ハクビシンは煙で駆除できる?市販のバルサンの有効性もプロが解説

ハクビシンは煙で駆除できる?市販のバルサンの有効性もプロが解説

「ハクビシン対策に市販品で対応できないか?」とお思いの際、多くの方がバルサンのようなくん煙剤を思いつきます。

とはいえ、使用に手間がかかりますし、本当に効果があるか事前に知りたいですよね。

本記事ではくん煙剤とは何かという基礎的なところから、くん煙剤のメリット・デメリット、くん煙剤以外に必要なハクビシン対策まで詳細に解説します。

これからハクビシン対策を始める方や、家屋へのハクビシン侵入の可能性を感じている方は本記事を読んで駆除方法を検討してみましょう。

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ハクビシン対策には「くん煙剤」が有効

ハクビシン被害にくん煙剤は有効な対策です。

くん煙剤は加熱することによって煙状になった害虫用の有効成分を、空気中に拡散させるというもの。

害虫用なのでハクビシン自体に有効な成分ではないものの、大量の煙が出るので、ハクビシンがくん煙剤の使用箇所にいるのが耐えられなくなり、退散するという仕組みです。

市販のバルサンでハクビシンを追い出せる?

結論から言えば市販のバルサンでも一定の効果は見込めます。

バルサン自体は殺虫を目的とした成分なのでハクビシン専用のものではありません。

しかし、煙がハクビシンの嗅覚や視覚に刺激を与えます。

メリットと注意点の両方をこのあと説明しますが、準備や片付けの手間や、法律違反のリスクを考えるとプロとしてはあまりオススメできません。

ハクビシンの対策グッズについては、以下の記事も参考にしてください。

くん煙剤でハクビシンを追い出す5つのメリット

ハクビシン駆除にくん煙剤が有効なことを理解したところで、くん煙剤ならではのメリットを説明していきます。

5つのメリットについて、順番に見ていきましょう。

身近なお店で簡単に買える

くん煙剤はドラッグストアやホームセンター、ネットショッピングで気軽に購入できます。

価格帯も300mlあたり500〜1,000円程度と、手頃な値段で手に入れることができるので自力での対策へのハードルも低いでしょう。

効果をすぐに感じられる

前述したように、くん煙剤は使用すると大量の煙が部屋に充満します。

ハクビシンをはじめとした山に住む小動物は、警戒心が強く嗅覚が優れています。

よって成分自体がハクビシンに効くわけではないものの、違和感をニオイで感じ取って逃げ出します。

ハクビシンは警戒心が強いので普段は姿を発見することも難しいですが、くん煙剤を使えば煙を警戒してくれるおかげで追い出しやすいです。

広い範囲の場所に一気に使用できる

商品の規格によってばらつきはありますが、くん煙剤は12畳用や16畳用など大きなスペースに対応しているものがほとんどです。

よってくん煙剤を1箇所に設置すれば、煙を一気に広範囲に行き渡らせることができます。

見えにくいスペースにも煙が到達すれば効く

くん煙剤は部屋に煙を充満させることにより、ハクビシンの追い出しを促します。

そのため家具を移動させるなどをして、煙を到達させる導線を確保することで、その効果を家の隅々まで行き渡らせることが可能です。

ダニやノミの駆除もまとめて行える

ハクビシンは野生動物なので、体表にはノミやダニが寄生しています。

このノミやダニはアレルギーの原因にもなり得るので、こちらもハクビシン被害の1つと言えます。

よってダニやノミの駆除もまとめて行えることは、ハクビシン駆除において大きなメリットでしょう。

参考:家庭にいるのは「イエダニ」? ダニを巡る誤解と病気

くん煙剤でハクビシンを追い出す方法とコツ

くん煙剤でハクビシンを追い出すには、事前の準備と事後の片付けは必須です。

また煙を充満させる際にも、ただ設置して煙を出すだけではなくコツがあります。

使用方法についてコツを交えながら説明します。

事前準備をする

くん煙剤の使用前には事前準備が必要です。下記の事項は必ず万全にしたうえで使用しましょう。

  1. ペットや植物などは室外に出して、煙から遠ざける
  2. 衣類や食品、電化製品、精密機器には新聞紙やふきん、ビニールなどをかけて養生する
  3. 火災警報器やガス警報器を袋で覆う、もしくはコンセントを抜く
  4. 室内の窓や扉を閉めておく
  5. 押し入れやタンスを開けておく

