ハクビシンはどんな被害をもたらす?人間を襲うかも解説

「夜中に天井からドタバタと音がする」とお困りではないですか?その音の正体はハクビシンかもしれません。
ハクビシンは繁殖力が強く、放置すると騒音や悪臭だけでなく、農作物や健康にも被害を及ぼす厄介な動物です。
本記事では、ハクビシン被害の全貌から、「人間を襲うのか?」という疑問にお答えしています。
また、自分でできる応急処置や本格的な対策をプロに依頼すべき理由まで徹底解説します。
本記事を参考に効果的な対策を講じ、安心した生活を取り戻しましょう。
目次
ハクビシンによる被害の種類

ハクビシンは夜行性で人目につきにくい反面、生活環境に深刻な影響を与える動物です。屋根裏での足音や鳴き声による騒音、フンや尿による悪臭、農作物や健康被害まで、多様な被害が報告されています。
ここでは主な4つの被害をみていきましょう。
足音や鳴き声による騒音
ハクビシンは夜行性で、活動のピークは人が眠る深夜から明け方にかけてです。屋根裏や天井裏に侵入すると、ドタドタと響く足音や、繁殖期特有の鳴き声が繰り返し聞こえるようになります。
体長60cm前後・体重5kgを超えることもある中型獣のため、ネズミとは比べ物にならないほど大きな騒音となるのが特徴です。
騒音は一晩中続くこともあり、睡眠の質を低下させ、ストレスや体調不良につながるリスクがあります。
フンや尿による悪臭
ハクビシンには、同じ場所に排泄を集中させる溜めフンという独特な習性があります。
屋根裏に侵入されるとフンや尿が蓄積し、強烈な悪臭だけでなく、柱や梁といった家の骨組みが腐食して修繕費用が発生することも少なくありません。
さらに被害が進行すると、天井に大きなシミが現れたり、板が腐って穴が空いたりするなど、生活空間に直接影響する深刻なトラブルへとつながります。
農作物の食い荒らし
ハクビシンは雑食性で、なかでも果物や野菜を好んで食べます。
全国の調査では、令和4年度の農作物被害額が約36.1億円にのぼり、そのうち果樹被害が約19.9億円と半数以上を占めています。ブドウ・カキ・ビワなど糖度の高い果実は特に狙われやすく、収穫直前に被害を受けることも少なくありません。
畑や果樹園に侵入されると、経済的損失に直結するため、電気柵や防獣ネット、庭木の剪定など物理的な対策が欠かせません。
ノミやダニによる健康被害
ハクビシンの体表にはノミやマダニが寄生していることが多く、人やペットに深刻な健康被害を及ぼす危険があります。
厚生労働省が注意を呼びかけている主な感染症には以下があります。
- SFTS(重症熱性血小板減少症候群):高熱や下痢、出血傾向を伴い、致死率が高い感染症
- 日本紅斑熱:発熱や発疹、倦怠感、頭痛を特徴とするダニ媒介感染症
- ダニ媒介脳炎:発熱、頭痛、筋肉痛から、解熱後に痙攣や麻痺といった中枢神経系症状を起こし、重い後遺症や死亡に至ることもある感染症
参考:重症熱性血小板減少症候群(SFTS)
日本紅斑熱について
ダニ媒介脳炎
屋根裏や庭でハクビシンの痕跡を見つけた際は、素手で触れず、必ず手袋・マスクを着用し、清掃後には除菌を徹底することが大切です。
ハクビシンが人間を襲うことは基本的にない

ハクビシンは警戒心が強く臆病な性格をしており、みずから人間を襲うケースはごく稀です。通常は人影を察知すると距離をとって逃げていきます。
しかし、出産や育児の時期、発情期、逃げ場のない状況に追い込まれた場合は、防衛本能から咬みつきや引っかきといった攻撃に出る場合があります。
ハクビシンを見かけても近づかない・触らない・餌を与えないの三原則を徹底することが重要です。
犬や成猫を狙うことはほとんどありませんが、鳥や子猫などの小動物は捕食対象になる可能性があります。
夜間は必ず屋内で飼育し、飼育小屋には施錠や丈夫な金網を使用すると安心です。餌の出しっぱなしも避けてください。
なお、ハクビシンは無許可での捕獲や殺傷は法律で禁じられています。被害が続く場合は、追い出しの応急処置と侵入経路の封鎖を基本に、早めに自治体や専門業者に相談してください。
ハクビシン捕獲の許可申請については、以下の記事で解説しています。
【自分でできる】ハクビシンが侵入した場合の応急処置

