屋根裏の動物はどうやって追い出すの?注意点やプロの手順も解説
屋根裏に動物が侵入すると、物音や悪臭によるストレスや健康被害、建物の損傷など、さまざまな問題が発生します。屋根裏にいる動物をそのまま放置しておくと、衛生面や健康面などの被害が深刻化するため、早めに追い出す必要があります。
本記事では、屋根裏の動物を追い出す具体的な方法や、作業を行う際の注意点、プロの駆除業者が行う手順について詳しく解説します。屋根裏に潜む動物の特性を理解し、適切な対策を講じることで、安全かつ確実に問題を解決しましょう。
目次
屋根裏に忍び込んだ動物を追い出す方法
「屋根裏に動物が侵入しているサインがある」「家に入っていく動物の姿を見かけた」という場合、早急に対策を取らなくてはいけません。ここでは、屋根裏に侵入した動物を自力で追い出す方法について解説します。
くん煙剤を使う
屋根裏に忍び込んだ動物を効果的に追い出す方法の一つに、くん煙剤を使用する方法があります。くん煙剤は動物が嫌がる煙やニオイを発生させ、屋根裏から追い出すのに役立ちます。
くん煙剤の主なメリットは以下のとおりです。
- 特別な技術が不要で、誰でも手軽に使える
- 煙が屋根裏全体に行き渡り、隠れている動物にも効果を発揮する
- 比較的安価で購入できて、コストパフォーマンスが高い
くん煙剤を使用する際は、まず事前準備を済ませます。フンや足跡を確認し、動物がどこに潜んでいるか特定しましょう。マスクやゴム手袋を着用し、煙や粉末を吸い込まないようにすることも大切です。屋根裏に可燃性物質がないことも確認してください。
準備を終えたら、くん煙剤を設置・使用します。動物の痕跡が多い場所や、侵入経路付近に設置しましょう。使用説明書に従い、煙がしっかりと屋根裏に広がるようセットします。設置したら、くん煙剤を点火(起動)し、速やかに屋根裏から退出してください。
使用後は数時間後に煙が収まったのを確認し、動物が追い出されているか調べましょう。
忌避剤を使う
忌避剤は、動物が嫌うニオイや成分を放出することで居心地を悪くさせ、屋根裏から追い出すためのアイテムです。
忌避剤には、スプレータイプや固形タイプなどがあります(くん煙剤も、煙タイプの忌避剤と言えます)。使用目的や屋根裏の状況に応じて、適切な忌避剤を選びましょう。
- スプレータイプ:ニオイを直接放出して追い出すもので、即効性が高い
- 固形タイプ:比較的長期にわたり効果を発揮するもので、設置が簡単
忌避剤は、動物の痕跡が多い場所に設置または散布して使用します。スプレータイプの場合、ニオイが届く範囲を考慮してなるべく広範囲に散布しましょう。固形タイプは、巣の近くや動物が通りそうな場所に置きます。
忌避剤を使用したら、数日後に屋根裏を再点検し、動物がいなくなったか確認してください。
光を使う
屋根裏に侵入した動物を追い出す際に効果的な方法の一つが、光を使う方法です。
多くの野生動物は暗く静かな場所を好む傾向があるため、明るい光を照射することで居心地の悪さを感じ、自然に屋根裏から出て行く可能性があります。
この方法は簡単に試せるほか、化学薬品や煙を使用せず環境や健康に配慮できるため、手軽に取り入れやすい対策と言えるでしょう。
光による追い出しでは、懐中電灯やLEDライト、センサーライト、市販の害獣撃退用ライトなどを活用するのが一般的です。光を放つアイテムを使用する際は、動物がいそうな場所を照らす位置に固定しましょう。センサーライトを使用する場合は、自動で点灯する設定にします。
動物が慣れないよう、定期的に光の強弱を調整したり、点滅するモードを活用したりすることも効果的です。数日間ライトを点灯させ、動物がいなくなったかを確認してください。
音を使う
