アライグマを毒餌で駆除するのはNG!法律や可能な対策をプロが解説

アライグマを毒餌で駆除するのはNG!法律や可能な対策をプロが解説

「アライグマを庭で見かけて、どうやら家の中にも入り込んでいるみたい……。自分でどうにか対処したいが、アライグマの駆除に毒餌を使ってもよいのかな?」とお困りではないでしょうか。

結論から言うと、アライグマを毒餌で駆除することは、法律違反のおそれがあるためやめましょう。家庭で行えるアライグマ対策としては、忌避剤やくん煙剤などによる追い出しが基本です。

ただし、今後アライグマを家に寄せ付けないためには、単純に追い出すだけでなく、侵入経路を封鎖しなければなりません。

そこで今回は、毒餌によるアライグマ駆除に関係する法律や、行っても良い対策方法をプロ目線でわかりやすく解説します。再発防止の大切さや具体的な方法も紹介していますので、アライグマ被害を根本的に解決するためにも、ぜひ本記事を参考にしてください。

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アライグマに毒餌を使うのはNG!

アライグマに毒餌はNG

記事の冒頭でお伝えしたとおり、毒餌を使ったアライグマの駆除は法律に違反するおそれがあります。許可なく毒餌を使用してアライグマを駆除しようとすれば、法律違反によって罰則を受ける可能性があるため、やめておくべきです。

なお、アライグマについては、毒餌の使用だけでなく捕獲することも規制されています。アライグマの駆除のために、箱わなを使って捕獲を図る際も許可が必要です。

毒餌によるアライグマ駆除に関係する法律

毒餌によるアライグマ駆除に関する法律

アライグマは「鳥獣保護管理法」「外来生物法」「特定外来生物被害防止基本方針」などの対象に含まれており、毒餌による駆除が規制されている害獣です。

鳥獣保護管理法では、無許可でのアライグマの捕獲(毒餌の使用を含む)が禁止されており、この規定に違反すると1年以下の懲役または100万円以下の罰金に処されてしまいます。

また、外来生物法の規定によって、毒餌の使用を含むアライグマの防除を行う際は、事前に「防除の確認・認定」の手続きを行わなければなりません。

そのほか、特定外来生物被害防止基本方針では、アライグマを含む特定外来生物について「殺処分は動物にできるかぎり苦痛を与えない適切な方法で行うものとする」旨が定められています。毒餌はアライグマに過剰な苦痛を与えるおそれがあることから、特定外来生物被害防止基本方針に触れないためにも使用を控えましょう。

参考:鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律
   環境省「防除に関するQ&A」
   環境省 農林水産省「特定外来生物被害防止基本方針」平成26年3月

毒餌は他の動物を殺してしまうおそれもある

毒餌を使用すると、身近にいるアライグマ以外の動物にも悪影響を及ぼす可能性があります。例えば、愛するペットが毒餌を誤って食べてしまえば、命を落としてしまいかねません。

また、犬や猫が食べてしまうと、動物愛護管理法に違反するおそれがある点も要注意です。動物愛護管理法によって、犬や猫などの愛護動物をみだりに殺したり傷つけたりした者は、2年以下の懲役または200万円以下の罰金に処されてしまいます。

アライグマ駆除のために毒餌を使用することはさまざまなリスクを招くため、控えておくことが望ましいです。

参考:動物の愛護及び管理に関する法律

行っても良いアライグマ対策の方法

行えるアライグマ対策の方法

ここまでの説明で、アライグマ駆除のための毒餌の使用は非常にリスクが高いことが理解できたはずです。

そこで害獣駆除のプロとしては、アライグマ対策を行う際は、忌避剤やくん煙剤の使用をオススメします。いずれもホームセンターやネットストアといった身近なお店で販売されており、手軽に入手可能です。

