イタチ駆除に蚊取り線香の使用がオススメできない理由をプロが解説
「イタチがいるかも……。」もしくは「イタチを見つけた!」といった場合、「市販のものや家にあるものでなんとかしたい」と多くの人が考えます。
そして、お客様からも「蚊取り線香は効果があるの?」と聞かれることがよくあります。
結論から言えば答えはNoです。
そこで本記事では、「イタチ駆除において蚊取り線香の使用がオススメできない理由」を駆除のプロが詳細に解説します。
イタチ駆除をこれから始める方や、蚊取り線香をすでに使われた方は、本記事の内容を今後の対策に活かしていただければ幸いです。
目次
イタチ駆除に蚊取り線香はオススメできない
イタチ駆除の際に、蚊取り線香をオススメすることはできません。
追い出した実例がゼロではありませんが、効果が確実ではないうえに、効率も悪く、危険が伴うからです。
下記3つの項目で、それぞれ詳しく述べていきます。
蚊取り線香の成分そのものはイタチに効果がない
そもそも蚊取り線香の成分自体がイタチに効果がありません。
蚊取り線香の主成分は、除虫菊という植物に含まれる「ピレスロイド」と呼ばれる物質です。
ピレスロイドは、昆虫類・両生類・爬虫類に対しては体表や口から入り、神経細胞を攻撃したり、呼吸停止に追い込んだりする効果があります。
しかし対象がイタチのような哺乳類であった場合、体内の酵素の働きによって、すぐに分解・無毒化されます。
蚊取り線香が「蚊に効き目があっても、人間は平気」なのと同じで、イタチにとっても蚊取り線香の成分は無害なのです。
ずっと焚き続けるには手間がかかる
蚊取り線香をずっと焚き続けるには手間がかかります。
手間として挙げられる点は下記の2点です。
焚きっぱなしはNG
蚊取り線香は火を使うものなので、焚きっぱなしはNGです。
火事にあわないように外出中は一度消して、帰宅したらつけるという手間がかかります。
1本の蚊取り線香での燃焼時間が限られている
1本の蚊取り線香での燃焼時間は限られており、取り換えに手間がかかります。
蚊取り線香1本の燃焼時間はレギュラーサイズの場合7時間程度、ミニサイズであれば半分以下の3時間程度です。
これらの手間がつきものなので、蚊取り線香によるイタチ対策は効率的とは言えません。
火を扱うリスクがある
蚊取り線香は火を使います。そのため火災のリスクは常に隣り合わせです。
実際に蚊取り線香による火災事故は全国で発生しています。
具体的に言えば
- 蚊取り線香の燃焼部分は約700〜800℃で紙や布などであれば数秒で燃えてしまう
- 落ちたばかりの灰でも約300℃あり灰から火事に発展する事例もある
など蚊取り線香には危険な側面があります。
また本来であれば忌避剤の設置箇所としてはイタチが巣を作りやすい屋根裏などに設置したいところです。
しかし屋根裏には電線が走っていたり、高温になりやすかったりと、火災リスクが高いので蚊取り線香を屋根裏に設置はオススメできません。
したがって蚊取り線香はイタチ駆除の際に効果的な箇所に設置しにくいデメリットもあります。
蚊取り線香でイタチの追い出しに成功した例もある
「インターネットでは有効という意見も見たけど?」と思っている方もいらっしゃるかもしれません。
実は、追い出しに成功した事例がゼロというわけではないのです。
蚊取り線香がイタチ対策に効果があった事例では、朝と夜の数時間、天井裏に煙が届くように1週間ほど焚き続けたというような長期的な使用のケースがほとんど。
蚊取り線香の成分そのものはイタチに効果がないので、恐らくニオイや煙そのものを嫌がって出て行ったことが推察されます。
ただし成分そのものがイタチにとって有毒性がないので、推察の域を出ません。
またずっと焚き続けるには手間がかかることも踏まえて情報を整理すると、蚊取り線香によるイタチ対策では、
- 焚きっぱなしはNGである
- 1本の蚊取り線香での燃焼時間が限られている
といった2点の制約があり、1週間程度は焚かないと効果が得られにくいうえに効果は不確実といったデメリットがあります。