屋根裏に忍び込んだ動物を追い出すには、音を使う方法も効果的です。動物が不快に感じる音を屋根裏に流すことで、住みにくい環境を作ります。
音による追い出しは、人の声・音楽を録音したものやラジオなどを活用するのが一般的です。屋根裏に人の声や生活音を流すと、動物が人間の存在を感じて居心地が悪くなります。また、不規則な音楽や物音を流すのも効果的です。
ただし、音を使った追い出し方法を試す際は、以下の点に注意してください。
- 長時間同じ音を流すと、動物が慣れて効果が薄れる
- 音量を上げすぎると、近隣住民に迷惑がかかる場合がある
屋根裏の動物を追い出す際の注意点
屋根裏に侵入した動物を追い出す作業は、手軽にできる反面、注意すべきポイントがいくつかあります。不適切な対応は、動物の再侵入を招いたり、ご自身やご家族の健康にリスクをもたらしたりする可能性もあります。
具体的には、以下の3点に気をつけましょう。
- 法律に違反することがある
- 病気・怪我のリスクがある
- 再発する恐れがある
それぞれの注意点を順番に解説します。
法律に違反することがある
日本国内に生息する多くの動物は、「鳥獣保護管理法」によって保護されています。この法律により、動物の捕獲や殺傷、狩猟、飼育、販売などが規制されており、無許可でこれらの行為を行うことは禁止されています。
屋根裏に侵入しやすいコウモリやイタチ、ハクビシン、アライグマ、タヌキなどは、この法律の保護対象です。これらの動物を駆除する際には、「狩猟免許(動物の捕獲に必要な資格)」と自治体からの許可が必須です。
無断で駆除を行った場合、1年以下の懲役または100万円以下の罰金が科される可能性があるため、注意が必要です。
一方で、クマネズミ、ドブネズミ、ハツカネズミといった「家ネズミ」は、病原菌を媒介するリスクが高いため、法律で特別に保護されておらず、誰でも駆除が可能です。
このように、法律の保護対象となっている動物とそうでない動物では、対処方法が異なることを覚えておきましょう。
病気・怪我のリスクがある
動物はさまざまな細菌を体内に持っています。そして、屋根裏に住み着く動物の多くはずっと屋内に留まるわけではなく、外を出入りすることも少なくありません。そのため、外でどんな場所を通り、どのような菌を持ち込んでいるのかを把握するのは非常に難しいです。
動物が体内に宿している細菌や外部から持ち帰った細菌は、糞尿を通じて屋根裏に広がり、放置すると徐々に蓄積されていきます。これらが乾燥して粉塵化すると、空気中に舞い上がり、人間の体内に入り込むリスクが生じます。
動物がダニやノミといった害虫を持ち込むことも多く、アレルギーなど健康被害の原因になる場合もあります。
また、アライグマやハクビシンなどの動物は、人間やペットを襲って怪我を負わせたり、直接接触することでダニやノミを媒介することもあります。
このように、屋根裏に潜む動物には病気・怪我のリスクがあり、大切な家族やペットの健康に深刻な影響を及ぼす可能性があるため、早急かつ適切な対応が求められます。
再発する恐れがある
屋根裏から動物を追い出すだけでは、問題の根本解決にはなりません。再び侵入されるのを防ぐためには、徹底した再発防止策が必要です。
具体的には、駆除や追い出しを行った後、動物が屋根裏にいないことを確認してから、侵入口をしっかりと封鎖しましょう。
侵入の可能性がある穴や隙間を、金網やパンチングメタル(穴の開いた薄い金属板)、穴埋めパテなどを使って塞ぎます。これらのアイテムは、ホームセンターやオンラインショップで購入可能です。
特に注意が必要なのは、「床下換気口」「配管の隙間」「屋根が重なる部分の隙間」などです。ネズミやコウモリ、イタチはわずか3cm、タヌキやアライグマ、ハクビシンのような大型の動物でも8cm程度の隙間を通り抜けられると言われています。