忌避剤は、害獣や害虫を寄せ付けないために使用する特殊な成分の薬剤を指します。忌避剤を庭に散布したり屋根裏に設置したりすることで、アライグマを追い出すことが可能です。忌避剤は対象とする害獣・害虫の種類ごとにさまざまな商品が販売されているため、アライグマ対策に特化したアイテムを選びましょう。

また、くん煙剤は、加熱によって有効成分を煙状の粒子として空中に拡散し、 害獣や害虫に直接接触・吸入させて効力を発揮する薬剤です。害獣用のくん煙剤には、アライグマの嫌がるニオイを発生させる成分が含まれています。

くん煙剤は即効性があるうえに、広い範囲に効果を発揮する点が魅力的なアイテムです。ただし、密閉された空間でないと効果が弱まってしまうほか、効果の持続性がそれほど長くないことから、一時的な対策方法として使用しましょう。

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アライグマ被害の解決には侵入経路の封鎖が必須!

アライグマ被害の解決には侵入経路の封鎖が必須

前述のとおり、忌避剤やくん煙剤を使用すれば、家庭でも手軽にアライグマ対策を行えます。ただし、追い出すだけではアライグマを駆除できるわけではなく、少しでも侵入経路が残っていれば再び家に入られてしまう可能性が高いです。

もしもアライグマが家の屋根裏に住みつけば、家屋の破損、ふん尿による悪臭・カビの発生や天井の腐敗、騒音などの被害につながります。アライグマの糞尿・血液・唾液などには危険な病原体が存在する可能性があり、感染症リスクにも注意が必要です。

アライグマによる被害を根本的に解決したいなら、追い出しだけでなく、侵入経路の封鎖も実施してください。アライグマの主な侵入経路としては、屋根裏付近の隙間や床下の通気口などが考えられます。

とはいえ、アライグマはわずかな隙間でも侵入できてしまうことから、すべての侵入経路を把握し封鎖することは非常に難しいため、不安を感じるならば専門家に任せましょう。

アライグマ駆除については私たちにお任せください!

アライグマ対策として毒餌を使うためには、許可を得る必要があります。忌避剤やくん煙剤などは手軽に使えますが、追い出しただけでは再び家の中に入られてしまうため、侵入経路の封鎖が必要不可欠です。

アライグマを確実に駆除したいならば、目先の対策だけでなく、再発予防もかねて専門家への依頼をオススメします。信頼できるアライグマの駆除業者をお探しでしたら、当社のサービス「害獣BUZZ」にお任せください。

当社は自社施工を手掛けており、問い合わせから施工、アフターフォローまで常にしっかりと相談に乗れます。下請けに依頼することもないため、予算に合わせてベストなプランを組むことが可能です。

また、再発防止を徹底して行い、多くのケースでサービスに保証が付きます(保証期間については詳しくは現地調査のうえお伝えします)。アライグマの被害にお困りであれば、被害が拡大する前にぜひご相談ください。

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まとめ

毒餌を使用してアライグマを駆除することは、法律違反のおそれがあるため控えましょう。無許可での捕獲も規制されているためご注意ください。

家庭でのアライグマの対策方法としては、忌避剤やくん煙剤の使用が一般的です。ただし、いずれのアイテムも追い出すだけで、アライグマを駆除できるわけではありません。

アライグマの被害を根本的に解決するためには、侵入経路の封鎖も行う必要があります。

アライグマが家に住み着いてしまうと、衛生・経済・精神面で深刻なダメージを負ってしまいかねません。アライグマが家の中にいる状況が長引けば、子どもやペットにとっても危険です。

被害が拡大する前に、早い段階から専門家に相談しましょう。ささいな相談でもお気軽にお問い合わせください!

この記事を書いた人

Sato

害獣BUZZ編集部の佐藤カズキです! 2019年にライター活動を開始し、エビデンスに基づき、お客様の不安に寄り添った記事を届けています。自宅にコウモリが侵入し慌てた経験アリ。趣味は映画鑑賞で、サスペンスを中心に年間100本以上の作品を観ています。

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