ネズミ駆除で人気な粘着シートの使い方は?捕獲のコツをプロが解説
ネズミ対策に粘着シートをお考えですか?
粘着シートは安価に入手可能なうえに、設置のみでOKなのでネズミ対策に人気のグッズです。
しかし実は設置にもコツがあり、有効な設置方法でなければ本来の効果は得られません。
また死骸の処理や、間違えて人やペットが踏んでしまうリスクなどもあります。
よって実は対策の事前・事後に手間がかかる方法です。
そこで今回はネズミ対策における粘着シートの使い方や、捕獲のコツを詳細に解説します。
ネズミ対策に粘着シートをお考えの方は、本記事の内容をしっかり押さえたうえで対策に臨みましょう。
目次
ネズミ対策に用いられる粘着シートとは?
粘着シートはネズミの通り道に設置して、シートの粘着性で捕獲するネズミ対策グッズです。
下記にメリットとデメリットを挙げます。
メリット | デメリット |
・入手から設置まで簡単である ・駆除の効果が目で見てわかりやすい | ・死骸の処理をしなければならない ・人やペットに付着するリスクもある |
忌避剤のようにネズミの追い出しではなく捕獲用グッズなので、ネズミがかかっているという実感が得られる反面、捕獲した分だけ死骸の処理をしなければなりません。
また子どもやペットが間違えて踏んで部屋を歩き回ってしまった場合、部屋の掃除が必要になるでしょう。
メリットとデメリットを踏まえて、納得したうえでの使用をオススメします。
ネズミ用の粘着シートの選び方
ここでは、ネズミ用の粘着シートを選ぶ際に重要な6つのポイントについて解説していきます。
粘着力
シートの粘着力は強いものを選びましょう。
なぜならシートの粘着力が弱いと、体長が大きいネズミの場合、逃げ切ってしまう恐れがあるからです。
また一度粘着シートに付着したネズミが動き回ってしまうと、ネズミに部屋を汚されてしまう可能性があります。
自分や家族、ペットなどが張り付かないように注意する必要はありますが、粘着力が強いシートの方がネズミ被害は減らせます。
誘引剤
粘着シートを選ぶ際には、誘引剤入りのものを選ぶことがオススメです。
なぜなら誘引剤はネズミの好きなニオイを発するからです。
ネズミは嗅覚が発達している一方で、部屋に見慣れない餌が落ちていると警戒する習性があります。
誘引剤入りの粘着シートを使えば、餌を置くことなくニオイでネズミを引きつけられます。
耐水性・耐油性
耐水性・耐油性のあるシートを選ぶことも重要です。
なぜ重要かというと、ネズミ被害の発生場所は湿度や油分が多いケースがよく見られるからです。
例を挙げると、ネズミの通り道や餌場になりやすい場所にキッチンが挙げられます。
キッチンは水はねにより湿度が上昇しやすく、料理により油分が多くなりがちです。
よって上記の状況でも粘着力や形状を維持できる耐水性・耐油性は、必須条件と言えます。
サイズ
サイズを選ぶ際には「設置する箇所に隙間なく配置できるか」を気にしましょう。
サイズが小さすぎると、シートを敷き詰めるのに多くの枚数が必要です。また設置時にシート同士がくっつくなどの失敗が起こる原因となります。
また大きすぎても余分に持て余すことになり、こちらも効率的ではありません。
例えば床下や天井裏、倉庫など、広い場所に設置する場合は30cm×20cmくらいの寸法が使いやすいです。
折りたたみ性
粘着シートの表面はネズミの糞尿や、虫、ネズミの死骸などが張り付いていて不潔なので、衛生上直接触れるのは危険です。
上記のような場合に粘着シートが折りたためるタイプならば、汚れた面に触れずに処理できます。
また折りたためるタイプの場合でも、手袋とマスクを装着のうえ処理することをオススメします。
価格
ネズミの粘着シートは1枚当たり100〜1,000円程度が相場です。
10枚入のものから100枚入のものまで幅広く市販されています。国産の強力なものは値段が高くなる傾向にあります
粘着シートでネズミ駆除を行う方法
ここでは粘着シートでネズミ駆除を行う方法を説明していきます。
下記の手順に沿ってネズミ駆除を行いましょう。
