ネズミを捕まえたい方は必見!捕獲の方法やコツをプロが解説
「ネズミがいるかもしれない」「ネズミを追い出してもまたすぐ出てしまう」
上記のケースでお悩みの方には、ネズミの捕獲がオススメの対策です。
ネズミの捕獲は根本的にネズミの数を減らすので、被害解決に有効です。
ただし準備や片付けに手間がかかり、注意点があるのも事実。
そこで本記事ではネズミの捕獲について効果的な方法から、事前事後の注意点まで詳細に解説します。
これからネズミの捕獲をお考えの方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
ネズミを捕獲する方法
まずはネズミの捕獲について代表的な方法を確認します。
ネズミの捕獲方法は粘着シートを使う方法と、捕獲器を使う方法に分けられます。
それぞれ説明していきます。
粘着シート
粘着シートはシートの粘着性で捕獲するネズミ対策グッズです。
入手と設置が容易なうえに、ネズミの捕獲の効果がわかりやすいメリットがあります。その反面、捕獲できたネズミの処理はつきものです。
また子どもやペットが間違えて粘着シートを踏んで部屋を歩き回ってしまった場合、もしくは粘着シートの粘着力が弱くてネズミが動き回ってしまった場合には部屋中がベタベタになる恐れがあります。
したがって設置の際には下記の事項に注意しましょう。
- 捕獲後の処理の準備もしておく
- シートは粘着力が強めのものにする
- ペットや子どもが踏まないように設置場所に注意する
- ドブネズミのような体長が大きいネズミには他の方法を検討する
粘着シートの詳しい情報についてはこちらの記事で説明しているのでご参照ください。
カゴ式の捕獲器
カゴ式の捕獲器は、ネズミが入ってくるとカゴの扉が閉じる仕組みになっています。
カゴ式の捕獲器のメリットは以下の通りです。
- ネズミを生きたまま捕獲することが可能である
- ペットが誤って入っても傷つけにくい
- 再利用が可能なので経済的である
したがって、バネ式の捕獲器の使用後のような損傷した死骸を見たくない方や、ペットのいる方にはオススメです。
ただし捕まえたネズミを外に逃すと、再侵入のリスクがある点には注意しなければなりません。
カゴ式の捕獲器でネズミを殺す場合には、水につけて溺死させる方法がよく使われています。
放置して餓死させることもできなくはないですが、空腹のネズミは獰猛さが増して危険なので水没の方がオススメです。
バネ式の捕獲器
バネ式の捕獲器は、ワイヤーで作られたフレームにバネが付いています。餌を取りにきたネズミがフレームに触れるとバネが飛び出してフレームが閉じる仕組みです。
またバネ式の場合はバネの勢いで、ネズミを捕獲と同時にネズミを殺すケースが多いです。
したがってバネ式の捕獲器はペットや子どもが誤作動で怪我をしないように注意する必要があります。
さらに捕獲の過程でネズミの身体が損傷することも多いので、使用後に血生臭いニオイや光景になることは想定しておきましょう。
またバネ式の捕獲器の多くが再利用不可能であるため、コスト面ではカゴ式に劣ります。
踏み板式の捕獲器
踏み板式の捕獲器は、踏み板を踏んだ時に扉が閉じる仕組みで、捕獲装置はバネやクリップで動作します。
メリットとしては下記が挙げられます。
- プラスチック製のものが多く、錆びる心配がない
- 安価で購入できるので、初心者でも使いやすい
- 小型で持ち運びが容易なので設置場所を変えやすい
ただし、デメリットとして小型ゆえに大きなサイズのネズミは捕獲が難しいことが挙げられます。
特にドブネズミは体長30センチメートル近くあるため、もし捕獲器を買う場合にはサイズの確認が必要です。
ネズミを捕獲する前の準備段階でのコツ
ネズミの捕獲を成功させるには、捕獲器を仕掛けるだけでOKというわけではありません。
それぞれの捕獲方法を活かすために、事前の準備が重要なポイントになります。
準備に重要な3つのポイントをお伝えします。
ネズミの種類を予想する
ネズミを捕獲するうえで、ネズミの種類を予測することは重要です。
前述しましたが、例えばドブネズミのように体長が大きいネズミであれば、踏み板式の捕獲器や粘着シートでは捕獲が難しく、対策を変えなければなりません。
ネズミの種類は、以下の表のようにネズミの残す糞の大きさや形状で予想できます。
ネズミの種類 | 大きさ | 色 | 特徴 |
---|---|---|---|
ドブネズミ | 10~20mm | 焦茶・灰色 | まとまっていて太い形である |
クマネズミ | 6~10mm | 茶・灰色 | 細長く、散らばっていることが多い |
