毒餌でネズミ駆除!ホウ酸団子の使い方や毒餌自作の方法まで解説

毒餌でネズミ駆除

毒餌によるネズミ駆除をお考えですか?

一言に毒餌といってもその種類や分類は多岐に渡ります。

そのため不慣れな方だと、毒餌を購入するところからどれを選べば良いか迷ってしまうものです。

そこで本記事ではズミ対策における毒餌の効果から、毒餌の自作の仕方まで詳細に解説します。

毒餌によるネズミ対策が初めての方から、毒餌を使っているがなかなか効かないという方まで不安を払拭できる内容です。

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ネズミを毒餌で駆除できる?

ネズミ駆除に毒餌は有効な手段です。

ただし毒餌使用によるメリットもありますが、デメリットも存在します。

そこでここでは、毒餌によるネズミ駆除のメリットとデメリットを挙げていきます。

毒餌によるネズミ駆除のメリット

毒餌によるネズミ駆除のメリットは駆除率が高く、効率も良いことです。

例えば忌避剤などのニオイでの対策では、ネズミが有害成分を直接摂取するわけではないので、追い出しにしか効果がありません。

そのうえネズミは5日程度あれば苦手なニオイに慣れてしまうので、効果が薄れる可能性もあります。

しかし毒餌であればネズミが直接有害な成分を摂取することになるので、確実にネズミを弱らせる、もしくは殺すことができます。

毒餌によるネズミ駆除のデメリット

毒餌によるネズミ駆除のデメリットは下記の通りです。

  • ネズミの死骸処理が必要である
  • 死骸が見つからなければ悪臭被害が発生する
  • ペットや子供が誤飲するリスクがある

毒餌はネズミを殺すことを目的とした手段なので、死骸の処理はつきものになります。

死骸処理の際には、死骸の悪臭はもちろんのこと、ネズミに付着するノミやダニ、病原体にも注意が必要です。健康を害さないためにも、マスク・手袋着用で直接触れないように処理しましょう。

