ハクビシンの天敵は?駆除に利用する方法もプロが解説!

ハクビシンの天敵は?駆除に利用する方法もプロが解説!

「最近、家の中でハクビシンを見かけてビックリした……。野生動物なので、ハクビシンの天敵を利用して駆除できないだろうか?」とお考えではないでしょうか。

ハクビシンは獰猛な性格をした動物で、家に侵入すると糞尿により木材の腐敗や異臭・害虫・健康リスクなどさまざまな被害をもたらすおそれがあります。しかし、ハクビシンにも天敵としている動物がいるのです。

結論からいうと、ハクビシンの天敵を直接使った駆除は現実的には難しいです。とはいえ、ハクビシンの天敵を把握しておくことで、ハクビシンの弱点が見えてくるため、駆除を図る際に役立てられます。

そこで本記事では、ハクビシンの天敵として考えられている動物の種類を害獣駆除のプロが分かりやすく解説します。天敵を利用した駆除方法や再発防止策についても紹介していますので、ハクビシンの存在に悩まされている方はぜひ本記事をお役立てください。

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ハクビシンの天敵は?

ハクビシンの天敵は?

ハクビシンには、自然界にさまざまな天敵がいます。一般的にハクビシンの天敵として考えられているのは、以下5つの動物です。

  • オオカミ
  • アライグマ
  • 猛禽類
  • 犬や猫
  • 人間

それぞれの天敵に見られる特徴を順番に解説します。

オオカミ

オオカミは大きな体格と優れた狩猟技術を持ち、肉食性の生態系で上位である動物です。オオカミの狩猟対象となるのは小型の哺乳類・鳥類・爬虫類など多岐にわたり、ハクビシンもその中に含まれています。

ハクビシンは、オオカミの尿が放つニオイが嫌いであるとされています。ちなみに、オオカミの尿のニオイは、熊・イノシシなどハクビシン以外の動物も苦手としており、これらの動物を家の周辺から遠ざけたい場合に活用するのも一つの手です。

アライグマ

ハクビシンの天敵としては、アライグマも知られています。これら2つの動物は住処や餌場を共有することが多いため、巣やエサの奪い合いが発生しやすいです。

アライグマは体格がハクビシンより大きく力が勝ることから、争うとハクビシンが負けることが多いです。そのため、ハクビシンの駆除に利用するためにアライグマを飼育しようと考える方もいます。

しかし、アライグマもさまざまな被害をもたらすうえに、外来種として問題視されている害獣です。こうした理由から、現在アライグマの飼育は法律(外来生物法)で禁止されているため、控えてください。

参考:環境省「飼養等に関する手続き | 日本の外来種対策 | 外来生物法」

猛禽類

ハクビシンにとっては、猛禽類も注意すべき天敵です。特にタカ・ワシのような大型の猛禽類は、ハクビシンを捕食対象として狙います。これらの猛禽類は鋭い爪とくちばしを持ち、ハクビシンのような中型の哺乳類を捕らえて食べることが可能です。

もしもフクロウやタカなどをペットとして飼育しているならばハクビシン対策での活用を考えられますが、ハクビシン対策のために猛禽類を飼うことは現実的ではないでしょう。

犬や猫

ハクビシンはニオイに敏感な生き物で、犬や猫の尿のニオイを嫌います。そのため、犬や猫を飼っているご家庭では、尿のニオイを使ってハクビシンを遠ざけられる可能性があるでしょう。

ただし、子犬・子猫など体が小さい動物はハクビシンに襲われる危険性があるため、ハクビシンが出没する可能性のある場所では注意しなければなりません。

ハクビシンが出没する可能性のある場所に犬・猫のトイレを置いておく方法も有効です。これにより、その場所の周辺で常にハクビシンの苦手なニオイが漂うため、ハクビシンを遠ざけられる可能性があります。

すでに犬・猫を飼っているならば手軽に行える対策なので、試してみるのも良いでしょう。

人間

ハクビシンは、オオカミや猛禽類など自身を捕食しようとしてくる動物だけでなく、人間も天敵とみなしています。
天敵として恐れられるようになった理由としては、これまで人間は農作場・ゴミ捨て場などを好んで荒らすハクビシンを追い払うために駆除を行ってきたためです。

とはいえ、うかつにハクビシンに近づけば、人間を襲ったり噛んだりすることがあります。大きなケガをするリスクがあるため、ハクビシンにむやみに近づくことはくれぐれも避けてください。