ハツカネズミ | 4~7mm | 茶色 | 非常に小さく、両端がとがっている |
種類ごとに適切な餌も異なる
どの種類のネズミも雑食なので人間の食べものはもちろん、ペットフードや、生け花などの観葉植物、昆虫などあらゆるものを食べます。
ただし何でも食べるとはいえ、ネズミの好物ははそれぞれの種類ごとに決まっているので好物を餌にトラップを仕掛けることが有効でしょう。
ネズミの好物は以下の通りです。
ドブネズミ | クマネズミ | ハツカネズミ |
---|---|---|
魚介類や肉 | 種子や穀物類 果実 肉 | 種子 野草 花 園芸野菜 米 昆虫 |
糞の特徴から種類を予想し、各種ネズミの好物をトラップに設置することで効果の最大化が図れます。
ネズミがよく通るルートを見つける
ネズミがよく通るルートを特定することも、捕獲にあたって重要なポイントです。
ではどうすればそれを特定できるのかというと、ラットサインを見つけることで特定できます。
ラットサインとはネズミが残す痕跡であり、たとえば下記の4つです。
- 黒いこすり跡
- 糞尿
- かじった跡
- 足跡
ネズミは同じルートを何度も通る習性があるので、ラットサインが多く見つかるところは繰り返し通っている可能性があります。
詳しくはこちらの記事で解説しています。
多めに捕獲グッズを準備する
捕獲グッズは原則多めに仕掛けましょう。
理由は2つあり、1つ目の理由は、ネズミは非常に頭が良く罠を避ける方法を学ぶことが可能だからです。
捕獲器をたくさん設置することで、ネズミが捕獲器を避けるのをより困難にすることができます。
2つ目の理由はネズミの捕獲数です。
ネズミは繁殖力が強い動物で、1回の出産で最大10匹程度の子どもを産むことがあります。
ネズミの個体数を減らすために、捕獲器をたくさん設置することでより多くのネズミの捕獲を促します。
捕獲グッズを使用する段階でのコツ
準備に必要なポイントと併せて、捕獲グッズを使用する段階でのコツも知っておくとさらに効果の最大化が見込めるでしょう。
捕獲グッズを使用する段階でのコツも見ていきましょう。
ネズミの警戒心に注意する
ネズミの中でもドブネズミやクマネズミは警戒心が強く、記憶力が良いです。
捕獲グッズを有効活用するには、警戒されないように人間の気配や痕跡を残さないことが重要です。
具体的には下記の2点に気をつけましょう。
家具や物を動かさない
ネズミは置いてあるものの些細な違いでも、違和感を感じて警戒します。
なるべく普段と同じ状況で違和感なく捕獲グッズを設置しましょう。
捕獲グッズを隠す
捕獲率を上げるためには、捕獲グッズを隠すことが有効です。
捕獲グッズが見えないことで、ネズミが普段通りと認識して警戒を解きます。
たとえば布を被せておくことが有効です。
可能であれば、日常生活の中で使う生活感のあるもので、違和感なく隠しましょう。
作業の際には手袋をつける
作業の際には手袋を着用しましょう。
なぜなら捕獲グッズに人間のニオイがつくとネズミが警戒するからです。
ネズミは嗅覚が鋭い動物なので捕獲器に人間のニオイがついていると、危険を感じ近づかなくなります。
手袋を着用することで捕獲器に人間のニオイをつけなくすることが可能です。
こまめに様子を見る
ネズミは、病気を媒介する可能性のある有害動物です。ネズミを捕獲したまま放置しておくと、ネズミの糞便や尿が広がり、衛生上の問題を引き起こす可能性があります。
またネズミの死骸が放置されたままでも悪臭が発生し、衛生的に良くありません。
そのためネズミの捕獲グッズは、こまめに様子を見ることが重要です。
捕獲したネズミはすぐに処分し、捕獲グッズはこまめに清掃しましょう。
ネズミを捕獲した後の処理段階でのコツ
ネズミを捕獲しても、駆除はまだ終わりません。
処理段階で注意すべきことも見ておきましょう。
ネズミは燃えるゴミで捨てる
ネズミは鳥獣保護法で守られていないので、届け出をしないで処理を行うことができます。
処理は燃えるゴミで捨てますが、感染症のリスクがあるので自分も収集業者も素肌に触れないようにする必要があります。
具体的には処理の際に手袋とマスクを着用をして、ネズミの死骸を新聞紙のようなもので包んだうえで、二重にして燃えるゴミの袋に入れましょう。
ニオイがする場合は三重にするなど、衛生的な問題をなくす配慮が必要です。
家の中を清掃する
処理段階では家の中の清掃は必須です。
なぜならネズミの体表に付着していたノミ、ダニ、病原体や、ネズミが残した糞尿により、感染症になるリスクがあるからです。
