コウモリが嫌がるニオイは?効果的な対策方法についてプロが解説!
「コウモリが家を出入りしているところを見かけた……。自力でどうにか対処したいが、どのような方法が効果的だろうか?」とお困りではないでしょうか。
コウモリ被害に悩まされている方の中には、ニオイを使った追い出しを思いつく方がいます。では、コウモリの嫌がるニオイとはなにか、本当に追い出し効果があるのかが気になるところです。
結論、コウモリはハッカやナフタレンなどのニオイを嫌がる傾向があり、うまく活用すれば家から追い出せる可能性があります。ただし、コウモリがニオイに慣れてしまうと、再び家に戻ってきてしまうおそれがあるため注意しましょう。
そこで今回は、コウモリの嫌がるニオイを使った対策方法や注意点を害獣駆除のプロ目線で分かりやすく解説します。被害を根本から解決する方法も紹介していますので、コウモリが身近にいて困っている方は、ぜひ本記事をお役立てください。
目次
コウモリの嫌がるニオイ
コウモリの嫌がるニオイとしては、ハッカやナフタレンが代表的です。本章では、それぞれのニオイについて、順番に解説します。
ハッカのニオイ
コウモリは優れた嗅覚を持つ動物で、特に強いニオイに敏感に反応する傾向があります。そこで、ハーブの一種であるハッカの強烈なニオイをうまく利用することで、コウモリを家から追い出せるでしょう。
ハッカの放つ独特のスッとしたニオイは、メンソールと呼ばれる成分によるものです。メンソールは、ミントにも含まれています。そのため、コウモリ対策には、ハッカだけでなくミントのニオイを活用することも効果的です。
なお、メンソールは、シロアリやゴキブリといった害虫対策にも効果があるとされています。
ナフタレンのニオイ
ナフタレンとは、コールタールを精製した際に生じる白もしくは無色の結晶のことです。主に染料・香料・医薬品の材料・防虫剤などに活用されています。
コウモリは、ナフタレンの放つ独特のニオイが苦手です。そのため、コウモリ駆除に役立つと考えられていますが、ナフタレンを使用する際には注意点が存在します。具体的に言うと、人間に対して発がん性がある可能性が指摘されている点です。
現時点で発がん性があると証明されているわけではありませんが、人間への悪影響が懸念されるため、健康に対して不安がある場合はナフタレンの使用は避けた方が良いでしょう。
参考:厚生労働省「化学物質:ナフタレン – 職場のあんぜんサイト」
ニオイによるコウモリ対策の効果的な方法
コウモリが嫌がるニオイを把握できたところで、本章では効果的な対策方法を以下2つの実施場所に分けて紹介します。
- 屋根裏のような広い場所で行う場合
- 換気口やシャッターの隙間のような狭い場所の場合
それぞれの方法を理解し、駆除を実施したい場所に適した対策を講じてください。
屋根裏のような広い場所で行う場合
屋根裏・天井裏といった比較的広い場所でコウモリ駆除を行う場合、以下のようなアイテムを活用すると良いでしょう。
- くん煙剤(ハッカのニオイがするもの)
- 固形忌避剤(ナフタレンを主成分とするもの)
くん煙剤とは、薬剤を煙状にして空間に充満させる駆除アイテムのことです。コウモリ専用のくん煙剤が入手できなければ、ハッカ成分が含まれたネズミ用のくん煙剤で代用しましょう。一般的に、くん煙剤は以下の手順で使用します。
- プラスチック容器から薬剤缶を取り出し、そこに水を入れる
- コウモリを追い出したい場所に容器を設置し、その中に薬剤缶を入れてフタをする
- 2時間以上放置する
- 十分に換気を行う
固形忌避剤とは、薬剤のニオイで害獣を遠ざける駆除アイテムのことです。駆除を行いたい場所に設置するだけで、簡単に使用できます。薬剤のニオイや色などが移る可能性があるため、使用時は手袋を着用しましょう。
換気口やシャッターの隙間のような狭い場所の場合
換気口やシャッターの隙間など狭い場所でコウモリ駆除を行いたい場合は、以下のようなアイテムの活用が効果的です。
- コウモリ対策用のスプレー
- ジェルタイプの忌避剤
最近では、コウモリの嫌がるハッカを主成分としたスプレーも広く販売されています。使い方はコウモリが住み着いている場所に噴射するだけと、非常に簡単です。
また、コウモリ対策には、ハッカ成分を使用したジェルタイプの忌避剤も活用できます。ジェルタイプの忌避剤も置くだけで使用でき、非常に簡単です。
しかし、ジェルタイプの忌避剤を使用する場合、コウモリがジェルに絡まり動けなくなって死んでしまう可能性があります。
コウモリは、「鳥獣保護管理法(鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律)」と呼ばれる法律によって無許可での殺傷が禁止されている動物です。この規定に違反すると、1年以下の懲役もしくは100万円以下の罰金が科せられます。
