コウモリのナイトルーストとは?壁で動かないときの被害や対策を解説
ナイトルーストという言葉をご存じですか?
端的に言えばコウモリにとって休息を取る行動・場所です。
コウモリが人間の住む場所をナイトルーストにしてしまうと、完全に追い出すことが困難になってしまいます。
そこで本記事では、コウモリのナイトルーストについてと、壁で動かないときの被害や対策について解説します。
ナイトルーストやそれに付随するリスクに関しての理解を深め、効率的な駆除をしていきましょう。
目次
コウモリのナイトルーストとは?
コウモリは夜行性の動物であり、昼間は暗くて涼しい場所で休息を取りますし、夜中もエサを取る合間に落ち着く場所で休みます。
このようにコウモリが休む行動・場所が、ナイトルーストです。特に夜間のことを指す場合が多いでしょう。
ナイトルーストは、洞窟や樹洞、屋根裏や壁などさまざまな場所がなります。
またコウモリはナイトルーストに適した場所を見つけると、そこに定住して休息だけでなく繁殖も行うケースが多いです。
それに加えてコウモリはナイトルーストを共有することが多く、数十匹から数千匹の群れを形成することもあります。
そのため家にコウモリが1匹見つかったら、他にも複数いる可能性が高いです。
またコウモリはナワバリ意識が強く、一度ナイトルーストに定着すると、なかなか移動しません。
コウモリが壁で動かないときの被害例
コウモリが家に侵入すると、さまざまな被害が発生します。
特に壁の中や屋根裏で動かないときには、以下のような被害が起こります。
糞尿被害
コウモリは、ナイトルーストで排泄をします。
糞尿は悪臭の不快さだけでなく、壁や天井を汚したり、腐食させたりといった家屋の汚染や破壊につながるでしょう。
また糞尿に含まれるアンモニアやカビなどは、人間の健康にも悪影響を及ぼします。
なぜならコウモリの糞尿は、感染症の原因にもなるからです。
コウモリはヒストプラズマ症をはじめとした病原体を保有しており、その糞尿から人間に感染することがあります。
参考:人と動物の共通感染症に関するガイドライン
動物由来感染症を知っていますか?
ヒストプラズマ症は肺や皮膚などに影響し、呼吸困難や皮膚潰瘍などの合併症を起こすことがあります。
巣作り被害
コウモリはナイトルーストで巣を作ります。
巣作りの際には電気配線や断熱材を傷つけることが想定されるうえに、巣材として使われる木の枝や毛皮などは、火災の原因になり得ます。
また巣作り被害に関してもう1つ厄介な問題が騒音です。
コウモリは夜行性であり、夜間に「バタバタ」と飛び回ったり、「キーキー」と鳴いたりします。
その音は天井裏から聞こえてきて、睡眠の妨害や精神的ストレスになるでしょう。
このようなストレスが蓄積していくと、生活習慣病の罹患リスクを高めることをはじめとして、さまざまな健康被害の誘発が懸念されます。
参考:騒音の睡眠に及ぼす影響
睡眠と生活習慣病との深い関係 | e-ヘルスネット(厚生労働省)
繁殖被害
コウモリは、ナイトルーストで繁殖します。
さらに一度繁殖すると、子孫も同じ場所に住み続ける可能性が高いです。
その結果、コウモリの数が増えて被害が拡大します。
ちなみに日本に生息するコウモリの中でも繁殖力が高いとされるヒナコウモリは、1匹のメスが1回につき2匹の子供を産みます。
参考:コウモリ学と内田先生
コウモリのナイトルーストへの対策
ナイトルーストの意味とその被害例がわかったところで、被害を防ぐための対策が気になるところ。
そこでここでは以下の3つの方法を紹介します。
これらの方法を実践することで、コウモリからご自身の住む場所を守ることができるでしょう。
忌避剤による追い出し
コウモリは嗅覚が発達しており、刺激の強いニオイに敏感です。
そのため、忌避剤を使ってコウモリを追い出すことができます。
市販の忌避剤は下記の種類に分けられます。
- スプレータイプ
- くん煙タイプ
- 錠剤タイプ
- ジェルタイプ
詳細についてはこちらのページを確認してください。