そのため、小さな穴や隙間も見逃さず、徹底的に対策を施すことが重要です。
プロによる屋根裏の動物の追い出し方
屋根裏に忍び込んだ動物を確実かつ安全に追い出すためには、専門(プロ)の駆除業者の力を借りるのが最も効果的です。
プロは豊富な経験と専用の道具を使って、動物の正体を特定し、適切な方法で駆除や追い出しを行います。また、再発防止策も提案してくれるため、長期的に安心できるでしょう。
本章では、プロによる屋根裏の動物の代表的な追い出し方として、以下の2つを紹介します。
- 噴霧器を使用
- 専用の薬剤を使用
上記の2つを把握しておき、自力での対応が難しいと感じたら、プロへの依頼を検討しましょう。
噴霧器を使用
屋根裏に忍び込んだ動物を追い出す方法として、噴霧器を使用する方法があります。
専門業者は噴霧器を用いて動物が嫌がる忌避剤や消毒剤を広範囲に散布し、動物が屋根裏から自発的に出て行くよう促します。そのため、動物を傷つけることなく、安全に追い出すことが可能です。
また、屋根裏の隅々まで忌避剤を行き渡らせることで、隠れた場所にいる動物にもアプローチできます。
プロが行う噴霧器を使った追い出し作業は、大まかに以下の手順で進められます。
- 屋根裏を点検し、動物の種類や侵入経路を特定する
- 動物の種類に応じて最適な忌避剤を選定する(例:ハーブ系、化学系)
- 屋根裏全体に忌避剤を均一に噴霧し、動物が居心地の悪い環境を作る
- 数日後に屋根裏を再点検し、動物がいなくなったか確認する
- 侵入経路を封鎖し、再侵入を防ぐ対策を実施する
このように、プロによる噴霧器を使用した追い出し作業は広範囲にわたり効果を発揮し、安全かつ衛生的な方法です。特に動物が隠れやすい屋根裏での対策として効果的であり、再侵入防止策と組み合わせることで長期的な安心を提供してくれるでしょう。
専用の薬剤を使用
プロの業者の中には、市販では手に入らない専用の薬剤を使用しているところもあります。独自に開発した薬剤を使用する業者も存在します。
プロの技術者は市販の薬剤であっても専門知識と経験を駆使して効果的に使いこなしますが、独自に開発された薬剤は市販品よりも強力でありながら人体に無害なのが特徴的です。
専用の薬剤を使って対応できる業者に依頼するのは、大きなメリットと言えるでしょう。
ただし、全ての業者が独自の薬剤を使用しているわけではありません。依頼を検討する際は、使用する薬剤の種類や特性について詳しく確認し、自分の求める条件に合った業者を選ぶことが大切です。
【放置厳禁!】屋根裏に忍び込んだ動物を放置すると起こる被害
屋根裏に動物が侵入しているにもかかわらず、放置しておくとさまざまな被害が発生します。被害は衛生面だけでなく、建物の損傷や健康リスクなどにも及ぶため、早急な対処が必要です。
本項目では、屋根裏に忍び込んだ動物を放置することで起こりうる被害を4つの側面から解説します。
騒音被害
屋根裏に侵入した動物を放置しておくと、以下のような騒音が発生する可能性があります。
- 動物が屋根裏を走り回る音
- 木材や断熱材を引っ掻いて巣作りをする音
- 巣作りの際に物を動かしたり、噛んだりする音
- 鳴き声
ネズミやハクビシンをはじめとする屋根裏に忍び込む動物は夜行性なものが多く、深夜に騒音被害が深刻になる傾向があります。
こうした騒音被害を放置すると、ストレス増加や睡眠障害、集中力の低下など、ご自身・ご家族の生活や健康にさまざまな悪影響を及ぼします。日常生活や仕事、勉強に支障をきたす可能性があるでしょう。
悪臭被害
屋根裏に動物を放置することで、フンや尿、食べ物、動物の死骸、巣の材料などが悪臭を放つことがあります。悪臭を放置すると、住環境や健康に以下のような影響を及ぼします。