また毒餌が有害なのは、それ以外の動物も例外ではありません。

特にペットや子供などは、成人の人間ほど体が大きくないので特に注意が必要となります。

よって毒餌使用の際には、ご家族の体調を中心とした周りの環境に充分留意して設置するという手間も必要です。

ネズミ駆除の毒餌には2つの形がある

ネズミ駆除の毒餌には固形タイプ・粉末タイプの2種類があります。

それぞれメリット・デメリットがあるので自分の状況に合わせて使い分けましょう。

固形タイプの毒餌

固形タイプの毒餌のメリット・デメリットは以下の通りです。

メリットデメリット
・設置のみでOKである  
・取り扱いが容易である
・ネズミが食べないときは買い直す必要がある
・毒の量は調整できない

固形の毒餌に関しては、すでに毒餌としてそのまま使える状態の市販品が販売されています。よって不慣れな方でも設置するだけで良く、取り扱いも簡単です。

ただしその反面、買った毒餌が効かなかった場合も毒の量を足せないので、違うものを買い直さなければいけません。

買い直しのリスクをなくし、毒の量などを調整したい人は後述する粉末タイプの毒餌がオススメです。

粉末タイプの毒餌

粉末タイプの毒餌のメリット・デメリットは以下の通りです。

メリットデメリット
・毒の量を調整可能
・毒餌の自作など汎用性が高い
・そのまま撒いてもネズミが食べない
・固形より取り扱いが容易ではない

粉末タイプは固形の毒餌とは対照的に、毒餌自作の手間はかかります。

ただし毒の量を調整でき、ネズミが食べやすくなるように工夫できるので即買い直しのリスクは防げます。

具体的な工夫としては、毒餌をネズミ被害にあっている食材に混ぜるという方法が挙げられます。

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ネズミ駆除の毒餌は効き方でも2つに分けられる

ネズミ駆除の毒餌は、形状の他に効果でも分けられます。

具体的には即効タイプと蓄積タイプの2つです。

それぞれ説明していきます。

即効タイプの毒餌

名前の通り効き目に即効性がある毒餌です。

毒性が強く強力な分、ネズミが食いつけば短期間での駆除が可能になります。

その反面顕著な毒性にネズミが警戒したり、子供やペットが誤飲した際の危険性が高まったりと、リスクと隣り合わせな一面もあります。

どんなに優れた毒餌でも、ネズミ自体が食べてくれないとその効果は発揮されません。

蓄積タイプの毒餌

蓄積タイプの毒餌は、即効タイプの毒餌と比較して毒性が弱くなります。そのため即効タイプの毒餌のように短期間での駆除には向きません。

ただし毒成分が弱い分、警戒せずにネズミが食べやすいです。

よって蓄積タイプの毒餌での対策を継続することで、確実にネズミを弱らせることができます。

また即効性の毒餌でネズミが食べてくれない場合には、蓄積タイプに切り変えてみるのもオススメです。

反対に蓄積タイプの毒餌で様子を見て、じわじわと追い詰めてから即効タイプと入れ替えるなどの組合せ方も良いでしょう。

ネズミ駆除で毒餌を使う方法

ネズミに対して毒餌を使う方法は下記の手順です。

  1. ネズミが食べそうなものは片付ける
  2. ネズミの通り道や餌場だと予想する場所に毒餌を設置する

1つ目の作業はネズミが食べるものを毒餌のみにすること、2つ目の作業はネズミが高確率で毒餌を食べる箇所に設置することが目的です。

毒餌はネズミが食べてやっと効果を発揮するので、ネズミが毒餌のみを食べるような環境を心がけましょう。

注意!ホウ酸団子はネズミ駆除には不向き

ちなみに、ホウ酸団子ではネズミ駆除はできません。

なぜならネズミをはじめとした哺乳類には腎臓があり、ホウ酸を尿として排出するからです。

例えばゴキブリのような昆虫の場合はホウ酸を無毒化することができないので、少量でも効き目があります。

しかしネズミの場合は、腎臓の機能が追いつかないくらい大量のホウ酸団子を食べさせる必要があります。

よってホウ酸団子のみでの駆除は現実的ではありません。

ただしホウ酸団子でもネズミに対して多少の効果や、どこを餌場としているかの探りくらいはできます。

作り方も見ておきましょう。

ネズミ駆除用のホウ酸団子の作り方

ホウ酸団子は下記3つの手順で簡単に作れます。

①材料を練る

まずホウ酸団子の材料は以下の通りです。

  • ホウ酸(20g)
  • 小麦粉(70g)
  • すりおろした玉ねぎ(60g)
  • 砂糖(小さじ2)
  • 牛乳(適量)

これらを水を足して混ぜ合わせます。

この際に手荒れを防ぐため手袋の着用をオススメします。

②ネズミが食べやすい大きさにする

ネズミが食べやすいように1個につき、3cmほどの大きさで平らに仕上げます。

③仕上げ

約一週間天日干しすれば完成です。

毒餌によるネズミ駆除を成功させるコツ

ここでは毒餌でのネズミ駆除を成功させるにあたって重要な5つのポイントを述べていきます。

それではそれぞれ説明します。

ネズミの通り道や餌場に毒餌を複数設置する

ネズミに毒餌を食べさせるには、設置場所は重要なポイントです。

特にネズミの通り道や餌場に毒餌を設置することで、効率的にネズミ駆除できます。

餌場通り道
・流し台の隅や下
・キッチン周り
・食器棚の隅
・冷蔵庫の裏
・床下収納庫の下
・配水管周り
・天井裏
・エアコンの配管周り
・屋根の隙間
・床下の通気口
・天井裏
・水道管周辺
・ガス湯沸かし器周辺
・キッチン周り