ハクビシンが屋根裏や庭に入り込んでしまった場合でも、まずは落ち着いて応急処置を行うことが大切です。追い払うだけでなく、再び寄せつけない工夫を組み合わせれば被害の拡大を防げます。
ここでは、自分でできる簡単な対策を2つご紹介します。
忌避剤で家から追い出す
ハクビシンは強い匂いや刺激を嫌うため、忌避剤を使って追い出すのが一般的です。
以下に、代表的な3つのタイプをまとめました。
タイプ | 主成分 | 簡単な使い方 |
煙(くん煙・線香) | カプサイシンなど | 屋根裏や床下に設置し、煙とニオイで一気に追い出す |
固形(置き型・パック) | ハバネロ、木タールなど | 屋根裏や床下の通り道に置く・投げ入れる |
液体(スプレー/吊り下げ) | 木酢液、ウルフピー(オオカミ尿)など | 出入口や庭木、塀など侵入口に散布・吊り下げる |
忌避剤は、ハクビシンの通り道や侵入口の反対側に置き、出口へ誘導するイメージで設置します。
ただし、匂いは時間とともに薄れるため、定期的に補充・交換が必要です。
ハクビシンに効果的な忌避剤については、以下の記事で解説しています。
エサになりそうなものは全て片付ける
ハクビシンは雑食性で、果物や野菜、生ゴミ、ペットフードなどを好んで食べます。
身近にエサがある環境は、侵入の大きな原因となります。エサ場をつくらないことが再侵入防止の基本です。
- 生ゴミを放置しない:フタ付きゴミ箱を使い、屋外放置は避ける
- 落果、食べ残しを片付ける:果樹や家庭菜園の落ちた実は早めに回収する
- ペットフードを出しっぱなしにしない:屋外飼育の場合は特に注意する
- 菜園や果樹は保護する:防獣ネットや柵で囲い、簡単に近づけないようにする
本格的なハクビシン対策はプロに依頼しよう

自力での追い出しやエサ場管理は一時的な効果にとどまり、根本的な解決にはつながりません。
ハクビシンは執着心が強く、再び侵入するケースも想定されます。
安全かつ確実に被害を止めるためには、専門知識と技術を持つプロに依頼するのが最も効果的です。
ここでは、2つの観点からプロに依頼すべき理由を解説します。
侵入経路の封鎖を自分で行うのは難しいから
ハクビシンは電線や庭木を伝って屋根裏へ入り込み、わずか8cmほどの隙間でも侵入してきます。微細な侵入口を特定するのは一般の方にとって困難で、見落としがあると再び住みつかれてしまいます。
さらに、封鎖のタイミングを誤ると個体が屋根裏に閉じ込められ、死骸や悪臭といった二次被害を招く恐れもあるでしょう。
プロの業者であれば、侵入口を徹底的に洗い出し、再発防止を見据えた確実な封鎖を行ってくれるため安心です。
怪我や感染症のリスクがあるから
ハクビシンは臆病な動物で、人を積極的に襲うことは稀です。しかし、追い詰められたり子育て中・発情期で気が立っているときには、防衛本能から噛みつきや引っかきに出る場合があります。
さらに、ハクビシンの体毛やフン尿にはノミ・マダニが付着しており、SFTS(重症熱性血小板減少症候群)や日本紅斑熱などの感染症、サルモネラ菌やカンピロバクター菌による食中毒の危険性もあります。
特にカンピロバクターはギラン・バレー症候群を引き起こすことが知られており、重症化すれば命に関わるケースもあるため注意が必要です。
加えて、天井裏や屋根裏の駆除・清掃は高所での作業が伴うため、落下による大怪我のリスクも否定できません。
防護具の着用や徹底した消毒を一般の方が完璧に行うのは難しく、危険を伴います。専門業者に依頼することで、怪我や感染症のリスクを避けながら、安全かつ確実に駆除と衛生管理を任せることができます。
ハクビシンを自力で駆除する際の注意点は、以下の記事で解説しています。
ハクビシンの駆除は害獣BUZZにお任せください

ハクビシン被害を根本から解決するには、追い出すだけでなく侵入経路を徹底的に封鎖し、再発を防ぐことが不可欠です。
しかし、ハクビシンは鳥獣保護法により守られているため、許可なく捕獲や殺傷を行うと法律違反となり、罰則を受ける可能性があります。
自力で対応するのは難しく、かえって被害を長引かせてしまうケースも少なくありません。
害獣BUZZでは現地調査や見積もりを無料で行い、専門スタッフが状況に応じた最適なプランをご提案します。
法律を守りながら、安全かつ確実に被害を解決できますので、費用や施工内容に不安がある方も、まずはお気軽にご相談ください。
まとめ
ハクビシンは臆病な一方で繁殖力が強く、放置すると騒音・悪臭から農作物被害、さらには健康被害までさまざまな問題を引き起こす厄介な動物です。
応急処置としては、忌避剤の使用や餌場をなくすことが有効ですが、根本的な解決には侵入経路の特定と封鎖が欠かせません。自力で完全に対応するのは難しいため、最終的には専門の業者へ依頼することが安心・確実な方法といえます。
快適で安全な生活を取り戻すため、ハクビシン被害にお困りの方は、ぜひ早めに害獣BUZZまでご相談ください。
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