- 屋内全体にニオイが広がり、快適な生活が妨げられる
- アンモニアや有害ガスが発生し、呼吸器系にダメージを与える可能性がある
- 悪臭がハエやゴキブリなどの害虫を引き寄せる原因となる
特にフンや尿が原因となる悪臭は、屋内全体に広がりやすく、住人の生活環境に深刻な影響を与えることがあるため、早急な対処が必要です。
汚染被害
屋根裏に侵入した動物を放置すると、以下のような汚染被害が発生するリスクが高まります。
- フン・尿のニオイ成分が広がり、悪臭や病原菌の温床となる
- 巣に使われる断熱材や紙などから病原菌が繁殖する
- 動物が持ち込む細菌やウイルスが空気中に拡散する
- フン・尿を餌に、ダニやハエ、ゴキブリが繁殖する
汚染被害が進行すると、住環境の悪化や建物価値の低下などにつながるため、早期の対策が求められます。
健康被害
屋根裏に侵入した動物を放置すると、ご家族やご自身の健康に深刻な影響を及ぼす可能性があります。屋根裏に侵入した動物によって引き起こされる健康被害には、以下のようなものがあります。
- 動物が持ち込む病原菌により感染症が発生(例:レプトスピラ症、サルモネラ症)
- フン・尿から生じる粉塵が原因で、鼻炎や喘息などのアレルギー症状を引き起こす
- ダニやノミなどの寄生虫が人間を刺し、かゆみや炎症を引き起こす
- 湿気や動物の排泄物が原因でカビが発生し、健康を害する
健康被害を最小限に防ぐには早期の発見と適切な対策が重要であり、必要に応じて専門業者の力を借りることで、安全かつ確実に問題を解決しましょう。
屋根裏の動物駆除はお任せください!
屋根裏に動物が侵入すると、不安やストレスを感じる方も多いのではないでしょうか。自分で解決しようとするのは難しいため、専門の駆除業者に依頼するのが最も安全で効果的です。
屋根裏の動物被害でお悩みの方は、ぜひ「害獣BUZZ」にご相談ください。
「害獣BUZZ」では、屋根裏に潜む動物の問題を確実に解決し、再発防止まで考慮した駆除プランをご提案しています。お客様の予算やご要望に応じて、最適な解決策を提供し、安心できる生活環境を取り戻します。
屋根裏の動物被害や対策についてお困りの際は、どうぞお気軽に「害獣BUZZ」にお問い合わせください。迅速で信頼できる対応をお約束します。
まとめ
屋根裏に動物が住みつくと、生活の妨げや健康被害を引き起こす恐れがあるため、早めの駆除や追い出しが必要です。
ただし、日本の野生動物の多くは「鳥獣保護管理法」で保護されているため、動物の種類を正確に見極め、適切な方法で対処することが求められます。動物の特定が難しい場合は、くん煙剤や忌避剤、音や光を活用すれば、法を順守しながら追い出しを狙えます。
また、侵入口をしっかりと封鎖して、再び動物が入り込むのを防ぐことも重要です。
もし「動物がなかなか出ていかない」「侵入口が特定できない」といった状況に直面した場合は、専門の駆除業者に依頼するのがオススメです。専門的な知識と技術で、安全かつ確実に問題を解決してくれます。
次の記事
なし(これが最新の記事です)
運営元情報
サイト名 | 害獣BUZZ |
---|---|
販売会社 | 株式会社リブシー |
代表取締役 | 金谷康生 |
電話番号 | 0120-987-601 |
所在地 | <関東本社> 東京都新宿区西新宿3-3-13-2F <埼玉支店> 埼玉県朝霞市上内間木262-5 <東海支店> 愛知県愛知県名古屋市港区秋葉1-28-1 <関西支店> 大阪府大阪市中央区島之内1丁目21-24-502 <中四国営業所> 岡山県岡山市北区中山下1-11-15-402 |
加盟協会 | (一社)日本有害鳥獣駆除・防除管理協会 |