ハクビシン駆除に毒餌は原則NG!理由や使える条件をプロが解説
「ハクビシンを家の中で見かけた……。ゴミを食い荒らされてイライラするし早くどうにかしたいが、ハクビシンの駆除に毒餌を使うのは問題ないのだろうか?」とお困りではないでしょうか。
ハクビシン被害に悩まされている方の中には、毒餌を使った駆除を考える方もいます。では実際、ハクビシン対策として毒餌を使用できるのかが気になるところです。
結論、ハクビシン駆除のために毒餌を使用することは法律で原則禁止されています。毒餌を使ってハクビシン駆除を行うには、自治体から許可を得なければなりません。
そこで本記事では、ハクビシン対策に毒餌を使用できない理由や使うための条件を害獣駆除のプロ目線でわかりやすく解説します。
毒餌でハクビシン駆除する際に留意しておくべきポイントや、駆除後の再発防止策についても紹介していますので、ハクビシン被害を根本的に解決するためにも、ぜひ本記事をお役立てください。
目次
ハクビシン対策に毒餌は使える?
無許可で毒餌を用いてハクビシンを駆除することは、鳥獣保護管理と呼ばれる法律に違反する行為です。1年以下の懲役もしくは100万円以下の罰金が科せられるため、毒餌のむやみな使用は避けてください。
鳥獣保護管理法(正式名称:鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律)は、生態系の多様性を維持することで、自然環境から与えられる恩恵を保護・管理する目的で制定された法律です。世間一般においてハクビシンは害獣であると認識されていますが、鳥獣保護管理法では保護対象に指定されています。
この法律では、毒餌を用いてハクビシンを駆除したい場合、あらかじめ自治体(市役所や保健所、地方環境事務所など)から許可を得なければならない旨が規定されています(第83条)。
自治体は毒餌より箱罠の使用を許可している場合が多い
自治体の窓口にハクビシン駆除の許可申請を行う際、駆除の方法を確認されます。自治体によっては毒餌を使った駆除申請が許可されることもありますが、それは珍しいケースでしょう。
ハクビシンの駆除では箱罠を使った捕獲が一般的とされており、窓口での申請時も毒餌の代わりに箱罠の使用を提案されるケースが多いです。
なお、ハクビシン駆除に関する許可申請の手続きは、大まかに以下の流れで進みます。
- 申請者本人もしくは申請者本人から依頼を受けた捕獲従事者が申請書を準備する
- 環境大臣もしくは都道府県知事宛に申請を行う
- 環境大臣もしくは都道府県知事の定めた許可基準により審査される
- 許可を受ければ許可証が発行される
ハクビシンの捕獲許可の基準については、都道府県知事が、捕獲の目的ごとに鳥獣の種類・員数・期間・区域・方法などに関する要件を定めています。
各都道府県の捕獲基準は知事が策定する鳥獣保護管理事業計画に定められているため、捕獲方法に関する許可基準を詳しく知りたい場合は、都道府県の担当部局に問い合わせて確認しましょう。
毒餌でハクビシン駆除をするときに知っておくべきこと
自治体から許可を得られれば、毒餌でのハクビシン駆除が可能です。ただし、実際に毒餌を使用する際は、以下の4点に注意しましょう。
- 子どもやペットの誤飲には気を付ける
- 必ず毒餌が効くとは限らない
- 死骸の処理まで行わなければならない
- 自治体からの許可手続きに時間がかかる
それぞれの注意点を把握し、安全かつ効果的に毒餌を使用しましょう。
子どもやペットの誤飲には気を付ける
毒餌に含まれる成分は、ハクビシンだけでなく人間や他の動物にも有害です。
毒餌の使用にあたっては、小さな子どもやペットが誤って食べてしまうような場所に設置しないでください。子どもやペットが食べれば大きな事故につながる可能性があるため、細心の注意を払いましょう。
また、粉末状の毒餌を使用する際は、風に吹かれて飛ばされることのない場所を選んで設置してください。風に吹かれて散らばった毒餌の成分を、人間や動物が誤って吸い込む危険性があるためです。
必ず毒餌が効くとは限らない
ハクビシンの中には、進化の過程で毒への耐性が増している固体もいます。
こうしたハクビシンに対処するには、より強力な毒餌を準備することが効果的ですが、ハクビシンに警戒されてなかなか食べてもらえないケースも多いです。
毒餌による駆除が難しい場合は、ハクビシンが嫌うニオイを放つ忌避剤や木酢液などを使った追い出しを考えるか、専門の駆除業者に依頼することをオススメします。
死骸の処理まで行わなければならない
ハクビシンが毒餌を食べて屋外で絶命した場合は死骸の処理にそれほど手間はかからないでしょう。
しかし、ハクビシンが壁の間や天井裏など処理が難しい場所で絶命してしまうケースも珍しくありません。処理の難しい場所でハクビシンが死んでしまうと、死体が腐敗し、悪臭やウジ・ハエ・イエダニなどが発生する可能性があります。
そうなれば、家族やペットなどに健康上の問題を引き起こすリスクがあり、非常に危険です。