天敵によるハクビシン駆除は現実的に難しい

天敵によるハクビシン駆除は現実的に難しい

前述のとおり、ハクビシンにはさまざまな天敵がいますが、これらをハクビシンの駆除に利用することは難しいです。オオカミや猛禽類などを家庭で飼育することは現実的ではありません。犬や猫を利用した駆除では、かえってペットが危害を受けてしまうおそれがあるでしょう。

また、ハクビシンの駆除・捕獲については法律による規制があるため注意が必要です。

行政から許可を受けずにハクビシンを駆除(傷つける形で)・捕獲することは、鳥獣保護管理法(鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律)と呼ばれる法律の規定に違反します。

規定に違反すると、1年以下の懲役もしくは100万円以下の罰金が科せられるため、くれぐれも注意しましょう。

以上の点を踏まえると、ハクビシン対策を行う際は、傷つける形での駆除や捕獲ではなく、家からの追い出しを図るのが基本です。

参考:鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律

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天敵のニオイの忌避剤を利用するのはアリ

天敵のニオイの忌避剤を利用するのはアリ

ハクビシンを家から追い出すにあたって、天敵のニオイがする忌避剤の利用には一定の効果が期待できます。ハクビシンの追い出し効果が期待できるのは、主にオオカミや犬・猫の尿のニオイです。

前述のとおり、犬・猫の場合はご家庭でペットとして飼育しているならば、尿のニオイを使ってハクビシンの追い出しを図れるでしょう。

一方で、オオカミの尿は現実的には手に入りにくいですが、ネットショッピングやホームセンターなどでオオカミの尿を使って作られた忌避剤が販売されています。

代表的な市販の忌避剤の一つに、ウルフピーがあります。ウルフピーは、オオカミの尿100%を使用した動物避けです。ハクビシンを近づけたくないエリアにぶら下げておくことで、忌避の効果が期待できます。

参考:株式会社カナエ「ウルフピー(動物獣忌避剤)」

ハクビシンを追い出すだけでは被害は解決しない

ハクビシンを追い出すだけでは被害は解決しない

前述のとおり、天敵のニオイを使えば、ハクビシンを家から追い出せる可能性があります。ただし、ハクビシンを家から追い出しただけでは、被害を完全に解決することはできません。

ハクビシンは非常に帰巣本能の強い動物であり、一度侵入した場所に再び戻ってこようとする習性があります。ハクビシン被害を再発させないためには、追い出した後で侵入経路を封鎖しなければなりません。

ハクビシンの侵入経路としては、主に以下の箇所が考えられます。

  • 壁や屋根に空いた穴・隙間
  • 屋根同士が重なっている隙間
  • 通風口
  • 床下にある隙間

とはいえ、ハクビシンは直径9cmの円や1辺8cmの正方形ほどのわずかな隙間があれば侵入できてしまうことが分かっており、自力で侵入経路をすべて把握し封鎖することは非常に難しいです。

良質なハクビシン駆除業者であれば、ご家庭にある侵入経路を漏れなく把握し、確実に封鎖できます。侵入経路の発見や封鎖の作業について、不安があればハクビシン駆除の専門業者への依頼を検討しましょう。

参考:農研機構「ハクビシンは狭い隙間から侵入できる」

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まとめ

ハクビシンの天敵として考えられているのは、オオカミ・アライグマ・猛禽類などです。ハクビシンは、犬や猫の尿を嫌う習性があることも報告されています。

ハクビシンを家から追い出すにあたって、天敵のニオイがする忌避剤の利用には一定の効果が期待できます。ただし、被害を完全に解決するためには、ハクビシンを家から追い出すだけでなく、侵入経路の封鎖も欠かせません。

侵入経路の発見や封鎖の作業について、不安があればハクビシン駆除の専門業者への依頼を検討しましょう。

害獣BUZZでは無料の現地調査を実施しておりますので、「ハクビシンが家の中に侵入していて不安」「一刻も早く駆除と再発防止を実施してほしい」と思われている方は、お気軽にお問い合わせください。

この記事を書いた人

Sato

害獣BUZZ編集部の佐藤カズキです! 2019年にライター活動を開始し、エビデンスに基づき、お客様の不安に寄り添った記事を届けています。自宅にコウモリが侵入し慌てた経験アリ。趣味は映画鑑賞で、サスペンスを中心に年間100本以上の作品を観ています。

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