以上のようなポイントは餌場や通り道になりやすいので、毒餌を仕掛けるのに有効な設置場所です。

またネズミの通り道には、ラットサインと呼ばれるネズミが通った痕跡が残ります。

具体的にはネズミの糞が残っていたり、ネズミの身体の汚れが付着して、黒い線のようなものが壁についたりといったものです。

特にネズミは壁に沿って走る習性があるので、壁や部屋の隅を注視すると良いでしょう。

ネズミの警戒心の強さを理解する

ネズミの中でもドブネズミやクマネズミは警戒心が強く、新しく仕掛けられた毒餌を警戒して避ける可能性があります。

ではどうすれば良いのかというと、人間の気配や痕跡を残さないことが重要です。

具体的には下記の通りです。

  • 毒餌を設置する際には手袋をはめて人のニオイがつかないようにする
  • 家具やものを動かさない

このような些細な違和感でも、ネズミは敏感に感じ取るので注意しましょう。

他に餌になるものを置かない

毒餌によるネズミ駆除の際には、ネズミが食べそうなものは片付けておくことが必須です。

なぜならば毒餌以外にネズミが食べるものがあると、そちらだけを食べてしまい、毒餌を食べてくれないリスクが生まれるからです。

また特に生ゴミや仏壇のお供え物、ペットフードなどは食品のニオイを嗅ぎつけてネズミが寄ってきやすいので、絶対にネズミの手の届かない場所に片付けましょう。

毒餌が減らなくなるまでやめない

毒餌でのネズミ対策の原則として、毒餌が減らなくなるまでは対策はやめないでください。

なぜならネズミには「貯食性」という、食べ物を巣に持ち帰ってしばらく貯め込む習性があるからです。

そのため、毒餌が減っていてもすぐには効果が現れない場合があります。

よって最初の段階で毒餌が減らなくても片付けずに、しばらくは様子を見ておくことをオススメします。

毒餌が減りだし、完全に止まったタイミングで、毒餌を回収してネズミの死骸を探しましょう。

ネズミの死骸はすぐに処理をする

ネズミ対策で出たネズミの死骸は速やかに処理しましょう。

ネズミの体表にはたくさんのノミやダニ、病原体が付着しています。

生きているときや死後すぐの場合でも直接触れるのは衛生上良くありませんが、死後に腐敗が進んでしまうと腐卵臭が強烈になりさらに有害性は増します。

市販の殺鼠剤で自作の毒餌を作る方法

市販の殺鼠剤で毒餌を自作する場合は粉末タイプのものを用意する必要があります。

そして毒餌の作り方は、撒き餌と団子の2種類があります。

それぞれ説明します。

撒き餌タイプの毒餌の作り方

撒き餌タイプの毒餌を作る手順は下記の通りです。

  1. トウモロコシやパン、ハム、油あげなどをネズミが食べやすいように3cm弱くらいの大きさに切る
  2. (1)をビニール袋に入れる。
  3. 1.のビニール袋の中に殺鼠剤の粉末を10g~30g程入れる
  4. 袋の口密閉して振り全体が馴染むように混ぜ合わせる。

団子タイプの毒餌の作り方

団子タイプの毒餌を作る手順は下記の通りです。

  1. 殺鼠剤と小麦粉を1:20の割合で用意
  2. (1)に対して牛乳と砂糖を1さじずつ入れて、マッシュポテトやトウモロコシを混ぜ合わせる。
  3. (2)に水を加えて団子状にする。
  4. 数日間天日干しする

毒餌が効きにくいスーパーラットもいる

ネズミの中には毒餌に耐性を持つスーパーラットというネズミがいます。

具体的に言うとスーパーラットは、ワルファリン系の殺鼠剤に対して耐性があるネズミです。

ワルファリン系殺鼠剤には血液をサラサラにする成分が含まれています。

これをネズミが大量に摂取すると血が止まらなくなり死に至るというものです。

ただスーパーラットの場合は、このワルファリンを本来のネズミの致死量分摂取しても死にません。

耐性のないネズミがワルファリンを摂取して1週間で死亡しているのに対して、スーパラットでは160~441日生き延びたというデータもあります。

参考:書籍「安心して住める ネズミのいない家」谷川 力(2006)講談社

もし毒餌を使用して毒餌自体は減っているのに、ネズミが減らないということであればスーパーラットの疑いがあります。

またスーパーラットの耐性は子孫にも遺伝するので、繁殖されるとかなり厄介です。

よって毒餌の効果が薄いと感じたら、対策の見直しも含め専門家への相談がオススメです。

ネズミ駆除については私たちにお任せください!

ネズミ駆除において毒餌は有効です。

ただし毒餌によるネズミ駆除には、以下の事項がつきものです。

  • 毒餌が効いてネズミ駆除に成功した場合、死骸の処理が必要である
  • 死骸の処理で、ネズミの持つ感染症を移されてしまうリスクもある
  • 毒餌が効かないスーパーラットも存在する

このような事項について一般の方だとなかなか対応が困難なもの。

毒餌による個人の対策もできますが、成功率、安全性を重視するなら専門家に相談するのがオススメです。

害獣BUZZでは専門的な視点と技術により、ネズミ被害が再発しない効果的なサービスを提供可能です。

もちろん、お客様の予算・希望に合わせて最善のプランをご提案しますので、お気軽にご相談ください。

ささいな違和感へのご相談はもちろん、実際の被害によるお悩みのサポートまで幅広く対応いたします。

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まとめ

毒餌によるネズミ駆除は有効な手段ですが、成功させるには一定以上の専門性も要します。

もし毒餌を自作する場合は、必ず本記事を参考にして、作り方や用法用量を守るようにしましょう。

またネズミ駆除の際に出た死骸の処理ついても、感染症のリスクがあるので注意が必要です。

せっかくネズミ駆除により衛生的な環境を手に入れたのに、ネズミの処理で体調を崩してしまっては本末転倒です。

処理の際には素手で触らない、もしくは専門家に頼むなどして衛生面には最後まで細心の注意をはらってください。

ネズミ対策においては初期段階からの対処が非常に重要です。

ネズミについてお悩みのことがあれば些細なことからお気軽にご連絡くださいませ。

この記事を書いた人

Osuo

害獣BUZZ編集部の押尾です! 無駄のない情報ではあるものの、読者の方が知りたい以上の情報を伝えることを心がけて記事を書きます。 卓球とビールが大好きです! 卓球をした後に、ビールを飲む瞬間はとても幸せになります。

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