毒餌でハクビシンが絶命したら、すぐに死体を見つけて処理することが重要です。とはいえ、ハクビシンが絶命した場所の判断は難しいうえに、ハクビシンの巣周辺は排泄物で汚れていることもあるため、どうしても死体の処理に時間がかかってしまいやすいです。
自治体からの許可手続きに時間がかかる
自治体から駆除の許可が下りるまでには時間がかかります。目安として1週間〜数週間程度の期間がかかることを認識しておきましょう。
ハクビシンは繁殖力の高い動物です。約2か月の短い妊娠期間で2〜3頭の子を産み、生後10か月以降で繁殖できるまでに成長します。放置しておくと想像以上にハクビシンが繁殖していることもあるので、自治体からの許可手続きを含めて一刻も早く駆除に動き出すことが大切です。
ハクビシンをスピーディーに駆除したい場合は、問い合わせからアフターフォローまでをすべて一貫して対応する「自社施工」の駆除業者に相談することをオススメします。
こちらの記事では毒餌に限らず、自分で駆除する場合に知っておきたい知識を詳しく解説しています。
ご自分での駆除をお考えの方はぜひ、ご覧下さい。
参考:NPO特定営利活動法人ハクビシン被害対策協会「ハクビシン(白鼻芯)Masked palm civet」
【補足】ハクビシンにホウ酸団子は効果がない
ハクビシン被害に悩まれている方の中には、「ゴキブリ駆除用のホウ酸団子を活用できないだろうか?」と考えている方もいます。しかし、ホウ酸団子にハクビシンの駆除効果は期待できません。
ハクビシンをはじめとする哺乳類は腎臓を持っており、体内に取り込まれたホウ酸を尿として排出することが可能です。これに対して、ゴキブリは昆虫で腎臓を持たないため、ホウ酸を体内から排出できずに脱水症状を起こして最終的には死亡します。
ハクビシンの場合、腎臓の排出能力を超えるような非常に大量のホウ酸団子を食べさせなければ駆除の効果は期待できません。したがって、ホウ酸団子のみでのハクビシン駆除は現実的ではないのです。
ハクビシン駆除を業者に依頼すべき理由
毒餌を使用したハクビシン駆除には、自治体の許可が求められます。必ず毒餌が効くとは限らないうえ、許可申請の手続きには時間がかかるため、すぐに対策を講じたいときには不向きでしょう。
許可が不要で手軽に講じられる対策方法としては、忌避剤や木酢液などハクビシンの嫌いなニオイを使った追い出しが基本です。
ハクビシン用の忌避剤としては、固形タイプ・獣よけ線香・激臭シートなどが販売されています。木酢液を使用する場合は、市販されている木酢液の原液を希釈し、複数の小さな穴を開けたペットボトルに入れて置いておくのが一般的な対策方法です。
これらのグッズを活用すればハクビシンを追い出せる可能性がありますが、たとえ追い出しに成功しても、その後に侵入経路をすべて塞がなければまた戻ってくるおそれがあります。
とはいえ、ハクビシンの侵入経路は多岐にわたるため、完全な封鎖は非常に難しいのが実情です。手間なく確実にハクビシン被害を解決するには、専門の駆除業者に依頼しましょう。
ハクビシン駆除については私たちにお任せください!
前述のとおり、毒餌を用いたハクビシンの駆除は、手間や危険性・不確実性などを考えると現実的ではありません。また、忌避剤や木酢液などによる追い出しだけでは、ハクビシンが再び家に入ってくる可能性があります。
ハクビシン被害を根本から解決するには、侵入経路の封鎖が必要不可欠です。自力での侵入経路の封鎖は難しいため、再発防止を徹底するためにも、ハクビシン被害に悩んだら専門業者に依頼しましょう。
信頼できるハクビシンの駆除業者をお探しでしたら、当社のサービス「害獣BUZZ」にお任せください。
当社では自社施工を手掛けており、問い合わせ・施工・アフターフォローまで常にしっかりと相談に乗ることが可能です。また、当社は害獣駆除協会に所属しており、市販の対策グッズよりもさらに高い効果のある協会オリジナルの薬剤を使用してハクビシンを駆除できます。
お客様の予算・希望に合わせて最善のプランをご提案しますので、お気軽にお問い合わせください。
まとめ
毒餌を使用したハクビシンの駆除は、鳥獣保護管理法に違反するおそれがあるため避けてください。合法的に毒餌でハクビシンを駆除するには許可申請が必要で、それには手間・時間がかかります。
許可が不要で手軽に講じられるハクビシン対策としては、市販の忌避剤や木酢液などを使った追い出しが基本です。ただし、いずれのグッズも追い出すだけで、ハクビシンが再び家に入ってくるリスクがあります。
ハクビシンの被害を根本的に解決するためには、追い出しに加えて侵入経路の封鎖が欠かせません。被害が深刻化する前に、早期の段階で専門家に相談しましょう。ささいな相談でも構いませんので、「害獣BUZZ」までお気軽にお問い合わせください!
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