感染症のリスクについては下記記事でも解説しています。
侵入経路を塞いで再発予防を行う
ネズミは帰巣本能がある動物なので、一度侵入したところには再侵入する習性があります。
下記はネズミの主な侵入経路です。
- 壁の割れ目
- 屋根の隙間
- 換気扇
- 住居と基礎の隙間
- エアコン、トイレや浴室の配管
- 通気口
侵入経路封鎖には、金網やパンチングメタルなどの施工をするのが一般的です。
封鎖の道具についてはすり抜けられないように目が細かいもの、それでいて外れないように頑丈なものを選びましょう。
またネズミはコイン1枚(1.5〜3㎝)程度の隙間があれば侵入可能なので、さまざまな場所から侵入してしまいます。
もしネズミの侵入経路の特定に不安がある場合は、専門家への依頼がオススメです。
忌避効果のあるもので再発予防を行う
ネズミの嫌いなニオイを散布することで、捕獲から漏れたネズミの追い出しや、再発予防が可能です。
具体的には木酢液、ネズミ専用の忌避剤などの市販されているもので対応できます。
またそれ以外にもワサビや唐辛子などのような、身近にあるもので刺激の強い食品のニオイや、ハッカ油を自作する手段もあります。
詳しくはこちらの記事をご参照ください。
ネズミの捕獲器を自作する方法
実は、ネズミの捕獲器を自作する方法もあります。
ここではネズミの捕獲器を自作する2つの方法をお伝えします。
ネズミをもみ殻でおびき寄せて水に落とす罠
1つ目はネズミをもみ殻でおびき寄せて水に落とす罠です。
この罠の作り方は下記の通りです。
- バケツに水を入れる
- 水面にもみ殻を敷き詰める
- ネズミが罠にかかるようにバケツに木の板で橋を渡す
- バケツと木の板を固定する
仕組みとしてはネズミがもみ殻を食べようとしてバケツに入ると、水に落ちて溺死するという落とし穴のようなもの。
この方法だと一匹ネズミが水に落ちると、もみ殻を敷き詰め直す必要があります。
ドブネズミに有効!回転板で水に落とす罠
次に紹介する方法はバケツに回転板を取り付ける方法です。
用意するものは下記の通り。
- バケツ(取っ手があるもの)
- のり
- 使い捨てカップ
- 段ボール
- 細い棒
- ピーナッツバター
これらを使って下記の手順で罠を作成していきます。
- バケツの取っ手を取り外す
- ネズミが沈む程度にバケツに水をはる
- バケツの蓋になるように、ダンボールを4つ円形に切り抜く
- ダンボールどうしを接着剤でくっつける
- 接着した一番上のダンボールに細い棒を通す
- バケツの取っ手の穴に棒付きダンボールを取り付ける
- ピーナッツバターをカップに入れる
- ダンボールの上面中央に餌をつけて完成
ネズミがバケツの上面にある餌を取ろうと段ボール版のに乗ると、板が回転してネズミがバケツの水に落ちるという罠です。
3については段ボールが回転するように、バケツの口より5㎝ほど直径を小さく切りましょう。
そして板に厚みを出して棒を入れやすいように4枚の段ボールを重ねて接着します。
板が回転したら元通りになるので、先程の方法のように一匹罠にかかるごとにメンテナンスする手間はありません。
ただしネズミの死骸を放置しておくこと自体は衛生的に好ましくないので、なるべく罠にかかったのを確認した時点で死骸の処理を行いましょう。
ネズミ駆除については私たちにお任せください!
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ネズミの捕獲は、ネズミの数を根本的に減らしていけるので有効な方法です。
しかし準備や後処理が大変だったり、ネズミの再侵入を防ぐために侵入経路封鎖の併用が必要だったりと手間や時間、ストレスといった不安要素も大きいもの。
駆除の成功率を上げ、上記の不安要素をなくしたい場合は専門家への相談がオススメです。
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まとめ
ネズミを捕獲するには粘着シート、捕獲器のいずれかを使う必要があります。
粘着シートは市販のもので粘着力の強めのものを買いましょう。
捕獲器については市販されているものでも良いですが、自作する方法もあります。
またいずれを使うにせよネズミの種類や侵入ルートを特定し、効果的に対策する必要があります。
ネズミはコイン1枚程度の隙間であれば入り込めるので、漏れのない侵入ルート封鎖を行いたい場合には専門家への相談がオススメです。
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