビを家から追い出すために、市販の忌避剤を使うのが効果的ですが、「できるだけ手軽に対策したい」「コストを抑えたい」という方も多いでしょう。 実は、身近にあるものを活用して、ムササビを寄せ付けない忌避剤を作ることが可能です。
本章では、家庭で簡単に作れる忌避剤を紹介します。はじめに材料を3つ紹介した後で、それらを混ぜて忌避剤を作る際の基本的な流れをまとめました。
木酢液
木酢液は炭を作る際の煙から採取される液体で、強い煙臭さが特徴です。ムササビをはじめとする野生動物は火事や煙を本能的に避ける習性があるため、このニオイを嫌がって近寄らなくなります。
また、木酢液には微量のフェノール類が含まれており、害獣だけでなく害虫に対する忌避効果も期待できます。木酢液は、ホームセンターをはじめ園芸用品を取り扱うお店で販売されていることが多いです。
参考:環境省「表2 各種木酢液のpHと主要成分濃度」
農林水産省「ヒノキに虫がつきにくい理由を教えてください。」
にんにく
にんにくに含まれる「アリシン」という成分は、動物にとって刺激が強く、ムササビが近寄りにくくなります。にんにくは天然の殺菌・防虫効果も持っており、ムササビのほかにネズミやゴキブリなどの害獣・害虫対策にも効果的です。
参考:住友化学園芸「植物栽培ナビ にんにく【地植え】の育て方」
唐辛子
ムササビは嗅覚が発達しており、刺激の強い成分を本能的に避ける習性があります。 唐辛子に含まれる「カプサイシン」は、目や鼻、粘膜に刺激を与えるため、ムササビが近寄りにくくなります。
また、唐辛子は害虫や他の害獣(ネズミ・アライグマなど)にも忌避効果を発揮するため、家全体の害獣対策にも役立ちます。
忌避剤を自作する方法
ここまでに紹介した木酢液・にんにく・唐辛子で忌避剤を自作するには、下記のものを用意しましょう。
- 木酢液:1L
- にんにく:100g
- 唐辛子:100g
- 水:1L
- スプレー容器
作り方・使用方法は、下記のとおりです。
- にんにくと唐辛子を細かく刻む
- 水と木酢液を混ぜる
- にんにくと唐辛子を加えてよく混ぜる
- スプレー容器に入れて冷暗所で2週間ほど発酵させる
- ムササビが侵入する場所に吹きかける
木酢液は直接触れると肌に刺激を与えることがあります。忌避剤の作成・使用時は、ゴム手袋を着用すると安心です。
忌避剤で追い出した後にやっておきたいこと

ムササビを忌避剤で追い出した後、そのままにしておくと再び戻ってきてしまう可能性があります。ムササビを一時的に追い払うだけでなく、再侵入を防ぐための対策をしっかりと講じることが重要です。
ここでは、ムササビを忌避剤で追い出した後に行っておきたい「清掃」と「侵入経路の封鎖」について詳しく解説します。
清掃
ムササビは、一度住みついた場所を安全な縄張りと認識し、糞尿や体臭を目印に再び戻ってくる習性があります。また、糞尿を放置すると雑菌やダニ・ノミが繁殖し、健康被害のリスクが高まるため、必ず清掃を行いましょう。
ムササビの糞尿を処理する際には病原菌や寄生虫のリスクがあるため、慎重に対応することが重要です。以下に、清掃時に役立つアイテムをまとめました。
- ゴム手袋・マスク
- ビニール袋
- 新聞紙やキッチンペーパー
- 消毒用アルコールや次亜塩素酸水
- 重曹・クエン酸(消臭・除菌効果が期待できる)
- フィルター付きの掃除機(糞尿の成分やダニが空気中に舞い上がるのを防ぐ)
清掃の基本的な手順は、以下のとおりです。
- ゴム手袋とマスクを着用し、感染リスクを防ぐ
- 糞尿を新聞紙やキッチンペーパーで拭き取り、ビニール袋に密封して廃棄する
- 消毒用アルコールや次亜塩素酸水で拭き取り、除菌する
- 掃除機で屋根裏のホコリやダニを吸い取る
- 仕上げに消臭・防臭対策を行う
糞尿を処理した後は必ず手を洗い、消毒しましょう。
侵入経路の封鎖
前述のとおり、ムササビは帰巣本能が強く、一度住みついた場所を自分の縄張りとして記憶します。そのため、忌避剤で追い出しても、侵入経路をそのままにしておくと、高確率で再び戻ってきます。
そのため、忌避剤を使ってムササビが出て行ったことを確認してから、確実に侵入経路を封鎖しましょう。再侵入を防ぐために適切な素材を使い、しっかり補修することが重要です。
ムササビは体が柔らかく、わずか数cmほどの隙間があれば家の中に侵入できます。そのため、見落としがないように徹底的に侵入口を特定することが大切です。
ムササビが侵入しやすい場所は、以下のとおりです。
- 屋根の隙間(瓦のずれ・破損)
- 換気口・通気口
- 軒下や破風板(はふいた)
- 壁のひび割れ
- ベランダ・屋根裏の通気口
糞や体毛が残っている場所は侵入口の可能性が高いため、特に注意しましょう。
侵入口を見つけたら、ムササビが再び入れないよう適切な方法で封鎖します。コーキング剤(シリコンシーラント)やパテ、金網などを使って、小さな隙間も見逃さず埋めましょう。
プロに任せれば駆除成功率が大幅アップ!

ムササビは警戒心が強く、中途半端な対策ではしばらくして戻ってくる可能性があります。また、屋根裏に巣を作っている場合、親ムササビを追い出しても、子どもが残ってしまうこともあり、慎重な対応が必要です。
自力で駆除するのが難しい場合は、早めにプロに相談するのがベストだと言えます。ムササビ駆除を業者に依頼するメリットは、以下のとおりです。
- 侵入経路を徹底的に封鎖してくれる
- 法律に従った正しい対応ができる
- 消毒・清掃もセットで対応してくれる
以上のメリットから、確実に駆除して再発を防ぐためには、専門業者に依頼するのが最も安全かつ効果的な方法です。「ムササビ被害をスムーズかつ徹底的に解決したい」という場合は、早めにプロに相談することをオススメします。
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まとめ
ムササビが家に侵入すると、騒音や糞尿による悪臭、建物の損傷といった被害が発生する可能性があるため、早めの対策が重要です。
特に自力でできる対策として、唐辛子・木酢液・ハッカ油などの天然成分を使った忌避剤は手軽に試せるメリットがあります。
ただし、自力でムササビ駆除を成功させるのは決して簡単なことではありません。たとえ家から追い出せても、再び戻って来ることもあります。
「ムササビを自力で対策できるかわからない」「何度も戻ってくる」といった場合は、迷わず専門業者に相談するのが最も確実な解決策です。
運営元情報
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