粘着シートを購入する
粘着シート購入の際には、後々隙間なくたくさん貼ることを考慮して、多めに買っておきましょう。
購入自体はホームセンターでも、ネットショッピングでも可能です。
ネズミの活動場所を推測する
粘着シートはやみくもに床に並べるのではなく、ネズミの活動場所に設置しなければ効果を発揮しません。
ではどのようにネズミの活動場所を特定するのかというと、ラットサインから判断していきます。
ラットサインとはネズミの糞や、壁についた黒い線のようなもの(ネズミの身体の汚れ)です。
ネズミには下記のような行動特性があるため、ネズミが通った後にはラットサインができます。
- 壁に沿って移動する
- 排泄しながら移動する
よってラットサインをたどることで、ネズミがどういったルートを通っているのかが特定できます。
有効な箇所に設置して、駆除効果の最大化に努めましょう。
ネズミが通る場所に隙間なく設置する
ネズミの活動場所が推測できたら、実際にネズミが通るルートに粘着シートを設置していきましょう。
前項で述べましたが、ネズミは壁に沿って移動する習性があるので、床はもちろん部屋の四隅や壁への取り付けも効果的です。
設置の際にはシート同士の隙間や、壁とシートの間に隙間が生まれないように注意する必要があります。
捕まえたネズミを処理する
ネズミを捕獲したらシートごとそのまま処分します。
基本的には燃えるごみで処分可能ですが、不安な方はお住まいの地域の自治体や保健所に問い合わせておくと良いでしょう。
またネズミの体表には、雑菌やノミ、ダニが数多く付着しています。
処理の際には必ずマスクと手袋を着用して、ネズミの死骸に直接触れないようにしましょう。
粘着シートでネズミ駆除を行う際のコツ
粘着シートは、原則としては設置するだけのシンプルな駆除方法ですが、有効な設置の仕方をしないと顕著な効果は見込めません。
そこでここでは、粘着シートでネズミ駆除を行う際のコツを4つ述べていきます。
ネズミを油断させる
ネズミは用心深い性質の強い動物です。
部屋に置いてある物の位置が違うだけでも敏感に感じ取り、警戒します。
そのため突然見慣れないシートが敷かれていて、さらにそれが粘着質なことに気づけば、たちまち警戒してしまいます。
ではどうすれば良いのかというと、はじめのうちはシートの粘着面を露出せずに様子を見ましょう。
そしてネズミがシートに慣れ、その上を歩くようになったら粘着面を露出させてください。
またネズミが実際にその上を通ったかは、ラットサインの有無を確認しましょう。
ネズミの餌をなくして弱らせる
基本的にネズミ対策では、あらかじめネズミを弱らせてネズミの注意力を削ぐことが重要です。
餌をなくすことはネズミを弱らせるのに効果的で簡単な対策です。
具体的には下記の対策が有効です。
- 常温保存の食品や調味料などは冷蔵庫にしまう
- 冷蔵庫に入りきらない食品は、プラスチックもしくはガラス製などの密閉性が高い容器で保管する
- その他生ゴミや仏壇のお供え物、ペットフードなどはネズミの手の届かないところに片付ける
ネズミは食品のニオイを嗅ぎつけて寄ってくるので、ニオイがするものは密閉する、もしくはニオイが漏れない場所に移動しましょう。
設置する場所の温度に気をつける
粘着シートは10〜40度前後であれば、本来の粘着力を発揮できます。
しかし氷点下以下の低温や40度を超える高温の環境下では、粘着力が低下する可能性があります。
よってネズミをしっかりと捕獲するためにも、粘着力が落ちない適切な環境下での使用を心がけましょう。
子どもやペットが触れないように注意する
粘着シートはネズミの捕獲を目的としているので、粘着力が強力です。
よって1度張り付くと、なかなか剥がせません。
また人体や動物に害を与える成分は含まれていないものがほとんどですが、無理やり引き剥がそうとすると皮膚を傷つける恐れがあります。
皮膚を傷つけずに粘着シートを剥がす方法もありますが、手間がかかります。
よって子どもやペットが間違えて粘着シートに触れないように設置しましょう。
粘着シートや粘着成分の取り方