したがって冒頭でお伝えしたように、プロ目線ではイタチ対策に蚊取り線香はオススメできません。
屋外なら蚊取り線香より獣よけ線香を選ぶべき
実は害獣対策専用の「獣よけ線香」というものが存在します。
こちらはイタチのような哺乳類にも効果が期待できます。
獣よけ線香は蚊取り線香とよく似た形状をしていますが、多くの害獣が苦手とする「カプサイシン(唐辛子の辛み成分)」を含んでいるので、嗅覚の鋭い動物には有効です。
ただし獣よけ線香のカプサイシンは、防犯グッズの催涙スプレーの主成分になるなど、人間にとっても刺激の強い成分です。
「獣よけ線香」の取り扱いには充分に注意しましょう。
具体的には以下の注意事項があります。
- 素手で触ってはいけない
- 煙を吸ってはいけない
- 刺激が強いため屋内での使用をしてはいけない
さらには近隣住民やペット、ご家庭によっては飼育する家畜への影響も考慮して使用する必要があります。
蚊取り線香以外のイタチ追い出し方法
蚊取り線香がイタチ対策にオススメではないことを解説しました。
獣よけ線香という手もありますが、成分が強力過ぎることや屋内で使用できないことによって使いにくい方もいらっしゃるでしょう。
そこで下記にて、蚊取り線香以外の追い出しグッズと使い方をお伝えします。
くん煙剤 | 煙を発生させて、イタチの生息域に充満させる |
木酢液 | ・雑巾や布に染み込ませる ・小皿などに入れて設置する ・希釈した液体をスプレーボトルなどで散布する |
クレゾール石鹸液 | ・小皿などに入れて設置する ・希釈した液体をスプレーボトルなどで散布する |
忌避剤 | イタチの住処や侵入経路に設置する |
注意!イタチを追い出した後は再発予防も行おう
イタチは鳥獣保護管理法により捕獲や殺処分が禁止されているので、被害を解決するには追い出して再侵入防止をするしかありません。
追い出しに関しては前述の内容が有効です。
再侵入防止に関しては
- 屋根の隙間
- 換気扇や通気口
- エアコン導入部や室外機近辺の壁穴
などの経路封鎖を進めましょう。
ただし上記の内容はイタチの侵入経路として代表例に過ぎません。
イタチは3cm程の隙間があれば侵入が可能なので、その他考えつかないような箇所からも侵入の可能性があります。
自宅で不安な箇所や、「イタチが入ったかも知れない」という懸念がある場合は、専門家に相談してみましょう。
イタチ駆除については私たちにお任せください!
蚊取り線香はイタチ対策にオススメできません。
理由として
- 効果が確実ではない
- 効率が良い方法ではない
- 安全性に問題がある
といったことが挙げられます。
よって安全で効果的なイタチ対策をしたい場合には、蚊取り線香以外のイタチ追い出し方法で挙げた「追い出し」と「侵入経路封鎖」の2つを徹底しましょう。
また「追い出し」と「侵入経路封鎖」の徹底をするにあたって、確実な手段は専門家による施工です。
害獣BUZZでは専門的な視点と技術により、イタチ被害が再発しない効果的なサービスを提供可能です。
もちろん、お客様のご予算やご希望に合わせて最善のプランをご提案しますので、お気軽にご相談ください。
ささいな違和感へのご相談はもちろん、実際の被害によるお悩みのサポートまで幅広く対応いたします。
イタチ駆除については私たちにお任せください!
まとめ
イタチ駆除に蚊取り線香の使用がオススメできない理由について述べていきました。
イタチ対策の基本は侵入経路封鎖も含め、「イタチを寄せ付けない」ことです。
蚊取り線香では効果への期待が少ないだけでなく、手間や安全面での問題もあります。
よってイタチ駆除の際には、蚊取り線香以外のイタチ追い出し方法を活用して、安全に効率良く対策しましょう。
またイタチの侵入経路の発見や、イタチ自体の取り扱いについては法律も絡む専門領域です。
イタチを効率良く完全に追い出したいのであれば、早い段階から専門家に相談することが最も効率的で効果的と言えます。
ささいな相談でもお気軽にお問い合わせください!
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