法的トラブルを回避したい場合は、ジェルタイプの忌避剤の使用は控えておきましょう。
ニオイでコウモリ対策をする際の注意点
嫌がるニオイを使って効果的にコウモリ対策を行うためには、注意しておくべきポイントもあります。具体的には、以下の2つを把握しておきましょう。
- ニオイの持続時間を意識する
- ニオイに慣れられると被害は再発する
それぞれの注意点を順番に解説します。
ニオイの持続時間を意識する
前述のとおり、コウモリが嫌がるニオイをうまく使えば、家からの追い出し効果が期待できます。ただし、ニオイは時間経過とともに徐々に薄れていくことから、持続的な追い出し効果を期待するには、定期的に新たにニオイをつけ直す必要があるでしょう。
用いる対策アイテムによってニオイの持続時間は異なりますが、中には数日おきにニオイを付け直さなければならないケースもあります。対策の手間を軽くしたい場合は、持続時間の長いアイテムを活用すると良いでしょう。
ニオイに慣れられると被害は再発する
たとえ効果が薄れないように嫌がるニオイをこまめにつけ直していても、そのニオイにコウモリが次第に慣れていく可能性もあります。もしもニオイに慣れてしまえば、コウモリは警戒心や不快感を抱かなくなり、被害が再発するでしょう。
コウモリ被害解決には侵入経路の封鎖も重要!
コウモリによる被害を完全になくすためには、家から追い出した後に、侵入経路を封鎖する作業も求められます。なぜなら、コウモリは帰巣本能が強い動物とされており、一度侵入した場所に何度も再侵入を繰り返す習性があるためです。
単純にコウモリを追い出しただけでは家に戻ってこようとするため、嫌がるニオイの使用だけで被害を食い止め続けるのは難しいでしょう。今後被害に遭わずに安心して暮らすためにも、侵入経路の封鎖を実施してください。
コウモリの侵入経路は非常に多岐にわたりますが、一例を挙げると以下のとおりです。
- 屋根瓦の隙間
- 窓やドアの隙間
- 換気口や排水口
- 外壁のヒビや穴
とはいえ、コウモリは体が小さく、非常に柔軟性があるため、わずかな隙間からでも家の中に侵入してきます。すべての侵入経路を見つけ出して塞ぐことは、専門家でなければ難しいのが実情です。侵入経路の封鎖について不安があれば、専門の駆除業者に依頼することをオススメします。
コウモリ駆除については私たちにお任せください!
確かに、コウモリの嫌がるニオイには、一定の追い出し効果が見込まれます。しかし、ニオイの活用だけでは、コウモリを確実に家から追い出せるわけではないうえに、再び侵入されるリスクは避けられないでしょう。
コウモリ被害を根本から解決したい場合、「追い出し」と「侵入経路の封鎖」の徹底が欠かせません。いずれも自力で実施すること自体は可能ですが、コウモリは家に住み着くと繁殖を始めるため、早めに解決しなければ被害が深刻化するばかりです。
スピーディーかつ確実に駆除と侵入経路の封鎖を徹底したいならば、専門の駆除業者に施工を依頼しましょう。信頼できる駆除業者をお探しでしたら、当社のサービス「害獣BUZZ」にお任せください。
当社は一般社団法人 日本有害鳥獣駆除・防除管理協会に所属しており、協会オリジナルの薬剤を使用してコウモリ駆除を実施します。市販のものよりもさらに高い効果があるため、確実かつスピーディーなコウモリ駆除を実現可能です。
また、当社では自社施工を手掛けており、問い合わせ・施工・アフターフォローに至るまで常にしっかりと相談対応させていただきます。家からの追い出し・侵入経路の封鎖だけでなく清掃・除菌も含めて、徹底した再発防止策を講じることが可能です。
ささいな違和感へのご相談はもちろん、実際の被害によるお悩みのサポートまで幅広く対応可能です。コウモリ被害でお困りの方や、不安に感じている方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
まとめ
コウモリが嫌がるハッカやナフタレンなどのニオイをうまく活用すれば、ある程度の忌避効果が期待できます。ただし、ニオイの効果は時間経過とともに徐々に薄れていくうえに、コウモリがニオイに慣れてしまうおそれがある点も留意しておきましょう。
コウモリ被害を根本から解決するためには、家からの追い出しと侵入経路の封鎖が必要不可欠です。コウモリが家の中にいる状況が長引けば、ご自身だけでなく子どもやペットにとっても悪影響が及びかねません。
コウモリ駆除では、法律の規制を意識する必要もあります。コウモリ被害を確実かつ安全に解決するには、早い段階から専門家に相談することが大切です。コウモリ被害でお悩みの方は、ささいな相談でもお気軽にお問い合わせください!
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