粘着シートはその特性上、どうしても誤ってネズミ以外のものに付着するリスクがあります。
粘着シートを取る際に、慌てて無理やり剥がすと怪我や物品の破損につながりかねません。
そこでここでは、粘着シートや粘着成分の安全な取り方を解説します。
人やペットに付着した場合
粘着シートが人やペットに付着した場合は、以下の手順で取ることができます。
- ベビーパウダーや小麦粉などの粉末を粘着部に多めにまぶす
- (1)の粘着部に食用油を塗る
- 粘着成分が溶け出すので、丁寧に拭き取る
- シャンプーや石けんなどで、粘り気を完全に落とす
一刻も早く苦痛を和らげたい思いで引き剥がそうとしたり、ペットの体毛をハサミで切ろうとしたりする方もいるかもしれませんがとても危険です。
どちらもシートがついてしまった対象の皮膚を傷つける恐れがあります。
また後者に至っては、パニックになったペットが暴れて自分も怪我をするかもしれません。
したがって上記の手順で無理せず落としましょう。自力で対応できない場合は皮膚科や動物病院で対応してもらうことをオススメします。
服についた場合
服についた場合の粘着シートの取り方は以下の手順です。
- 粘着成分をガムテープで軽く取る
- (1)で残った粘着成分に小麦粉をまぶす
- (2)の状態にさらに油を塗る
- 粘着成分が溶け出すので、食器用洗剤とぬるま湯でもみ洗いする
- 通常の衣類と同じように洗濯機にかける
自力で行う場合は、以上の手順で服についた粘着成分を落とすことができます。
もし高価なものやデリケートな素材のもので自力での対応に抵抗があるという方は、事情を説明してクリーニングに出しましょう。
床についた場合
床についた場合の粘着シートの取り方は以下の手順です
- 粘着成分をガムテープで軽く取る
- (1)で残った粘着成分を食用油を塗った雑巾で拭く
- (2)の雑巾とは別に、ぬるま湯と中性洗剤を染みこませた雑巾で拭く
- 何も塗っていない雑巾で乾拭きする
- ワックスがけをする
フローリングの床の場合は、油と一緒にワックスが取れてしまうので、最後にワックスがけを忘れないようにしましょう。
ネズミ駆除については私たちにお任せください!
粘着シートでの対策は、作業としては設置のみなのですぐに行えます。
ただし実は粘着シートだけでは、ネズミ対策が完璧とは言えません。
なぜならすべてのネズミが捕獲できるとは限らないからです。
また家に侵入できる隙間がある限り、新たなネズミが侵入し続けます。
ネズミの侵入経路を漏れなく見つけるのは一般の方では極めて難しいもの。
そのため実は粘着シートのみでは、完全にネズミ被害の解決にはなりにくいです。
それに加えて粘着シートでの駆除の場合は、死骸の処理があるので衛生面のリスクもあります。
よってネズミを本格的に駆除したい場合は専門家に相談するのがオススメです。
害獣BUZZでは専門的な視点と技術により、ネズミ被害が再発しない効果的なサービスを提供可能です。
もちろん、お客様のご予算やご希望に合わせて最善のプランをご提案しますので、お気軽にご相談ください。
ささいな違和感へのご相談はもちろん、実際の被害によるお悩みのサポートまで幅広く対応いたします。
ネズミ駆除については私たちにお任せください!
まとめ
粘着シートは安価で手に入れることができるうえに、設置のみなので手軽に対策できます。
しかし設置する場所や温度、タイミングなどに気をつけて、有効な方法で設置しなければ本来の効果が発揮されません。
またネズミを捕獲するための対策なので、使用の際には下記のようなリスクをはらんでいます。
- 子どもやペットに付着するリスク
- 床や服に付着するリスク
それに加えて死骸の処理の際には、直接触れないように注意しなければなりません。
粘着シートは個人で気軽に対策できる方法ではあるものの、細かいリスクがつきまとう対策です。
個人での対策に不安がある方は、害獣BUZZにお気軽にご連絡ください。
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