また身近なもので忌避剤として代用できるものとしては、モチノキ油、メントール、ナフタリンなどがあります。
これらのものを布や綿に染み込ませてコウモリが潜む場所に置くと、コウモリは不快なニオイによってその場所から離れるでしょう。
ただし、忌避剤は人間にとっても有害な場合があるので、取り扱いには注意が必要です。
コウモリが好まない環境への整備
コウモリは暗くて静かで湿度の高い場所を好みます。
そのため、コウモリが侵入しないようにするには、その逆の環境を作ることが有効です。
具体的には、以下のような方法があります。
照明をつける
コウモリは光を嫌います。
特にLEDの光が苦手なことが学術的に証明されており、LEDランプ付近では活動量が45%近く減少したという研究成果もあるほどです。
そのためナイトルーストにLED照明を設置することは、コウモリに対しての忌避効果が期待できます。
音を出す
コウモリは高周波音の反響を利用したエコロケーションという特殊な能力を利用して仲間とのやり取りや、暗闇の中での空間や獲物の認識を行います。
したがって音にも敏感です。
特に高周波音はコウモリの聴覚を刺激することがあります。
換気をする
コウモリは体温調整が苦手なので、温度変化が少ないところを好みます。
そのため湿度が高く締め切った場所がナイトルーストになりやすいです。
反対にコウモリがナイトルーストにしそうな箇所、もしくは既にナイトルーストになっているところに換気扇やファンを設置して空気を循環させると、コウモリにとって不快なのでその場所から逃げ出すでしょう。
いない間に侵入経路の封鎖
コウモリは体長が小さくて柔軟な動物です。
そのため直径1~2cmほどの穴さえあれば侵入することができます。
したがってコウモリが侵入しないようにするには、侵入経路を封鎖することが必要です。
具体的には、コウモリの侵入経路に対して金網やパンチングメタルを取り付ける、もしくはコウモリ除けネットを使用するという方法があります。
これらのような目の細かいもので封鎖すれば、コウモリは容易に侵入できないでしょう。
ただしネット使用の際に、コウモリが絡まってしまうと、そこで死んでしまうことも考えられます。
コウモリは鳥獣保護管理法で届け出のない捕獲や殺傷は禁止されているので、この場合違法駆除になってしまいます。
参考:鳥獣保護管理法の概要
したがってコウモリ除けネットを使用する際には、定期的に状況チェックするようにしましょう。
コウモリが身近にいるときは早めにプロに相談すべき
ここまで自力での対処法をお伝えしてきましたが、家の中にコウモリがいることに気づいたら、自分で駆除しようとするのはオススメしません。
前述のようにコウモリは感染症を持っている可能性があります。
また違法駆除のリスク、侵入経路封鎖時の高所作業も伴うので、コウモリ駆除は一般の方には法律面・衛生面・安全面において危険な作業です。
そのためコウモリ駆除はプロに依頼するのがオススメです。
プロであれば、安全かつ効果的にコウモリを駆除することができます。
また再発予防や除菌などのアフターケアも行ってくれます。
コウモリの駆除については私たちにお任せください!
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まとめ
コウモリは夜行性の動物のため、昼間は屋根裏や壁の隙間などに潜んで休むことがあり、このような場所はナイトルーストと呼ばれます。
ご自身のお家がナイトルーストになると厄介なことが多いです。
具体的には糞尿被害、巣作り被害、繁殖被害などのリスクが生じます。
対策としては下記の通りです。
- 忌避剤による追い出し
- コウモリが好まない環境への整備
- いない間に侵入経路の封鎖
しかしコウモリ駆除は一般の方には成功率が低いうえに危険を伴います。
近道で確実な方法は早期段階でのプロへの依頼です。
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