1〜3はハクビシン以外の生き物や、機械、装置が余計な影響を受けないことが目的です。

それに加えて4、5を準備しておくことで部屋の密閉&部屋の隅々まで有効成分が行き渡ります。

煙を部屋に充満させる

準備ができたらいよいよ煙を部屋に充満させる工程ですが、その際のコツとしては出入り口と反対側にセットすることです。

これにより部屋の中の煙に耐えられなくなったハクビシンが、出入り口から逃げ出してくれるのを促します。

反対に出入り口付近にセットしてしまうと、退路を塞いでしまうのでハクビシンが逃げてくれません。

換気や掃除を行う

くん煙剤の使用後にそのままにしてしまうと、ニオイや成分が部屋に残ってしまいます。換気はもちろん、掃除もしっかり行いましょう。

また部屋には虫の死骸が落ちていることもあるので、掃除機をかける、食器は一度洗うなどをして、成分による影響を自分自身が受けないように細心の注意を払ってください。

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くん煙剤を使用する際の注意点

ここまででくん煙剤のメリットや使用方法を中心に述べてきましたが、くん煙剤使用にあたっての注意点(デメリット)も存在します

下記にてそれぞれ説明します。

ハクビシンの子どもがいる場合には使えない

くん煙剤使用の際には、ハクビシンに子どもがいるか確認する必要があります。

なぜなら成体のハクビシンであれば上手く逃げますが、子どものハクビシンの場合は逃げ遅れて死んでしまう可能性もゼロではありません。

ちなみにハクビシンは鳥獣保護法で守られている動物なので、殺してはいけない動物です。鳥獣保護法に違反した場合、1年以下の懲役、または100万円以下の罰金に処せられるので充分に注意しましょう。

参考:鳥獣の違法捕獲の防止

子どもがいそうな状況の場合は、木酢液やニンニク、唐辛子などハクビシンの苦手なニオイで対処することをオススメします。

煙が届きにくい場所もある

煙が届きにくい場所として下記などが挙げられます。

  1. 屋根裏
  2. 床下のコンクリートの奥

1については屋内でくん煙剤を使用した場合、屋根裏は遠い位置にあるので煙が届きにくいです。

また届いたとしても屋根裏は湿気がこもり過ぎないように、ある程度の隙間が設けられています。そのためくん煙剤の煙が外に逃げてしまい、効果が発揮されにくいです。

2に関しては、コンクリートは隙間がないので煙がそこまで行き届きにくいです。

このような箇所にハクビシンが逃げてしまうと、屋内に煙が充満していても外に出ていきにくくなります。

ハクビシンは追い出しても再侵入する

ハクビシンは帰巣本能を持った動物です。そのため一度侵入した場所には再侵入をしてきます。

よってハクビシン被害の根本的な解決をしたい場合は、侵入経路封鎖が必要です。

またハクビシンは体長が100cm程度あり、ネズミと比べても大きいので、大きな穴でもない限りは入れないだろうと思われがちです。

しかし実は直径9cmの円や1辺8cmの正方形の隙間があれば容易に侵入できてしまいます。

参考:ハクビシンは狭い隙間から侵入できる- 農研機構

具体的には下記の4つなどはハクビシンが特に好む侵入経路です。

  1. 壁や屋根の穴が空いている場所
  2. 屋根同士が重なっている隙間
  3. 通風口
  4. 床下にある隙間

ハクビシンは木登りが得意な動物なので、人から見て高い位置にある穴にも容易に侵入してきます。

一方で前述のように狭いところでも活動できてしまうので、床下に隙間がある場合も要注意です。

上記のような位置にある穴は、普段なら人が見逃しがちな侵入経路ですが、ハクビシンはこの他にも思いもよらないところから侵入する可能性があります。

もし侵入経路の発見に不安がある場合は、一度専門家に相談してみましょう。

その他、自分で駆除する場合の注意点などをこちらの記事では、より詳しく解説しています。

関連記事:ハクビシンの自力駆除には限界有り!注意したいポイントをプロが解説

ハクビシン駆除については私たちにお任せください!

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くん煙剤でのハクビシン駆除は、安価な価格で追い出し効果が実感できます。

そのうえくん煙剤ならではのメリットもあります。

しかし一方で、くん煙剤は事前と事後に準備と後片付けをしなければいけない、法律違反のリスクがあるなど注意も必要です。

また追い出しに成功したとしても、ハクビシンは再侵入してきます。

よってハクビシン被害から長期的に解放されたいのであれば、ハクビシンの侵入経路封鎖が必要です。

今回ハクビシンの侵入経路の具体例を挙げましたが、あくまで一例に過ぎません。

ハクビシンは野生動物で個体差があるので、前述したルート以外から侵入することも考えられ、一般の方が漏れなくすべて見つけることは、実は不可能に等しいです。

害獣BUZZでは専門的な視点と技術により、ハクビシン被害が再発しない効果的なサービスを提供可能です。

お客様のご予算やご希望に合わせて最善のプランをご提案しますので、お気軽にご相談ください!

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まとめ

プロの目線からは、下記の理由(リスク)からハクビシン対策にくん煙剤での対応はオススメできません。

  1. 準備や片付けの手間がかかる
  2. 法律違反のリスクがある
  3. 追い出しても再侵入の可能性が高い

1に関しては手間を惜しまなければ効果が得られるのでそれほど高いリスクではありませんが、2、3に関しては自力で対策するうえで大きなリスクと言えます。

また再侵入を防ぎ、ハクビシンの被害を完全になくせばこれらのリスクは全部回避できます。

再侵入を防止したい場合、最も有効な手段は早期段階からの専門家への相談です。

害獣BUZZでは、現地調査が無料です。ハクビシン被害でお困りの方や、「ハクビシンが侵入しているかも?」といった疑問を持たれた方はぜひお気軽にお問い合わせください。

この記事を書いた人

Osuo

害獣BUZZ編集部の押尾です! 無駄のない情報ではあるものの、読者の方が知りたい以上の情報を伝えることを心がけて記事を書きます。 卓球とビールが大好きです! 卓球をした後に、ビールを飲む瞬間はとても幸せになります。

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